桜

その桜、開花する事願いけり。
されど、美しい桜にはなりきれず。
恨むは自らの一生を、
憎むは自らの性を。

その桜、散る事を願いけり。
されど、心に迷いあり。
散れる桜はどこへいく、
散れぬ桜はどこへいけるか。

その桜、ついには己の憂しさを忘れにけり。
されど、儚さは残る。
願わくば桜吹雪の様に散る事を
願わくば誰にも見えぬ様満開になれ。




・・・・・・・・・・・・・
ゆ・・・ゆ・・・・こ・・さま・・
ゆ・ゆ・・こ・・・さ・・ま

誰かが私を呼んでいる。
懐かしくも幼い声がする。

「幽々子様！！」

「・・・・あら・・？妖夢、どうかしたの・・・？」

「どうかしたじゃありません！いくら起こしても起きなかったんですよ！」

「あら・・そう、ごめんなさいね、ちょっと考え事をしててね。」

「そ、そうですか・・」

「・・・・・妖夢は・・」

「はい？」

「妖夢は今のこの時を後悔はしていないかしら・・？」

「・・・無論です！私は幽々子様にずっとついていくと誓ったんです！」

「そう・・・・・・・ふふ、ありがとね妖夢。」

「へ？あ、ど、どういたしまして・・」

「それじゃあ・・ご飯にしましょう！」

「は、はい！！！」



時に、「迷い」は言葉一つで断ち切れる事もあるのだそうだ。
あなたも迷ったときは自分が一番頼れる人に相談する事が望ましい。
あなたの「迷い」を一刀両断してくれるかもしれない・・



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

妖夢「(幽々子様はいったい何に迷っていたのだろう・・？)」
幽々子「・・・気にする様な事じゃないわ。」
妖夢「そうですよね～・・・って・・・え？！あれ？」
幽々子「ほら～、妖夢早くなさい。花見の席が埋まっちゃうわよ～？」
妖夢「は、はい！」
幽々子「(ふふ・・本当に妖夢ったらまだまだ半人前ねぇ。)」


どうも、読んでくれてありがとうございます！
それにしても・・・私が住んでる所じゃ今日の最高気温３２℃だったんですけど・・・
暑いですね～ｗ・・・まるで夏みたいだｗ・・