「むむ。この茶は美味いぜ」
「褒めても茶菓子は出さないわよ」
博麗神社の縁側にて、私はいつもの様にお茶をたかっていた。
うーん、このテキトーに時間が流れていくのが楽しいんだぜ。
霊夢はさっきから無愛想な顔をしているだけだ。
コイツも暇なんだ、きっと。
「暇じゃない」
「うぉ。心読まれた!?」
……油断ならないな、コイツ。
そんな感じに、過していたら。
「わーい!」
いきなり目の前に、チルノがやってきた。
「なんだ、チルノ。茶でも飲みに来たか?」
「私の神社はお茶のみ場じゃないわよ」
「あたい、お茶にはキョーミないね」
おやっ、じゃあ何だ?
「みすちーに新しい歌を教えてもらったのさ!」
……う、歌か。寺子屋のお遊戯見ろってか。
「まぁ、良いじゃない魔理沙。暇なんだし」
また心読まれた。なんだコイツ?
「あ、ああそうだな。それを聞かせてくれるのか?」
「うん!」
チルノはニッコリと微笑んだ。
「じゃあ、行くよー?」
チルノは、大きく息を吸い込んだ。
……ミスティアの奴、どんな歌を教えたんだ?
ちょっとだけ期待していると、
「バーナナーの王様ーっ! バーナナーの王様ーっ!」
ズコー。