「あうとーーー!!」
「きゃっ! 急にどうしたのよにとり」
「このタイトルを見てよ雛」
「これは……ねぇ?」
「まったくけしからんね! 皆が皆そういう事が好きだとは限らない……なんだい雛?」
「痛いの……胸がすごく痛いの……」
「ひ、雛?」
「助けて、にとり……」
「私は……私はやっぱりそういう事が大好きだぁ!」
「成長した胸にブラが合わなくて、締め付けが痛いの……」
「騙された!? いやしかし其処は私の手ブラによるフリースタイルの出番!」
「あっそんな強く掴まれると、胸に挟んだCCしモンが……」
「何回もそんな罠に引っかかる私ではない、けど素敵な谷間に自然に目がぁぁぁCCしモンがぁぁああ!」
「にとりぃ……はぁ……胸が痛いわ……」
<- どうしてこんなに胸が痛いかな? その病に効くツボを前に美鈴に聞いたら顔を真っ赤にしてたわね。肉がどうとか…… ->
「ねぇ美鈴」
「ほえ? なんでしょう?」
「あのおばあちゃん、先にやったほうがよくない?」
「えぇっと……あ~……そうですね。では霊夢さんにお願いしてもいですか?」
「オーケー任されたわ。――女将さん、暖めたタオル用意しておいて」
人里の宿で二人の少女が腕を振るっていた。
今日は定期的に開かれる整体の日なのだ。
老若男女が溢れる宿の待合室。
比率として男性が多いのは、整体師の少女達の容姿のせいだろうか。
処置室と待合室を区切るのは、僅かカーテン一枚である。
そのカーテンに映る影。一方は大きなリボンが揺れ、もう一方はたわわに実ったお胸様が揺れていた。
「ごめんなさいね。処置室として一部屋貸したいのだけれど、今日はお客さんで一杯で」
「タダで貸してもらってるんだから気にしないで。それよりもタオルタオル」
信じられるだろうか。
霊夢が人の為に働いている。ましてや笑顔でだ。
『ありがとうって言われるのも……悪くないかもね』
ぽつりと呟いたその言葉。
夕焼けに消えていった言葉。
美鈴の胸に消えていった言葉。
霊夢は今、本当に幸せなのだろう。
「さ、おばあちゃん大丈夫?」
「わたしゃまだ元気じゃよ。だから他の人を先に診ておくれ」
「何言ってんのよ。どうみてもアンタがこんなかで一番重症じゃない」
年上の人にもアンタ呼ばわりするところは相変わらずのようだったが。
隙間の妖怪曰く、「霊夢は変わった。けれど霊夢は霊夢のまま変わらないわ」だそうだ。
「しかしのぅ、朝から並んで待っておった者達もおる。皆に悪いと……」
「はーい皆注目! このおばあちゃんを先に診るけどいいわよね?」
いきなり大きな声に、待合室にいた者たちは顔を見合わせた。
しかし霊夢の言っている意味を理解すると、男たちの声が室内中に飛び交った。
「いいぜー俺はただの筋肉痛だしな」
「私も肩こりだもの。いくらでも後回しにしちゃって」
「俺はそのばあさんに沢山お世話になったんだ。先に診なけりゃ許さねぇぜ!」
「ふぉっふぉっふぉ」
「美鈴ちんがおーハァハァうぼぁ」
「何言ってやがる! 霊夢タソの腋の方がうごはぁ!」
村の人たちは皆(封印された若干二名除く)優しかった。
これが人の強さというものだと、霊夢はおばあさんにウインクする。
おばあさんもまだ飛び交う声に目を白黒させながらも、頬を緩め霊夢に引かれて行った。
「霊夢さん」
「何?」
おばあさんをベッドへ横たわらせると、美鈴が微笑んでいた。
ただ微笑むだけ。他にはなにも話さない。
それだけで、美鈴は目の前の患者に指圧をかける作業に戻った。
「? 変な美鈴」
「霊夢さん、タオルをどうぞ」
「ありがと」
霊夢も、女将からタオルを受け取ると、おばあさんの腰に当てる。
そこからは他愛の無い話をしながら、治療に専念するのだった。
「(霊夢さん、もう立派な整体師の顔になってます。すごく綺麗ですよ♪)」
宿屋の一室。
診療所となっている部屋のちょうど真上の部屋に、二人の女性がいた。
青い服を着ている女性が床にコップを当てて、赤白の服の女性と話している。
コップを伝って、下の階の状況を聞いているようだ。
「へぇ……やるじゃない」
「総領娘様、あまりいい趣味ではありませんよ?」
「別にいいじゃない」
「しかし……」
「私の按摩とあの子の針……どっちが勝つと思う?」
「勝ち負けではないと思いますが」
「衣玖はつまらないわねー。そんなんじゃもてないわよ?」
「……余計なお世話です」
ぷいっと頬を膨らませてそっぽを向いている女性を、にやにやとした顔で見つめる女性。
二人が織り成す物語もきっと、楽しく暖かなものだろう。
指圧師と整体師。
二本の糸が紡がれ、交わる事がいつの日かあるかもしれない。
しかしそれはまた、別の物語。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「パスウェイションニードル!」
「うらわばぁ!」
「これだけ針を打ち込めば、すけべに効くツボにも当たるでしょ?」
「き、効きました! もうお尻を触ろうなんてしませんから、許してください!」
「しばらくそのまま反省してなさい。次の方どうぞー」
今日も平和な時間が過ぎ去り、今はもう夕方である。
太陽が影の世界を織り成していく、紅い時間。
そろそろ整体の日が終わる。
「はい、これで終わりっと。おつかれさまでした」
「ありがとうございました。これで明日からまた鍬が持てるよ」
「はい、でも無理はしないで下さいね」
美鈴が診ていた男性を最後に、今日の仕事は終わったらしい。
先に片付けをしていた霊夢が、美鈴にお茶を差し出していた。
「ありがとうございます♪」
「ん……」
「んぐ、んぐ、ぷはぁ~生き返ります~」
「……紫くさいわよ?」
「がんっ! ひどいですよ霊夢さんー。私はおばさんじゃありません!」
「はいはい、若い若い。あぁつかれたー」
さっきまで仕事場だったベッドにダイビングをきめる霊夢。
綺麗な髪の毛がベッドの上に広がって、一つの湖を作っている。
ベッドに横たわる霊夢に先ほどまでの整体師の顔はなく、年相応の幼さが見え隠れしていた。
「美鈴さん、霊夢さん、お疲れ様でした。片付けは私がやっておきますのでゆっくりと休んで下さっていいですよ?」
「でも女将さん、いいんですか?」
「えぇ、二人のおかげでいつも商売繁盛させてもらってますから」
「じゃあお願いしようかしら」
持参物だけ手に取り、二人は家路に着く。
その途中、太陽を背に二人はいつものように話していた。
完全で瀟洒な同僚の話。
集めた塵をいつも吹き飛ばす魔法使いの話。
他愛の無い話。
隠すことの無い笑い声。
人の心を地平線は受け止める。
長く長く伸びた影は、お互いの手をぎゅっと握り締めていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あ~もう着いちゃいましたね」
「えぇ。気が付いたら紅魔館の門前、ってなんで私までここにいるのよ」
「あははー全然気が付きませんでした。折角なので今日はお泊りしていきませんか?」
「レミリアが血の涙を流さなければね」
「貴女がお嬢様と一緒に寝ればいいんじゃない?」
「咲夜さん!」
門の前で話していると、紅魔館のメイド長の十六夜 咲夜が立っていた。
両足を肩幅に開き、腰に手を当てているポーズが妙に似合っている。
レミリアから言わせると、かわいい立ち方らしい。
「レミリアと一緒にねると、寝ぼけて噛み付かれるから嫌」
「では私と寝てみる?」
「操に危険を感じるから嫌」
「じゃ、じゃぁ私と……」
「美鈴は抱きつきクセがあるし嫌。幸せ死なんて天狗の記事にもなりはしないわ」
――博麗の巫女、お胸様に挟まれ死亡か!?
洒落にもなりはしなかった。悲劇だった。
さり気なく沈む美鈴と咲夜。
否、美鈴は地面に両手を付いて、落ち込みを全身で表していた。
「はぁ……なんでアンタ達は私とくっつきたがるのよ」
「だって好きですから」
「霊夢分が足りないのよ」
「……はぁ」
霊夢も結構素直になったほうだと思う。
しかしこの二人はそれ以上を行っていた。
特に咲夜はとある事件依頼、道端であろうと霊夢を見かけると駆け寄って後ろから抱きしめるようになった。
霊夢が逃げて、咲夜が大変なことになる事件。
通称「東方逃走夜」という名の事件は、しっかりとレミリアの日記に書き残されている。
「しょうがないわね。今日は泊まっていってあげる」
「やった♪」
「ふふ、今日はご馳走を作らないといけないわね」
「ただし!」
諸手を上げて浮かれる二人に、ズビシッと人差し指を突きつけて霊夢は言った。
「お風呂は一人で入るし、部屋も別よ……なんでそこで人生が終わったような顔をするのよ」
「霊夢さんと一緒にお風呂に入れないなら、この世からお風呂なんてなくなってしまえばいいんです」
「……(立ったまま気絶)」
「あぁもう! レミリア!」
「呼んだ?」
ぴょこっと門の影から現れたのは、当主であるレミリア・スカーレットだ。
直射日光から身を守るため、愛用のピンクの傘を自分でさしている。
実は咲夜が現れるのと同時に、黒い羽だけぴこぴこと見えていた。
おそらく気が付いていたのは霊夢だけだろうが。
「なんとかして」
「了解」
霊夢の言葉に、レミリアは霊夢の手を掴んだ。
体は小さくても吸血鬼である。人間の霊夢には振りほどけないほどの力で握っている。
そしてそのままズルズルと紅魔館の中へ……
「ちょ、なにしてんのよ。痛いじゃない!」
「霊夢とごっはん~♪」
「霊夢とおっふろ~♪」
「霊夢とべっどい~ん♪」
「美鈴に咲夜、あんた達まで引っ張るなぁぁぁぁ!」
必死の抵抗もむなしく、右手をレミリア、左手を咲夜、両足を美鈴にがっちりホールドされた。
霊夢の叫びは沈んでしまった太陽と共に地平線の向こうへと渡り、体は魔物の巣窟へと姿を消した……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「大丈夫だった霊夢?」
「散々だったわ」
「後でもう一度レミィを怒っておくわ」
ごしごし、ごしごし。
紅魔館に泊まることになった霊夢は、今お風呂場にいた。
晩御飯の後、結局だれが霊夢と一緒に入るかともめた3人は、地下の部屋に閉じ込められてる。
一本の縄でぐるぐる巻きにして、さらに御札で結界まで貼って。
最後に「反省!」と言い残してきた。これで少しは落ち着いてくれるだろう。
「いいわよ。レミリア達も寝るまで閉じ込めておいたら反省するでしょう」
「するかしら……だってレミィよ?」
「してなかったらまたぶち込む」
お風呂場独特の反響によって、霊夢の声がやたら大きく聞こえる。
ただでさえ大きな風呂場。靄でかすんで対面の壁が見えないほどだ。
ちなみにこの場にいるのは霊夢と、
「どう霊夢?」
「ん、気持ちいいわフラン。ありがと」
レミリアの妹であるフランと、
「風呂場は本が濡れるから嫌い」
「お風呂に入るときくらい、本を置きなさいよ……」
大図書館、パチュリー・ノーレッジだった。
「流すよーざぱー」
「ん~……はぁ。アンタもざぱーって言うのね」
「え? あー、お湯を流すとき?」
「そそ。美鈴も私も何故か言ってしまうのよね」
「一説によると人間、妖怪、幽霊、その他もろもろの約7割が、言うらしいわ」
冗談なのか、本気なのか。
パチュリーが本を小悪魔の胸の谷間にはさみ、タオルを頭に載せている。
お風呂の縁を背に肘をかけ、普段は隠されている張りのある胸が強調されて、お湯に浮かんでいた。
「いろいろ突っ込みたいことがあるけれど、なんだか見慣れたからもういいわ」
「あ、小悪魔だー。バスタオル一枚で寒くないの? お湯につかればいいのにー」
「私は今ブックラックです。小悪魔という素敵で美人な悪魔さんは今出張中です……」
「優秀な部下ねパチュリー?」
皮肉たっぷりに、霊夢は鏡にうつったパチュリーに言い放った。
その霊夢の長い髪の毛をフランが、膝立ちで束ねている。
最後にタオルを巻くと完成だ。
「むきゅー……小悪魔」
「……私はブックラックです。このふくよかなラックには広辞苑を最高3冊まではさめます」
「後でその本の写本を手伝いなさい」
「こあ?」
「……風邪引くわ。こっちにきなさいな」
「パ、パチュリー様……パチュリーさまぁぁぁ!」
主従関係に愛が生まれたその後ろで、いつの間にか霊夢とフランが逆転し、霊夢がフランの体を洗っていた
スポンジにつけられた石鹸の泡が、フランの細い腕を滑る。
肩から腕へ、さらに手から指へ。つめの先まで丁寧に洗う。
両手を洗ったあと、首から背中へ。
スーっと背筋の通った背中に、優しくスポンジを押し当てる。
丸いお尻の手前まで優しく、壊れやすい陶器を扱うように。
「霊夢くすぐったいよ」
「ごめんごめん、だって力いれたら壊れそうなんだもの」
「もっと強くこすってくれないと、気持ちよくなれないよ……」
「変に色っぽい声だすな」
「えへへ」
肌をこする力を強めながら、フランを泡だらけにしていく。
背中の次は胸。白い陶器に色づいた桃色の模様。
他の部分とは違う柔らかさに、自然と心臓の鼓動が高鳴る。
霊夢は気付かれないように、手早く済ませると、お腹のほうへと手を伸ばした。
「ほらこっち向きなさい。足を洗うから」
「はいはーい」
「にしても本当に細いわね。私の地底の奥から不思議ワードが出てくるわ。パルパル」
「ふふ、足の先に口付けてもいいよ?」
「食べたらイチゴジャムパンみたいな味がするのかしら?」
開かれた両足を、右へ左へと擦る。
磨けば磨くほど輝きが増すかように、丹念に洗う。
足の指の間はスポンジが通らないので、指で擦る。
くすぐったかったのか、フランが身を捩った。
「さ、これで終わり。流すわよ」
「霊夢、一番重要なところ忘れてるよ?」
「それは気が付かなかったわ」
「んもぅ、ちゃんと洗ってよ。はい」
掛け声とともに、フランの足がさらに開けられた。
靄が立ち込める風呂場も、フランの光り放つ肌には効果が無く、
体から伝った泡も、残念ながら女の子であることの証を隠しきれていなかった。
「こら、そんな格好しないの。はしたないわよ」
「えー? でも小悪魔も、パチュリーに同じことさせてるよ?」
隣を見ると、パチュリーが小悪魔に洗われていた。
……なぜか素手で。
「パチュリー様、今綺麗にして差し上げますね」
「これは何か間違ってる気がするのだけれど?」
「気のせいです。こあ~♪」
見なかったことにした。
でも声や音は消せなかったので、とりあえず夢想封印しておいた。
困ったときの夢想封印♪
里の時と合わせると記念すべき一日で100回目の夢想封印であったが、
その事を知っているのは、いつの間にかお風呂に入っている紫くらいだろう。
「フラン、そこは自分で洗いなさい。間違ってもパチュリーのまねをしてはダメよ」
「うん、そうする」
スポンジを受け取ったフランは、どこか残念そうな顔をしていた。
ところでフランが霊夢の大切な場所を洗っていたかは……やっぱり秘密にしておこう。
ついでに、泡を流した後の少し桃色づいた肌が水を弾く姿に、霊夢が不覚にも鼓動が強く打ったことも秘密だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「吸血鬼が夜に寝るってどうなのかしら」
「え? 美鈴だって夜に寝るよ?」
「いや、だからね……まぁいいわ」
「?」
霊夢に割り当てられた部屋は紅かった。
と言ってもこの紅魔館、どこに行っても紅、紅、紅。
目が痛くなるほどに紅いのだが。
「で、どうしてフランはここに居るのかしら?」
「一緒のベッドで寝たいなって思ったから」
「よし分かった。帰る。家の布団で寝る」
「えーどうしてー」
「アンタ達と寝るとろくなことが無いのよ。血座れたり、サバオリされたり、指を這わされたり……」
極々最近の出来事にため息しかでない。
最初は普通に寝ていたのに、ここで寝泊りを繰り返すうちに色々と危険がデンジャーで、ジェネリックを超えかけていた。
主に咲夜が。
「皆とは寝れても、私とは寝れないんだ……」
「その皆とも寝るつもりないんだけど?」
「霊夢は私の事嫌いなんだ。すぐきゅっとしちゃうから。気がふれてるから」
「フラン……」
最後のほうはすでに泣き声になっていた。
霊夢に背を向けて、肩を震わせている。
「フラン……」
「うぅ……」
震える肩をそっと、霊夢は抱き寄せた。
小さな、幼いその体を。
500年近く、ずっとずっと一人で寂しく震えていたであろうその体を。
過ぎ去った月日を取り戻すように、暖かく包み込むように、霊夢は抱きしめた。
「フラン……」
「……」
「嘘泣きはやめれ」
「やっぱりばれてた?」
悪戯が発覚した子供のように、ペロっと舌を出しておどけるフラン。
その目に涙や狂気などなく、とても澄んだ綺麗な紅い瞳があった。
「ねぇ霊夢」
「なによ。子守唄は歌わないわよ」
「……ありがと」
くるりと器用にその場で体を反転させると、霊夢の胸に顔をうずめる。
霊夢も、どういたしまして。とフランの頭を抱えるようにして、目を瞑った。
「何か忘れているような……まいっか」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「だれかたすけてー!」
「お嬢様、あまり暴れられますと縄がいけないところに食い込んでしまいます。んぁっ」
「今頃霊夢さんは、ふかふかのベッドで寝てるんだろうなぁ。いいなぁ……」
「きゃっ! 急にどうしたのよにとり」
「このタイトルを見てよ雛」
「これは……ねぇ?」
「まったくけしからんね! 皆が皆そういう事が好きだとは限らない……なんだい雛?」
「痛いの……胸がすごく痛いの……」
「ひ、雛?」
「助けて、にとり……」
「私は……私はやっぱりそういう事が大好きだぁ!」
「成長した胸にブラが合わなくて、締め付けが痛いの……」
「騙された!? いやしかし其処は私の手ブラによるフリースタイルの出番!」
「あっそんな強く掴まれると、胸に挟んだCCしモンが……」
「何回もそんな罠に引っかかる私ではない、けど素敵な谷間に自然に目がぁぁぁCCしモンがぁぁああ!」
「にとりぃ……はぁ……胸が痛いわ……」
<- どうしてこんなに胸が痛いかな? その病に効くツボを前に美鈴に聞いたら顔を真っ赤にしてたわね。肉がどうとか…… ->
「ねぇ美鈴」
「ほえ? なんでしょう?」
「あのおばあちゃん、先にやったほうがよくない?」
「えぇっと……あ~……そうですね。では霊夢さんにお願いしてもいですか?」
「オーケー任されたわ。――女将さん、暖めたタオル用意しておいて」
人里の宿で二人の少女が腕を振るっていた。
今日は定期的に開かれる整体の日なのだ。
老若男女が溢れる宿の待合室。
比率として男性が多いのは、整体師の少女達の容姿のせいだろうか。
処置室と待合室を区切るのは、僅かカーテン一枚である。
そのカーテンに映る影。一方は大きなリボンが揺れ、もう一方はたわわに実ったお胸様が揺れていた。
「ごめんなさいね。処置室として一部屋貸したいのだけれど、今日はお客さんで一杯で」
「タダで貸してもらってるんだから気にしないで。それよりもタオルタオル」
信じられるだろうか。
霊夢が人の為に働いている。ましてや笑顔でだ。
『ありがとうって言われるのも……悪くないかもね』
ぽつりと呟いたその言葉。
夕焼けに消えていった言葉。
美鈴の胸に消えていった言葉。
霊夢は今、本当に幸せなのだろう。
「さ、おばあちゃん大丈夫?」
「わたしゃまだ元気じゃよ。だから他の人を先に診ておくれ」
「何言ってんのよ。どうみてもアンタがこんなかで一番重症じゃない」
年上の人にもアンタ呼ばわりするところは相変わらずのようだったが。
隙間の妖怪曰く、「霊夢は変わった。けれど霊夢は霊夢のまま変わらないわ」だそうだ。
「しかしのぅ、朝から並んで待っておった者達もおる。皆に悪いと……」
「はーい皆注目! このおばあちゃんを先に診るけどいいわよね?」
いきなり大きな声に、待合室にいた者たちは顔を見合わせた。
しかし霊夢の言っている意味を理解すると、男たちの声が室内中に飛び交った。
「いいぜー俺はただの筋肉痛だしな」
「私も肩こりだもの。いくらでも後回しにしちゃって」
「俺はそのばあさんに沢山お世話になったんだ。先に診なけりゃ許さねぇぜ!」
「ふぉっふぉっふぉ」
「美鈴ちんがおーハァハァうぼぁ」
「何言ってやがる! 霊夢タソの腋の方がうごはぁ!」
村の人たちは皆(封印された若干二名除く)優しかった。
これが人の強さというものだと、霊夢はおばあさんにウインクする。
おばあさんもまだ飛び交う声に目を白黒させながらも、頬を緩め霊夢に引かれて行った。
「霊夢さん」
「何?」
おばあさんをベッドへ横たわらせると、美鈴が微笑んでいた。
ただ微笑むだけ。他にはなにも話さない。
それだけで、美鈴は目の前の患者に指圧をかける作業に戻った。
「? 変な美鈴」
「霊夢さん、タオルをどうぞ」
「ありがと」
霊夢も、女将からタオルを受け取ると、おばあさんの腰に当てる。
そこからは他愛の無い話をしながら、治療に専念するのだった。
「(霊夢さん、もう立派な整体師の顔になってます。すごく綺麗ですよ♪)」
宿屋の一室。
診療所となっている部屋のちょうど真上の部屋に、二人の女性がいた。
青い服を着ている女性が床にコップを当てて、赤白の服の女性と話している。
コップを伝って、下の階の状況を聞いているようだ。
「へぇ……やるじゃない」
「総領娘様、あまりいい趣味ではありませんよ?」
「別にいいじゃない」
「しかし……」
「私の按摩とあの子の針……どっちが勝つと思う?」
「勝ち負けではないと思いますが」
「衣玖はつまらないわねー。そんなんじゃもてないわよ?」
「……余計なお世話です」
ぷいっと頬を膨らませてそっぽを向いている女性を、にやにやとした顔で見つめる女性。
二人が織り成す物語もきっと、楽しく暖かなものだろう。
指圧師と整体師。
二本の糸が紡がれ、交わる事がいつの日かあるかもしれない。
しかしそれはまた、別の物語。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「パスウェイションニードル!」
「うらわばぁ!」
「これだけ針を打ち込めば、すけべに効くツボにも当たるでしょ?」
「き、効きました! もうお尻を触ろうなんてしませんから、許してください!」
「しばらくそのまま反省してなさい。次の方どうぞー」
今日も平和な時間が過ぎ去り、今はもう夕方である。
太陽が影の世界を織り成していく、紅い時間。
そろそろ整体の日が終わる。
「はい、これで終わりっと。おつかれさまでした」
「ありがとうございました。これで明日からまた鍬が持てるよ」
「はい、でも無理はしないで下さいね」
美鈴が診ていた男性を最後に、今日の仕事は終わったらしい。
先に片付けをしていた霊夢が、美鈴にお茶を差し出していた。
「ありがとうございます♪」
「ん……」
「んぐ、んぐ、ぷはぁ~生き返ります~」
「……紫くさいわよ?」
「がんっ! ひどいですよ霊夢さんー。私はおばさんじゃありません!」
「はいはい、若い若い。あぁつかれたー」
さっきまで仕事場だったベッドにダイビングをきめる霊夢。
綺麗な髪の毛がベッドの上に広がって、一つの湖を作っている。
ベッドに横たわる霊夢に先ほどまでの整体師の顔はなく、年相応の幼さが見え隠れしていた。
「美鈴さん、霊夢さん、お疲れ様でした。片付けは私がやっておきますのでゆっくりと休んで下さっていいですよ?」
「でも女将さん、いいんですか?」
「えぇ、二人のおかげでいつも商売繁盛させてもらってますから」
「じゃあお願いしようかしら」
持参物だけ手に取り、二人は家路に着く。
その途中、太陽を背に二人はいつものように話していた。
完全で瀟洒な同僚の話。
集めた塵をいつも吹き飛ばす魔法使いの話。
他愛の無い話。
隠すことの無い笑い声。
人の心を地平線は受け止める。
長く長く伸びた影は、お互いの手をぎゅっと握り締めていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あ~もう着いちゃいましたね」
「えぇ。気が付いたら紅魔館の門前、ってなんで私までここにいるのよ」
「あははー全然気が付きませんでした。折角なので今日はお泊りしていきませんか?」
「レミリアが血の涙を流さなければね」
「貴女がお嬢様と一緒に寝ればいいんじゃない?」
「咲夜さん!」
門の前で話していると、紅魔館のメイド長の十六夜 咲夜が立っていた。
両足を肩幅に開き、腰に手を当てているポーズが妙に似合っている。
レミリアから言わせると、かわいい立ち方らしい。
「レミリアと一緒にねると、寝ぼけて噛み付かれるから嫌」
「では私と寝てみる?」
「操に危険を感じるから嫌」
「じゃ、じゃぁ私と……」
「美鈴は抱きつきクセがあるし嫌。幸せ死なんて天狗の記事にもなりはしないわ」
――博麗の巫女、お胸様に挟まれ死亡か!?
洒落にもなりはしなかった。悲劇だった。
さり気なく沈む美鈴と咲夜。
否、美鈴は地面に両手を付いて、落ち込みを全身で表していた。
「はぁ……なんでアンタ達は私とくっつきたがるのよ」
「だって好きですから」
「霊夢分が足りないのよ」
「……はぁ」
霊夢も結構素直になったほうだと思う。
しかしこの二人はそれ以上を行っていた。
特に咲夜はとある事件依頼、道端であろうと霊夢を見かけると駆け寄って後ろから抱きしめるようになった。
霊夢が逃げて、咲夜が大変なことになる事件。
通称「東方逃走夜」という名の事件は、しっかりとレミリアの日記に書き残されている。
「しょうがないわね。今日は泊まっていってあげる」
「やった♪」
「ふふ、今日はご馳走を作らないといけないわね」
「ただし!」
諸手を上げて浮かれる二人に、ズビシッと人差し指を突きつけて霊夢は言った。
「お風呂は一人で入るし、部屋も別よ……なんでそこで人生が終わったような顔をするのよ」
「霊夢さんと一緒にお風呂に入れないなら、この世からお風呂なんてなくなってしまえばいいんです」
「……(立ったまま気絶)」
「あぁもう! レミリア!」
「呼んだ?」
ぴょこっと門の影から現れたのは、当主であるレミリア・スカーレットだ。
直射日光から身を守るため、愛用のピンクの傘を自分でさしている。
実は咲夜が現れるのと同時に、黒い羽だけぴこぴこと見えていた。
おそらく気が付いていたのは霊夢だけだろうが。
「なんとかして」
「了解」
霊夢の言葉に、レミリアは霊夢の手を掴んだ。
体は小さくても吸血鬼である。人間の霊夢には振りほどけないほどの力で握っている。
そしてそのままズルズルと紅魔館の中へ……
「ちょ、なにしてんのよ。痛いじゃない!」
「霊夢とごっはん~♪」
「霊夢とおっふろ~♪」
「霊夢とべっどい~ん♪」
「美鈴に咲夜、あんた達まで引っ張るなぁぁぁぁ!」
必死の抵抗もむなしく、右手をレミリア、左手を咲夜、両足を美鈴にがっちりホールドされた。
霊夢の叫びは沈んでしまった太陽と共に地平線の向こうへと渡り、体は魔物の巣窟へと姿を消した……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「大丈夫だった霊夢?」
「散々だったわ」
「後でもう一度レミィを怒っておくわ」
ごしごし、ごしごし。
紅魔館に泊まることになった霊夢は、今お風呂場にいた。
晩御飯の後、結局だれが霊夢と一緒に入るかともめた3人は、地下の部屋に閉じ込められてる。
一本の縄でぐるぐる巻きにして、さらに御札で結界まで貼って。
最後に「反省!」と言い残してきた。これで少しは落ち着いてくれるだろう。
「いいわよ。レミリア達も寝るまで閉じ込めておいたら反省するでしょう」
「するかしら……だってレミィよ?」
「してなかったらまたぶち込む」
お風呂場独特の反響によって、霊夢の声がやたら大きく聞こえる。
ただでさえ大きな風呂場。靄でかすんで対面の壁が見えないほどだ。
ちなみにこの場にいるのは霊夢と、
「どう霊夢?」
「ん、気持ちいいわフラン。ありがと」
レミリアの妹であるフランと、
「風呂場は本が濡れるから嫌い」
「お風呂に入るときくらい、本を置きなさいよ……」
大図書館、パチュリー・ノーレッジだった。
「流すよーざぱー」
「ん~……はぁ。アンタもざぱーって言うのね」
「え? あー、お湯を流すとき?」
「そそ。美鈴も私も何故か言ってしまうのよね」
「一説によると人間、妖怪、幽霊、その他もろもろの約7割が、言うらしいわ」
冗談なのか、本気なのか。
パチュリーが本を小悪魔の胸の谷間にはさみ、タオルを頭に載せている。
お風呂の縁を背に肘をかけ、普段は隠されている張りのある胸が強調されて、お湯に浮かんでいた。
「いろいろ突っ込みたいことがあるけれど、なんだか見慣れたからもういいわ」
「あ、小悪魔だー。バスタオル一枚で寒くないの? お湯につかればいいのにー」
「私は今ブックラックです。小悪魔という素敵で美人な悪魔さんは今出張中です……」
「優秀な部下ねパチュリー?」
皮肉たっぷりに、霊夢は鏡にうつったパチュリーに言い放った。
その霊夢の長い髪の毛をフランが、膝立ちで束ねている。
最後にタオルを巻くと完成だ。
「むきゅー……小悪魔」
「……私はブックラックです。このふくよかなラックには広辞苑を最高3冊まではさめます」
「後でその本の写本を手伝いなさい」
「こあ?」
「……風邪引くわ。こっちにきなさいな」
「パ、パチュリー様……パチュリーさまぁぁぁ!」
主従関係に愛が生まれたその後ろで、いつの間にか霊夢とフランが逆転し、霊夢がフランの体を洗っていた
スポンジにつけられた石鹸の泡が、フランの細い腕を滑る。
肩から腕へ、さらに手から指へ。つめの先まで丁寧に洗う。
両手を洗ったあと、首から背中へ。
スーっと背筋の通った背中に、優しくスポンジを押し当てる。
丸いお尻の手前まで優しく、壊れやすい陶器を扱うように。
「霊夢くすぐったいよ」
「ごめんごめん、だって力いれたら壊れそうなんだもの」
「もっと強くこすってくれないと、気持ちよくなれないよ……」
「変に色っぽい声だすな」
「えへへ」
肌をこする力を強めながら、フランを泡だらけにしていく。
背中の次は胸。白い陶器に色づいた桃色の模様。
他の部分とは違う柔らかさに、自然と心臓の鼓動が高鳴る。
霊夢は気付かれないように、手早く済ませると、お腹のほうへと手を伸ばした。
「ほらこっち向きなさい。足を洗うから」
「はいはーい」
「にしても本当に細いわね。私の地底の奥から不思議ワードが出てくるわ。パルパル」
「ふふ、足の先に口付けてもいいよ?」
「食べたらイチゴジャムパンみたいな味がするのかしら?」
開かれた両足を、右へ左へと擦る。
磨けば磨くほど輝きが増すかように、丹念に洗う。
足の指の間はスポンジが通らないので、指で擦る。
くすぐったかったのか、フランが身を捩った。
「さ、これで終わり。流すわよ」
「霊夢、一番重要なところ忘れてるよ?」
「それは気が付かなかったわ」
「んもぅ、ちゃんと洗ってよ。はい」
掛け声とともに、フランの足がさらに開けられた。
靄が立ち込める風呂場も、フランの光り放つ肌には効果が無く、
体から伝った泡も、残念ながら女の子であることの証を隠しきれていなかった。
「こら、そんな格好しないの。はしたないわよ」
「えー? でも小悪魔も、パチュリーに同じことさせてるよ?」
隣を見ると、パチュリーが小悪魔に洗われていた。
……なぜか素手で。
「パチュリー様、今綺麗にして差し上げますね」
「これは何か間違ってる気がするのだけれど?」
「気のせいです。こあ~♪」
見なかったことにした。
でも声や音は消せなかったので、とりあえず夢想封印しておいた。
困ったときの夢想封印♪
里の時と合わせると記念すべき一日で100回目の夢想封印であったが、
その事を知っているのは、いつの間にかお風呂に入っている紫くらいだろう。
「フラン、そこは自分で洗いなさい。間違ってもパチュリーのまねをしてはダメよ」
「うん、そうする」
スポンジを受け取ったフランは、どこか残念そうな顔をしていた。
ところでフランが霊夢の大切な場所を洗っていたかは……やっぱり秘密にしておこう。
ついでに、泡を流した後の少し桃色づいた肌が水を弾く姿に、霊夢が不覚にも鼓動が強く打ったことも秘密だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「吸血鬼が夜に寝るってどうなのかしら」
「え? 美鈴だって夜に寝るよ?」
「いや、だからね……まぁいいわ」
「?」
霊夢に割り当てられた部屋は紅かった。
と言ってもこの紅魔館、どこに行っても紅、紅、紅。
目が痛くなるほどに紅いのだが。
「で、どうしてフランはここに居るのかしら?」
「一緒のベッドで寝たいなって思ったから」
「よし分かった。帰る。家の布団で寝る」
「えーどうしてー」
「アンタ達と寝るとろくなことが無いのよ。血座れたり、サバオリされたり、指を這わされたり……」
極々最近の出来事にため息しかでない。
最初は普通に寝ていたのに、ここで寝泊りを繰り返すうちに色々と危険がデンジャーで、ジェネリックを超えかけていた。
主に咲夜が。
「皆とは寝れても、私とは寝れないんだ……」
「その皆とも寝るつもりないんだけど?」
「霊夢は私の事嫌いなんだ。すぐきゅっとしちゃうから。気がふれてるから」
「フラン……」
最後のほうはすでに泣き声になっていた。
霊夢に背を向けて、肩を震わせている。
「フラン……」
「うぅ……」
震える肩をそっと、霊夢は抱き寄せた。
小さな、幼いその体を。
500年近く、ずっとずっと一人で寂しく震えていたであろうその体を。
過ぎ去った月日を取り戻すように、暖かく包み込むように、霊夢は抱きしめた。
「フラン……」
「……」
「嘘泣きはやめれ」
「やっぱりばれてた?」
悪戯が発覚した子供のように、ペロっと舌を出しておどけるフラン。
その目に涙や狂気などなく、とても澄んだ綺麗な紅い瞳があった。
「ねぇ霊夢」
「なによ。子守唄は歌わないわよ」
「……ありがと」
くるりと器用にその場で体を反転させると、霊夢の胸に顔をうずめる。
霊夢も、どういたしまして。とフランの頭を抱えるようにして、目を瞑った。
「何か忘れているような……まいっか」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「だれかたすけてー!」
「お嬢様、あまり暴れられますと縄がいけないところに食い込んでしまいます。んぁっ」
「今頃霊夢さんは、ふかふかのベッドで寝てるんだろうなぁ。いいなぁ……」
レイフラのフラグをオレは見逃さない!!!
ほのぼのとしてて面白かった
もう霊夢さん紫に頼んで神社⇔紅魔館の直通スキマ用意してもらっちゃえよ!
あぁ、和んだ…
俺、無事に二人に治療をしてもらえたら……
整体師霊夢と按摩師天子の御話を考えようと思っているんだ……
ところで甘み0%について、私の味覚が壊れたと判断したので
霊夢か美鈴に治療をして貰いたいのだが、何処に行けば良いのかな?
むしろレイ紅魔になってきている気がしてならない我ガイル
そろそろ永フラグを……永キャラは個人的にむつかしかったりなんかしちゃったり
>もう霊夢さん紫に頼んで神社⇔紅魔館の直通スキマ用意してもらっちゃえよ!
神社⇔紫の直通スキマは本当にありそうですヨネー
>整体師霊夢と按摩師天子の御話を考えようと思っているんだ……
NA N DA TTE☆ これは嬉しくてテンションあがってきた!
神社で治療をうけるとのろけ話が、紅魔館の門番詰所で治療を受けるとのろけ話が。
つまり口から砂糖があふれ出て悪化してしまうけれどそれでもいいのかなかな?
>脇役は新たなフラグをおっ建てて行きました。
紅楼夢でコラボ販売ですって!?皮ですって!?(シャキーン!
ドンドン行くぜー!