「がおー!」
寅丸星がナズーリンの耳に噛みついた。
ナズーリンは6のダメージを受けた。
「痛い痛い! 痛いってご主人様! 一体何やってんのさ!?」
「え、あっ……す、すいません。ナズーリンの耳が余りにも美味しそうだから……つい」
「なずッ!?」
ナズーリンは32のダメージを受けた。
ドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が10上がった。
「き、君は馬鹿なのかい!? わ、わわわ、私の耳なんてかじっても何にも意味なんて――」
――カプッ
「ふわわァ―――っ!?」
寅丸星がナズーリンの耳を甘噛みした。
ナズーリンは50のダメージを受けた。
ドックンドックン。
ナズーリンの心拍数が30上がった。
効 果 は 抜 群 だ !
「ご、ご主人様……それ……それだけはもう勘弁してくれ……」
「ナズーリンの耳……凄く、美味しいです……」
「よし、良いこと考えた。ご主人様私の耳の穴に……って、ないないないない! 絶対にない!」
ペロリッ
「きゃぅぅぅうううっ!?」
寅丸星はナズーリンの首筋を舌で舐めた。
ナズーリンは20のダメージを受けた。
ビリビリ。
ナズーリンの身体はマヒしてしまった。
「ハァ……ハァ……ごひゅじん……さま……も、もう本当に……」
ビリビリ。
ナズーリンは身体が痺れて動けない。
ナズーリンの小さな身体を、寅丸星が抱き上げた。
「私、間違ってました。美味しそうなのは、ナズーリンの耳じゃあなかったんです」
「ご、ご主人さ――むぐゥ……!?」
寅丸星は毘沙門天のキッスを放った。
ナズーリンの唇に、柔らかい感触が伝わる。
ドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が100上がった。
「ナズーリン……貴方の全てが、美味しそうなのです」
「~~っ!?」
ドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が100上がった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン。
「食べちゃっても……良いですか?」
ナズーリンの心拍数が200上がった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が――
「ナズーリン。さぁ、私と……私と一つになりましょう」
「な、なななななななななななななななななななななな――」
寅丸星の噛みつく攻撃。
「うにゃぁぁぁあああ―――――!?」
◆
「うわァ―――――!?」
バサッと音を発てて、ナズーリンはベッドから飛び起きた。
大慌てで二段ベッドから飛び降り、壁に背を向けて張り付く。
キョロキョロと周りを見渡すが、主人の姿は無い。
「……夢オチ?」
余りに古典的過ぎるオチの為、ナズーリンは呆れて嘆息した。
あの程度の夢で取り乱すとは……全くもって情けない。
まだ、心臓は慌てたビートを刻んでいる。
「ナズーリンー」
「!?」
リビングの方から、主人である寅丸星の声がした。
普段通りの主人の声に驚くナズーリン。
夢の中でとは言え、自分を食べようとした(色んな意味で)相手だ。
正直な所、少し顔を合わせづらいのが本音である。
「朝ご飯を作ったので一緒に食べましょう。今日は多分、今までで最高の出来ですよ?」
ひょっこりと扉から顔を出した星。その鼻先には、赤いケチャップが付いている。
どうせ、料理中につまみ食いした時にでも付いたのだろう。
本来なら教えてあげるべきなのだろうが、ナズーリンは敢えて指摘しなかった。
ささやかな復讐と、もう少しの間可愛らしい主人の姿を見たいという欲望の為に。
「あ、ああ……。それは楽しみだよ」
悪夢の興奮冷め止まぬナズーリンの紅潮した顔を見て、星は小さく笑う。
「ふふっ。ナズーリン、顔が真っ赤ですよ? 怖い夢でも見たんですか?」
「ち……違っ……」
確かに怖い夢ではある。でも、一般に怖い夢と定義されるものとは確実に違うベクトルのものだろう。
それに……本気で星が自分を食べたいと望むのなら、ナズーリンは――
「大丈夫ですよ、ナズーリン」
ナズーリンの両頬に手を添えて、星は優しく微笑んだ。
「どんな恐ろしい事が起きたとしても……私は絶対に貴方の傍を離れませんから」
「ご主人様……」
ナズーリンは呆れて嘆息した。星にでなく、自分自身に呆れて。
――何ビクついてるのやら。こんなお人好しに、誰かを傷付ける勇気などある訳無いだろう。
「ご飯が冷めちゃいますよ? 早くリビングへ行きましょう」
「全く……ご主人様は食いしん坊だね」
笑って。笑って。
ナズーリンは寅丸星の手を握った。
その手は――いつも通りの温もりで溢れていた。
寅丸星がナズーリンの耳に噛みついた。
ナズーリンは6のダメージを受けた。
「痛い痛い! 痛いってご主人様! 一体何やってんのさ!?」
「え、あっ……す、すいません。ナズーリンの耳が余りにも美味しそうだから……つい」
「なずッ!?」
ナズーリンは32のダメージを受けた。
ドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が10上がった。
「き、君は馬鹿なのかい!? わ、わわわ、私の耳なんてかじっても何にも意味なんて――」
――カプッ
「ふわわァ―――っ!?」
寅丸星がナズーリンの耳を甘噛みした。
ナズーリンは50のダメージを受けた。
ドックンドックン。
ナズーリンの心拍数が30上がった。
効 果 は 抜 群 だ !
「ご、ご主人様……それ……それだけはもう勘弁してくれ……」
「ナズーリンの耳……凄く、美味しいです……」
「よし、良いこと考えた。ご主人様私の耳の穴に……って、ないないないない! 絶対にない!」
ペロリッ
「きゃぅぅぅうううっ!?」
寅丸星はナズーリンの首筋を舌で舐めた。
ナズーリンは20のダメージを受けた。
ビリビリ。
ナズーリンの身体はマヒしてしまった。
「ハァ……ハァ……ごひゅじん……さま……も、もう本当に……」
ビリビリ。
ナズーリンは身体が痺れて動けない。
ナズーリンの小さな身体を、寅丸星が抱き上げた。
「私、間違ってました。美味しそうなのは、ナズーリンの耳じゃあなかったんです」
「ご、ご主人さ――むぐゥ……!?」
寅丸星は毘沙門天のキッスを放った。
ナズーリンの唇に、柔らかい感触が伝わる。
ドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が100上がった。
「ナズーリン……貴方の全てが、美味しそうなのです」
「~~っ!?」
ドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が100上がった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン。
「食べちゃっても……良いですか?」
ナズーリンの心拍数が200上がった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン。
ナズーリンの心拍数が――
「ナズーリン。さぁ、私と……私と一つになりましょう」
「な、なななななななななななななななななななななな――」
寅丸星の噛みつく攻撃。
「うにゃぁぁぁあああ―――――!?」
◆
「うわァ―――――!?」
バサッと音を発てて、ナズーリンはベッドから飛び起きた。
大慌てで二段ベッドから飛び降り、壁に背を向けて張り付く。
キョロキョロと周りを見渡すが、主人の姿は無い。
「……夢オチ?」
余りに古典的過ぎるオチの為、ナズーリンは呆れて嘆息した。
あの程度の夢で取り乱すとは……全くもって情けない。
まだ、心臓は慌てたビートを刻んでいる。
「ナズーリンー」
「!?」
リビングの方から、主人である寅丸星の声がした。
普段通りの主人の声に驚くナズーリン。
夢の中でとは言え、自分を食べようとした(色んな意味で)相手だ。
正直な所、少し顔を合わせづらいのが本音である。
「朝ご飯を作ったので一緒に食べましょう。今日は多分、今までで最高の出来ですよ?」
ひょっこりと扉から顔を出した星。その鼻先には、赤いケチャップが付いている。
どうせ、料理中につまみ食いした時にでも付いたのだろう。
本来なら教えてあげるべきなのだろうが、ナズーリンは敢えて指摘しなかった。
ささやかな復讐と、もう少しの間可愛らしい主人の姿を見たいという欲望の為に。
「あ、ああ……。それは楽しみだよ」
悪夢の興奮冷め止まぬナズーリンの紅潮した顔を見て、星は小さく笑う。
「ふふっ。ナズーリン、顔が真っ赤ですよ? 怖い夢でも見たんですか?」
「ち……違っ……」
確かに怖い夢ではある。でも、一般に怖い夢と定義されるものとは確実に違うベクトルのものだろう。
それに……本気で星が自分を食べたいと望むのなら、ナズーリンは――
「大丈夫ですよ、ナズーリン」
ナズーリンの両頬に手を添えて、星は優しく微笑んだ。
「どんな恐ろしい事が起きたとしても……私は絶対に貴方の傍を離れませんから」
「ご主人様……」
ナズーリンは呆れて嘆息した。星にでなく、自分自身に呆れて。
――何ビクついてるのやら。こんなお人好しに、誰かを傷付ける勇気などある訳無いだろう。
「ご飯が冷めちゃいますよ? 早くリビングへ行きましょう」
「全く……ご主人様は食いしん坊だね」
笑って。笑って。
ナズーリンは寅丸星の手を握った。
その手は――いつも通りの温もりで溢れていた。
寝る前に良いものが見れたw
残りHP10ぐらいで何とか耐えられた。危なかった。
貴様殺人未遂で訴えてやるから覚悟しろ!!!
むしろ、このまま正夢になる流れでもいいと今では思っている。
萌えまくりました!