Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

料理が出来ない蓮子さん

2010/05/17 22:49:34
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「蓮子。聞きたい事があるんだけど」
「ん、何?」
「蓮子って料理作れる?」

無理。
....というのは簡単だけど、それじゃ恥ずかしい。言えないわよねぇ、毎日コンビニ弁当だなんて。

「ま、まあ一応ね」
「ふーん....じゃあ得意料理は?」

得意料理と申したか。得意.....料理.......ねぇ.....

「ほら、なんだっけ。あれよ、あれ」
「あれと言われても分からないわよ」
「えーっと.....オムレツとか」
「へぇ~....他には?」

他と申されましても。あと何か......

「あれよ、あれ。だし巻き卵」
「へぇ。じゃあ作り方は?」
「つ、作り方?」
「ええ。作り方」
「な、なんでそんな事聞くのよ」
「私も作ってみようとか思って。得意料理なんだから勿論、言えるわよね?」

困った。非常に困った。これは人生最大のピンチ。知らないわよだし巻き卵の作り方なんて。

「えー.....まず卵を溶きまして」
「溶きまして」
「えー.....フライパンをですね」
「ほうほう。フライパンを?」
「こう、火にかけて熱するわけですよ」
「本格的ですね、蓮子さん」
「で、油をひきまして、卵をフライパンに」
「だばーっと全部入れるわけですね?」
「そしてこう、だしをだばーと入れて、それを卵で包むと」
「そしたら出来上がりと」
「出来上がりです」
「じゃあ実演してもらいたいと思うのですが、如何でしょうか蓮子さん」
「えー....ちょっと私これから用事が.....」
「さっき電話で『暇だから一緒にお茶でも飲みながら話さない?』と言っていたのはどこの誰?」
「ぐ......」
「さ、蓮子の家に行きましょう?私、蓮子のだし巻き卵食べてみたいわ」
「いや、多分メリーの口には合わないと思うなー....」
「そんなの食べてみなきゃ分からないじゃない」
「いやー....私のだし巻き卵はちょっと特別で....」
「尚更食べてみたくなったわ」

......諦めるしかないか。

「....実はですねメリーさん」
「なんでしょうか蓮子さん」
「えー.....今更非常に言い難いんですが」
「はい」
「私、料理作れないのよね.....」
「うん、知ってたわよ。最初から」
「へ?」
「楽しかったわよ、蓮子。もー蓮子のだし巻き卵の作り方なんて笑い堪えるので大変だったわよ」
「........」
「それじゃ、私はこれで帰るわ。じゃあね、蓮子。また明日....って、何、この手」
「.....このまま帰すとでも?」
「.....三十六計逃げるに如かずって知ってる?」
「ええ。知ってるわ」
「.....逃げるが勝ち!!」
「あ、逃がさないわよ!!メリー!!」

逃げるメリーを追う私は、まさに獣のように。
喫茶店から出る時に店員が何か言ってたような気がするけど.....そんなの後回し!!

「待てメリー!!」
「料理できない蓮子が悪いんじゃない!!」
「五月蝿い!!」




今日も今日とて、秘封倶楽部の二人は仲良しだったのでした まる
初めまして。usamiと申す物です。
果たして初めての投稿がこんなもんでいいのだろうかという疑問を持ちながら投稿してみました。


.....楽しく書けたなら、いいよね!!(よくない


>1様
点については昔からの癖のようで・・・次回からは三点リーダーを使うようにします。

>2様
楽しんで頂けたようで幸いですw

>3様
誤字指摘、ありがとうございます。該当箇所については修正しましたので。
やっぱり見直しをしっかりやらないと駄目ですねー...

>4様
こんなのがいいなーと思って書いてみましたw
usami
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
仲良きことは美しき哉。
秘封を書く人が増えてなにより。

不躾ながら、点は…(3点リーダー)を使うのがよろしいかと。
2.奇声を発する程度の能力削除
最初の会話のノリが大好きですwww
3.名前が無い程度の能力削除
蓮子が料理できないならメリーが嫁入りして作ってあげればいいじゃない


>定員
もしかして: 店員
4.名前が無い程度の能力削除
すごいヤバイ秘封倶楽部ってこういう会話していて欲しい