この作品は「悪魔とてんしが居る館 11」の続きとなっております。
まずはそちらを読むことをお勧めいたします。
ん……いたたた、いったい何が……
あ、そうだ、パチュリーに犬耳を治す魔法を使ってもらったらまた足元の光に負けて気絶しちゃったのか……
………よし、お尻も頭も元通りね。
「よかったわね、もう頭にもお尻にも胸にも何もないわ」
「ありがとう……でも胸は余計なお世話よ!」
まったく……自分があるからっていい気になりやがって!
これでも気にしてるのよ!胸が無くてものほほんとしてる吸血鬼たちとは違うのよ!
で、でもあれよね!貧乳も貧乳で可愛いわよね!そうだわ!そうに違いない!
「天子!帰ってきたんだね!」
「あ、フラン、ただいま……いたいいたい!そんなに強く抱きしめない!」
「あ……ごめんごめん」
もう、この子はすぐ抱きついて来るんだから……まぁ可愛いからいいけど。
でもちょっと強いのよね、私が天人だから耐えられているものの人間だったら軽く折れてるわ。
「あら治ったのね、よかったじゃない」
「ありがと、レミリア」
「あのね天子!きいてきいて!」
「ん?なにかしら」
「お姉さまったらね!天子がいなくなってからすごい心配して泣き出しちゃったんだよ!」
「ちょ!うるさいわよフラン!」
レミリア……心配してくれたんだ。
なんだか嬉しいわね、私もここの住人として認識されてきて♪
「まぁみんな心配したんだけどね、お姉さまだけうわぁーん天子ーどこいっちゃったのぉーって泣いちゃって、天子が魔理沙にもらったけーたいでんわってやつで霊夢にも魔理沙にも連絡してたんだよ」
「レミリア、私は泣いてくれて嬉しいわよ、ありがと♪」
「うー……」
あぁっもうやばい!その涙目はやばい!
あ、いつの間にかいた咲夜が手を差し出してきたわ。
「咲夜……あなたとはいい関係になれそうね」
「えぇ……天子」
こうして私と咲夜の絆が深まったわ!めでたしめでたし
「と、とにかく!今日は天子が無事に帰ってきたんだから豪華な食事にしなさい咲夜!」
「はい、かしこまりました」
「ちょっと」
「「ん?」」
「図書館では静かにっていつも言ってるでしょうがー!」
「「あ、はい、ごめんなさい」」
そうだった、ここ図書館だったわね、みんな揃ってるから気づかなかったわ。
なんかロイヤルフレア構えてるからまじめに静かにしましょうか。
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「あははー♪今日も元気に育ってますねーこの花達♪あれ……なんでだろう目が潤ってきたわ」
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「みなさーんご飯できましたよー」
「「は~い」」
なんだかんだで咲夜のご飯久しぶりね!
なんだか楽しみだわ!
「「いただきま~す」」
………ふおおおおおお!!いっつべりーでりしゃああす!!っであってるのかしら?
まぁそんなことはどうでもいいわ!おいしいのよ!おいしいのは正義なのよ!
もうたまらないわ!完璧!瀟洒!さすが咲夜!
最近の楽しみといったらやっぱり食ね!これ以外ないわ!
「おいしいわ!咲夜!」
「え、えぇありがとう」
「なんか天子がいると食事がいっそうおいしくなるような感じがするわね」
「そりゃそうだよお姉さま、あんなにおいしそうに食べる人がいたら♪」
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ふ、ふぅ……さすがに食べ過ぎたわ、もう食べれない……
あぁやっぱりおなかいっぱい食べると眠気が……
「すぴー……」
「ちょっと、起きてくださいよ総領娘様」
「ん、ごめんごめん……って衣玖ぅ!?」
「その、私の名前のあとに【ぅ】をつけるのやめてもらえませんかね、なんか危ない気がします」
「あ、はい、ごめんなさい、っていつからいるの?」
「今来たんですよ、そろそろ総領娘様も天界に戻る頃かなと思ってですね」
そうか……お迎えって訳ね、確かに2週間ぐらいいたかしら?地霊殿も含めて。
確かにそろそろ帰り時かもしれないわね、これ以上いたら帰れなくなりそうだわ。
「え、天子帰っちゃうの!?」
「え、いや、うーん……」
「別に今答えを出さなくってもいいですよ、明日の朝また来るのでその時に伝えてくれれば」
「そ、そう、分かったわ」
「それでは、もう夜なので帰りますね、また明日」
「えぇ、また明日」
「帰り道気をつけてくださいね衣玖さん、外まではお見送りしますわ」
「あ、ありがとうございます咲夜さん」
いっちゃったわね、あーどうしようかしらねぇ……
別にいつでもこっちに遊びに来れるし、一度帰るべきかしらね?
「それで、どうするのかしら?天子」
「レミリア……そうね、明日になったら天界に帰ることにするわ」
「ま、また遊びに来てくれる?」
「えぇ、いつでも遊びに来るわ、フランとは弾幕ごっこする約束だしね♪」
「うん分かった!待ってるよ♪」
「それと……パチュリー」
「ん?なに?」
「また本借りに来てもいいかしら?」
「えぇ、もちろんよ、いつでもいらっしゃい」
やった!これで暇も解消できるわねー♪
あぁ、でもこんな話してたら悲しくなってきたわ……
「うっ……ちょっとごめんなさい、今日は先に寝させてもらうとするわ……」
「分かった、おやすみなさい」
「え、えぇ……おやす…み」
うわあぁ!もう恥ずかしくてみんなのほう向いていられないわ!ダッシュで部屋まで行っちゃいましょう!
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「うっ、ひっく……どうして、まだ2週間ぐらい過ごしただけなのにどうして……こんなに離れるのが辛いのよぉ……」
「そんなに一緒にいたいなら好きなときに遊びに来ればいいんじゃない?こっちはいつでも大歓迎よ?」
「さ……さく…や……?」
「お嬢様も妹様も……パチュリー様だって悲しそうな顔してたのよ、帰るって言った時」
「……」
「だからこっちにはあなたを拒む理由なんて1つもない、あんまり来ないようだったら私が強引にでも連れてくるわ」
「さ、咲夜ぁぁ!」
「明日もそんな調子でみんなを困らせるようなことしたら……ただじゃおかないわよ?」
「うん、分かった……」
「じゃあ、早めに寝て気持ちを落ち着けなさい」
「お、おやすみなさい……」
「えぇおやすみ」
咲夜……やっぱり優しいところもあるのね……
そうよね!明日も私が泣いてたらみんなだって送り出せないわよね!
明日のためにもさっさと寝ちゃいましょう!
明日……絶対泣かないんだから……
>いぬてんこの題名
もう率直に犬天!!(発想力ゼロで御免なさいorz
貧乳は正義だよ
>いぬてんこの題名
むしろストレートに「いぬてんこ」でもいいんじゃないかと
そういえば今作のタイトル
>悪魔とてんしがいる館 12
今作だけ「居る」がひらがなですが。
次回で一応ラストのつもりです、まぁ多分すぐいぬてんこの方を書いていくと思いますけどねww
>>二番様
ありゃ、題名で語字だなんてorz報告ありがとうございます。
貧乳は正義だよね!うん
>いぬてんこの題名
お二人ともストレートでいけ!とのことなので……うーん、「いぬてんこ」でいきましょう!
二番様の意見をお借りしますねw一番様はせっかく意見を下さったのに申し訳ない、でもまぁストレートということなのでそこまで変わらないかな?