「ねぇ咲夜、ツンデレってどういうの?」
「……ツンデレか」
いつものお茶会をしていると、アリスが妙な話題をふってきた。
ツンデレという言葉は魔理沙から聞いたことがある、とりあえず冷たく振舞ってくるが、ある一定のラインを超えると甘えてくる面倒くさい性格だ。
アリスが知らないとは思わなかったな、じゃあここで実践してやろう。
「そうね、例えば…」
「うん」
期待の目を向けられている、私も気合を入れて芝居をするとしよう。
「アリス、貴女最近毎日私の部屋にきてるけど」
「ええ」
「暇なの?他にすることはないわけ?」
「え、い、いやそういうわけじゃないけど」
「人形作りとかしないの?なんだかすごいやつを開発してるって聞いてたけどそれはどうなったわけ?」
急に咲夜の表情がキツくなった、鋭い目で私をにらみ付けて、棘のある言葉をぶつけてくる。
これが、ツンデレ……?
「その……煮詰まって」
「煮詰まったからってここにくれば解決するわけ?」
「………」
「あきれた、諦めたようなものじゃない」
嘲笑的に私の不甲斐なさを攻め立てる、なんて迫力だ。
「……そういうわけじゃなくてさ、多分もうちょっとでできると思うんだけど…」
「もうちょっとでできるならさっさと作りなさいよ、こんなところで何で油売ってるのよ」
「そう、ね…」
「……まぁ、おかげで私は退屈しないで済んでるんだけどね」
「……!」
………はっ!?
散々なじって、突き落として、最後にフォロー。
咲夜は最後の台詞を言うとき微妙に顔を赤くして、視線をそらしている。
これは…!
「貴女紅茶にそんなに砂糖入れてたっけ?」
「え、別に…たまたまよ」
「入れすぎよ、貴女太りたいの?」
「そういうつもりじゃないって」
糖分は結構必要になるから、取っておかないと……
「アリス、貴女が見るに耐えないような醜い体になったら、容赦なく家畜扱いするわよ」
「か、家畜!?」
「ダイエットメニューを組んで、強制的に痩せさせる」
「別に、ダイエットなんて自分でできるわよ!」
「はぁ?貴女醜い体引っさげて私と一緒に歩くつもり?冗談じゃないわよ!」
「…」
「だから、一緒に痩せるようにがんばってあげるって言ってるのよ」
「……!」
まただ、この終盤でどっとこみ上げてくる高揚感!
これがツンデレ……
今度は、咲夜は少し身を引いて私を睨み付けた。
「…アリス、貴女ちょっと汗臭い?」
「え?まさか私に限って」
「だって、貴女急いで来たんでしょ?どう考えても貴女だわ」
確かに遅れそうになったから急いで飛んできたけど……汗はかかなかったし、そもそも今日はちょうどいい気候だった。
「えー……そうかしら」
「ともかく、お風呂に入るまで私に近づかないで」
「そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
「臭いが移るわ」
「ちょ……ちょっと!」
「でも、靴なら舐めていいわよ」
「……!」
すごい、これがツンデレの力か!
崖から落とされそうになったところをわざわざ限界になるまで待ってから救助されるような緊張感!
ぜんぜんなつかなかった猫が、逃げないでいてくれると思ったら攻撃してきた時のような驚き!
「すごい、わかったわ咲夜!」
「ええ、こういう感じよ」
「ツンデレってのはつまり、SM、飴と鞭ね!」
「ん…!?」
.
「……ツンデレか」
いつものお茶会をしていると、アリスが妙な話題をふってきた。
ツンデレという言葉は魔理沙から聞いたことがある、とりあえず冷たく振舞ってくるが、ある一定のラインを超えると甘えてくる面倒くさい性格だ。
アリスが知らないとは思わなかったな、じゃあここで実践してやろう。
「そうね、例えば…」
「うん」
期待の目を向けられている、私も気合を入れて芝居をするとしよう。
「アリス、貴女最近毎日私の部屋にきてるけど」
「ええ」
「暇なの?他にすることはないわけ?」
「え、い、いやそういうわけじゃないけど」
「人形作りとかしないの?なんだかすごいやつを開発してるって聞いてたけどそれはどうなったわけ?」
急に咲夜の表情がキツくなった、鋭い目で私をにらみ付けて、棘のある言葉をぶつけてくる。
これが、ツンデレ……?
「その……煮詰まって」
「煮詰まったからってここにくれば解決するわけ?」
「………」
「あきれた、諦めたようなものじゃない」
嘲笑的に私の不甲斐なさを攻め立てる、なんて迫力だ。
「……そういうわけじゃなくてさ、多分もうちょっとでできると思うんだけど…」
「もうちょっとでできるならさっさと作りなさいよ、こんなところで何で油売ってるのよ」
「そう、ね…」
「……まぁ、おかげで私は退屈しないで済んでるんだけどね」
「……!」
………はっ!?
散々なじって、突き落として、最後にフォロー。
咲夜は最後の台詞を言うとき微妙に顔を赤くして、視線をそらしている。
これは…!
「貴女紅茶にそんなに砂糖入れてたっけ?」
「え、別に…たまたまよ」
「入れすぎよ、貴女太りたいの?」
「そういうつもりじゃないって」
糖分は結構必要になるから、取っておかないと……
「アリス、貴女が見るに耐えないような醜い体になったら、容赦なく家畜扱いするわよ」
「か、家畜!?」
「ダイエットメニューを組んで、強制的に痩せさせる」
「別に、ダイエットなんて自分でできるわよ!」
「はぁ?貴女醜い体引っさげて私と一緒に歩くつもり?冗談じゃないわよ!」
「…」
「だから、一緒に痩せるようにがんばってあげるって言ってるのよ」
「……!」
まただ、この終盤でどっとこみ上げてくる高揚感!
これがツンデレ……
今度は、咲夜は少し身を引いて私を睨み付けた。
「…アリス、貴女ちょっと汗臭い?」
「え?まさか私に限って」
「だって、貴女急いで来たんでしょ?どう考えても貴女だわ」
確かに遅れそうになったから急いで飛んできたけど……汗はかかなかったし、そもそも今日はちょうどいい気候だった。
「えー……そうかしら」
「ともかく、お風呂に入るまで私に近づかないで」
「そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
「臭いが移るわ」
「ちょ……ちょっと!」
「でも、靴なら舐めていいわよ」
「……!」
すごい、これがツンデレの力か!
崖から落とされそうになったところをわざわざ限界になるまで待ってから救助されるような緊張感!
ぜんぜんなつかなかった猫が、逃げないでいてくれると思ったら攻撃してきた時のような驚き!
「すごい、わかったわ咲夜!」
「ええ、こういう感じよ」
「ツンデレってのはつまり、SM、飴と鞭ね!」
「ん…!?」
.
でもアリスはきっとクーデレ。
ツンデレはいいものだ。過度じゃなければ。
でも咲夜さんの最後はツンデレ違うーww
ただの変態ですからーw
流れで、気が付くとおかしい方向にって面白いですね。
咲夜さんはいつもよい仕事をされます。