ある所に一人の、虫と仲の良い少女が居ました。
名前をリグル・ナイトバグと言います。
リグルは花を愛する少女、風見幽香に恋をしていました。
リグルは芋虫に、幽香に心を伝えるよう頼みました。
花畑を乗り越えて幽香の所に辿り着くのは大変な苦労でした。
苦難の道を乗り越えて芋虫がようやく幽香の緑色の髪の毛に張り付いた所、幽香は「キャッ」といってはたき落として、そのまま踏み潰してしまいました。
彼が伝えようとしたメッセージも、一緒に踏み潰されてしまいました。
さて、リグルのほうではいつまでたっても返事が来ないので、今度は蜘蛛に頼みました。
幽香の足元に忍び寄る蜘蛛。
蜘蛛が話しかけようとしたところ、幽香は「キャッ」といって踏み潰してしまいました。
やっぱり自分で行かなきゃな、と、ついにリグルはどきどきしながら幽香の所へ歩いていきます。
後ろから声をかけた途端、幽香はやはり「キャッ」といって……。