東方ミステリー虎の巻

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これは幻想郷で極悪非道な事件を解決するために立ち上がった、少女達の物語である！

～OP曲符「名探偵博霊のテーマ」～


「犯人は紫、これで決まりね！」

勘と霊力での犯人を当ててしまう素敵な楽園の巫女、博麗 霊夢！


「犯人は八雲 紫だった、という運命にしたわ」

運命を操作する能力で犯人を書き換えてしまう永遠に幼き紅き月、レミリア・スカーレット！


「あ、いっけね。ブレーキ効かなくて中国を跳ねてしまったぜ。ま、いっか☆」

むしろ犯人、霧雨 魔理沙！


「お嬢様……必死にお一人でお着替えをなされる姿に私はもう！」

メイド長は見ていた。十六夜 咲夜！


「むきゅー……」

唯一の論理的思考の持ち主と思わせておいて実は論外。パチュリー・ノーレッジ！


不思議な紅魔館で起こった殺人事件！？

門の前に無残にも散らばる血痕、しかし其処に美鈴は居なかった。

加害者は誰で、被害者は誰か。

謎が謎を呼ぶこの事件に、幻想少女達はどう挑むのか！

そして突然現れる謎の少女とは一体！

幻想ミステリー紅編、紅楼夢にて先行販売！

買わなきゃ血ぃすっちゃうぞ～がおー☆
















「妹様、何を書かれておられるのですか？」

「内緒♪　咲夜にも教えてあげないもん」

「それでは、今日のおやつのプリンはお預けですね」

「あーずるーい。咲夜おーぼー」

「ふふ、冗談ですよ。折角なのであ～んして差し上げますわ」

「え、遠慮しておくよ」

「そんなご遠慮なさらずに。はい、あ～ん♪」

「うぅ……」

「あ～ん♪」

「あ、あ～ん……ん、おいひぃ」

「では次は口移しで……」

「さ、咲夜！？　ちょ、それはだめっ！」

「んちゅー」

「さ、さくんんんんんんんん！！」


等が毎日続いた為、紅楼夢には結局間に合わなかった。

ボツとなった本は今でも、紅魔館の大図書館で静かに眠っている。らしい……

紅魔館でおこる凶悪事件って、妖精用のおやつのプリンが無くなっていた！　くらいだと思うこじろーです。
そして犯人は……魔法使い、これね！

紅楼夢はそのまま夢と消えたので（時間的な意味で）来年の例大祭に出てたらいいなあ。
さて、上海人形を作る作業に戻るか。ミシンミシンっと……