Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

――のようなもの

2010/05/22 17:19:57
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<文々。新聞より抜粋>

古道具店に強盗!? お茶っ葉を奪い逃走

20日の午前9時ごろ、古道具店「香霖堂」に紙袋を被った巫女っぽい女が押し入り、
店主の森近 霖之助さんにお払い棒のようなもの(刃渡り20~25cm)を突きつけ
「これが見えるか。お茶をください」と脅迫。
霖之助さんが冷静に「霊夢、なにやってるんだい」と返したため、女はカウンター越しに手を伸ばし、
少々しけったお茶っ葉を奪って南へ逃走した。



「……小町、ちょっと良いですか?」
「なんです、四季さま。今はちゃんとした休憩時間ですよ?」
「別に小言を言おうと思ったわけじゃないですよ。ほら、この新聞の記事を見てください」
「はあ」

 ―――― 少女新聞中…… ――――

「これ、読んでどう思いました?」
「あたいには霊夢のセンスが理解できませんねえ」
「まあそれはそうですが……私が気になったのは“巫女っぽい女”や“お払い棒のようなもの”
 みたいな、曖昧な表現なのです。はっきりしなくて落ち着きません」
「確かに気になりますね。お払い棒なのに刃渡りが書いてあるのは変ですし」
「店主さんの証言に忠実に書いたということでしょうか?」
「でも、あの店のご主人は道具の用途に詳しい方だって話ですよ。
 そんな人が包丁とお払い棒をごっちゃにしますかね?」
「うーむ、確かに……」

ずずーっ……

映姫は一息つくとお茶を啜った。
小町はその隣で、機械のように正確な動きで“お買い得パック”のあられを種類ごとにより分けている。

「実は今まで私たちが知らなかっただけで、お払い棒は刃物なのでは……?」
「まさか、そんなアホなことは」

ずずーっ……

「お払い棒、のようなもの……」
「たぶん普通のお払い棒ですよ。どうしてこんな持って回った書き方するのかなあ」
「もしもお払い棒ではなかった時のための安全策じゃないでしょうか?
 あとで突っ込まれても、“のようなもの”って書いたから断言したわけじゃないですー……
 なんて言って指摘を逃れるための作戦ですよ、きっと」
「しょーもないところで狡猾ですねえ」

ぱりぽり。

「あ、小町。その玄米揚げ醤油おかきは取っておいてくださいね」
「ご安心を……すでに四季さまの分は取り分け済みです」

ぽりぽり。

「お払い棒のようなハーモニカとか、そういうモノだったらさすがの店主さんでも見抜けないでしょうね」
「お払い棒のような郵便ポストとか?」
「ポストか……やりますね、小町」
「四季さまからも、なにか意外なものをもうひとつ」
「そうですね。うーん……お払い棒のような炊飯器!」
「ふふふ……やりますねえ」

ぽりぽりぽり。
ずずーっ……

「……1UPアイテムのような自機狙い弾、なんてどうでしょうか」
「絶対クレームきますよ、それ」
なんでもはっきりさせたい性分。
サイバンチョがぬえと出会ったら、「あなたは曖昧すぎる」なんて言うんでしょうか?
しかばね
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
最近世の中曖昧な事が多いですねぇ…特に鳩○さんの発言とか。
>お払い棒のような郵便ポスト
想像出来ないwww
2.地球人撲滅組合削除
>1UPアイテムのような自機狙い弾
きっと、よく見ると"1"の隣に小さなマイナスの文字が書いてあって
取ると-1UP、すなわち文字通り被弾扱いになるのですね……
やだー! やだー! ぜったいやだー!
3.名前が無い程度の能力削除
サイ番長に空目
4.ぺ・四潤削除
誰も霊夢のショボい強盗に突っ込まないww
5.名前が無い程度の能力削除
何という癒し空間。
そしてそんな日常茶飯事しか記事にできない鴉天狗はまた新聞大会下位のほうに違いない。