※この話をご覧になる前に前作の【文々。新聞号外】をご覧になってからでないと訳が分かりません
「はぁ~いい天気ね~」
聖白蓮は感嘆の声をあげていた。
「さて、ラジオ体操でもしましょうか!」
そう張り切って外に出てみると、さわやかな風が体を包んだ。
青い空、連なる木々、木々にまぎれている小傘……実にいつもどおりの朝だった。
―――近くに立っている大きな城を除いては
「………え?」
よくよく見てみると城の他にも色々なアトラクションのようなものがあった。
「これって…まさか……いや、まさかね。」
独り言を呟きながら恐る恐るその中に入ってみると、やっぱりこちらの世界で言うデ○ズニーランドに酷似していた。
「これって…異変よね??」
大方、どこかのスキマ妖怪が悪戯のつもりでやったんだろう。
すると前方からネズミのようなモノがあるいてきて、
「デステニーランドへようこそ!!」
そこには、ミ○キー、ミ○ニー(パクリ)とあと一人見覚えの無いキャラクターがいっせいに声を上げた。
「ミックィーと」 「ミミーと」 「ゴンザレス!」
「「「ここのマスコットキャラクターで~すっ!!」」」
「何!?そのパチ物と変な名前の貴方たちは!!」
すると、三人のネズミたちは、反論するかのように、
「失礼な!パチ物なんかじゃないですよっ!!」
「そうなんだぜ!!……じゃなくてそうですっ!!」
「変な名前とは失敬な、ゴンザレスは完璧、かつパーフェクトな完全無敵の名前ではないか、そもそも、白蓮には名前の良さが分かっていない!!私のご主人を見習ったらどうだ。ゴンザレスかっこいいですねっ!と言ってくれたんだぞ!まったく貴方にはすこしは常識と言うものを(以下略)」
語るに落ちるとはまさにこのことだろう。
「名前なんてどうでもいいのですけれど……とりあえず何が起こっているのか説明してもらえませんか?」
すると、ミックィーが胸を張って、
「ここは外の世界の夢の国を忠実に再現したものです。もちろん紫さんにも了承を得ました。」
…なぜだろう、すごく頭が痛い
するとミミーが
「そうだぜ!…じゃなくてそうですよ!」
それに続いてゴンザレスが
「……いいかな、そもそも名前と言うのはいかに自分をアピールできるかによって価値が決まる。だからゴンザレスを選んだんだ。それくらいのインパクトがないと人脈が(ry」
頭痛がひどくなってきた
「名前はもういいですって!!…それにしてもあの紫さんが首を縦に振るなんてねぇ…後、貴方たちの中身は誰なのでしょうかねぇ?」
すると、三人(匹)が急に慌てふためいて、
「ななな、中身なんてないですよ!!これは奇跡なのですっ!!別に、密かに信仰を得ようなんて思ってないんですからねっ!!」
「そそそっ、そうだぜ!!…じゃなくてそうですよ!!別に、面白そうだからやってみたってわけじゃないんだぜ!!…じゃなくてないんです!!」
「私はゴンザレス、それ以外の名はない!!」
前言撤回、一人だけ冷静沈着だ
「そういえばそこで星がスク水で歩いてましたよ?」
「どこだっ!!」
「何しているんですか?ナズーリン?」
「…………私はゴンジャレスだっっ!!」
盛大に噛んでいた。そして、何事もなかったかのように三匹(人)は
「……そんなことよりどうぞ中へ、楽しいですよ~?」
「そそっ、そうだぜ!…じゃなくてそうですよっ!」
「……ゴンザレスは変なのだろうか??」
変です……と言う突っ込みをするまもなく背中を押されながら中へと入っていった。
◇ ◇ ◇
中に入ると、なかなか立派な内装をしていた。……まあ、パクリだけど
「思ったよりしっかりできているじゃないですか」
「そりゃそうですよ!外から持ち込んできたパンフレットが……いや、完全オリジナルです。」
まぁ、大体おもったとおりだ。
そう言って歩いているうちに何かの古びた洋館のようなものが見えてきた。
「あれはホーンテッド…いや、ゆゆテッド白玉楼です。」
分かりやすいネーミングだ
「なるほど、お化け屋敷のようなものですね?」
「はぅっ!何で分かったんですか!?」
「いや、名前で」
「正確に言うと乗り物に乗って行く子供だましのアトラクションだけどね」
ゴンザレス(たぶんナズーリン)が冷めたような口調で言い放った。
「いいい、いや、私は中に入れないんだぜ!?……じゃなくては入れないんですのよ!?」
動揺しているのだろうか、変な口調になっていた。
「私も子供のころは怖くては入れなかったんですよね……って今回が初めてですよね!!」
もはや手遅れじゃないかと思う。
「じゃあ、みんなで入りましょうよ」
白蓮がそう提案した。
すると、ミミーが顔を真っ青にして、
「むむむ、無理です!!……じゃなくて無理だぜ!!」
何か逆になっているような気がする。
「大丈夫ですよ、入っても死ぬわけじゃないんですから」
「や、やめて~!!…じゃなくてやめるでござる!!」
色々と危ない状態になってきた。
しかし、白蓮は強引に背中を押して中に入った。
◇ ◇ ◇
中に入ると、部屋のようなものがあった。
その部屋には絵が飾られていた。
「あれ?行き止まりじゃないですか」
白蓮が困惑していると、ミミー(どう考えても魔理沙)が
「うぅ~怖い~」
と言って隅で小さくなって震えていた。
どれだけ怖がりなのだろう……
部屋に飾ってある絵は5つ、全て幽々子の絵だった。
そう言っているうちに、急に電気が消えて謎の声が聞こえてきた。
≪うふ…うふふ…≫
これは魔理沙だ。
そうじゃなく、他の声も聞こえてきた。
≪うふふ……私はこの白玉楼の主……この館に入って生きて帰ってきたものは一人も……いない≫
うん、名前さえ分からなければまあまあだ。
≪そこの絵を見なさい……貴方たちはここから生きて帰れないわ!!≫
すると、急に絵が下に伸び始めた。
「ぎゃあああぁぁ!!」
どこからそんな声が出ているのだろう。
絵はだんだんと伸びていく、凝った仕掛けですね
そして全貌が明らかになった。
何のことはない、幽々子の絵だった。
―――なぜかスク水姿で
「「「「ぎゃあああぁぁぁ!!」」」」
何をやっているのだろうか、これじゃ白玉楼も終わったなと思った瞬間だった。
「ななな、何やってるんですか!!この人は!!」
「ししし、知らないですよっ!!」
「うふ……うふ…ふ……」
どうやら力尽きたようだ。
「すすす、スク水っ!!イイ…イイぞっ!!」
一人だけ興奮していた。
≪それじゃ、この館の案内をして差し上げますわ。貴方たちは乗り物に乗ってこの館を回ってもらいます。乗り物から降りたら……命の保障はしませんよ?≫
「ひいぃ~!!」
ビビりすぎだと思う。
≪それじゃ、地獄の底まで、行ってらっしゃ~い♪≫
指示されたとおりに乗り物に乗った。
すると、乗り物が動いて他の部屋へと進んで行った。
―――『妖夢~ご飯まだ~?』 『さっき食べたじゃないですか……』
行き際に聞こえた会話は聞かなかったことにしよう……
◇ ◇ ◇
「これから何が起こるんでしょうかね?」
白蓮が尋ねると、ゴンザレス(絶対ナズーリン)が
「どうせたいしたものではないだろう、そんなことよりさっきのスク水……」
うん、変態だ。
すると、急に横から半霊の様なものが現れた。
「これは……ただの半霊ね」
怖くもなんともない
「ぎゃあああ!!」
一人例外がいた、妖夢の半霊を見るたびにこれではうかつに見れたものじゃない。
―――そんなこんなでアトラクションが終わった。
≪ようむ~ごはん~!!≫ ≪だからさっき食べたばっかりですって!!≫
完全にアトラクションのことは忘れているようだ。
「……まったく、何なんですか!このアトラクションは!!」
白蓮がミックィー(うん、早苗ですね)に文句を言っていた。
実を言うと、白蓮はちょっと楽しみだったりしていた。だって女の子だもん。
「そう言われましても……」
「まぁいいわ、次のところに案内してくださいっ!!」
何だかんだ言って楽しんでいる白蓮だった。
◇ ◇ ◇
―――歩くこと5,6分、今度は、よく分からない乗り物の前まで来ていた。
「今度はなんですか?」
すると、ゴンザレス(もうナズーリンでいいじゃん)が
「これは、ピーターパルのやつだ」
「ピーターパル??」
思わず聞き返すと、ミッフィー(早苗だね、もういいじゃん)が答えた。
「だから、ピーター○ンのパクリ……いや、何でもないです。」
もうあきらめたらどうだろうか。
「なるほど、つまり外の世界で言うピーターなんとかのパクリで、それをパルスィさんがやるんですね?」
「何で分かるんですか!?……こいつ……できる……!」
何言っているか分からないけれどとりあえず南無三
すると、ミミー(魔理沙ですね、わかります)が
「とりあえず乗ってみるんだぜ!!……じゃなくてみるんだぜ!!」
何か変わってないような気がする。
言うとおりにして乗り物に乗った。
なるほど、空を飛んでいるかのように見せているのか。
そのまま、特に目立つところなく進んでいくと、海賊船(外の世界の本で見た)のようなものがあった、そこにはいかにも悪党のような格好をしたやつが乗っていた。はて、どこかで見たことがあるような?
目を凝らしてみてみると、それはおかしな格好をした村紗だった。
「む、村紗!?何やってるの!?」
そんな叫びも聞こえずに、村紗は大きな声で叫んでいた
「私の名前はムラック船長!!」
これは一度、無理にでも医者にみてもらったほうがいいような気がしてきた。
―――衝撃的な光景を目にした白蓮は心身ともにつかれきっていた。
◇ ◇ ◇
その後、色々回っているうちに夜になっていた。
「あ~もう疲れた……」
白蓮の足はすでに悲鳴をあげていた。
それもそうだ、あの他にも『猫さんのマタタビハント』や『村紗の海賊』、『Its a Gensoukyou』、『天狗マウンテン』などなど疲れるネタが満載だったからだ。
「もう帰りたいのですけど……」
「「「まっ、待ってください!!」」」
「一斉に言わなくても分かりますっ!!」
そこまで私をババァ扱いしたいか!!私はれっきとした少女だ!!だから耳は遠くなってない!!
「ご、ごめんなさい、でも後一つだけ見ていって欲しいものがあるんです!!」
「え?それは何ですか?」
「パレードです!!」
「ぱれーど???」
聞き覚えのない言葉なので思わず聞き返した。すると小バカにしたように一瞬見てから
「パレードは簡単に言うとお祭りみたいなものです。」
早苗(ミッフィー)が答えた。
「お祭りねぇ……せっかくだし見ていきましょうか」
「じゃあこっちだぜ!!」
もう直そうとしないあたり、やっと諦めたのだろうか
◇ ◇ ◇
そのパレードは途中までは案外普通だった。
そう、途中までは……
「あぁ、綺麗ですねぇ~」
「満足してもらえましたか?」
「えぇ、……ってあれは何!?」
そこには、ヒラヒラの服を着た紫が立っていた。
その瞬間、
「「「「ぎゃあああああ!!!」」」」
見ていた観客全員から悲鳴が聞こえた。
「ちょっ、ちょっと!!失礼ね!!変な風に見えるの!?これ、外の世界で流行ってる≪ごすろり≫ってやつなんだからねっ!!」
すると、恐る恐る早苗が、恐ろしいことを言い放った
「紫さん……そういうのは歳を考えて着てくださいね?」
場の空気が完全に凍りついた。
◇ ◇ ◇
「はぁ~今日は散々だったわね」
白蓮はため息混じりに呟いた。
「……でも、たまにはこういうのも悪くはないのかもしれないわね……」
瞬間、心地よい風が体を包んだ。
「……明日も早いし、もう寝ましょうか」
そう言って布団にもぐった。
◇ ◇ ◇
―――翌日、鳥の囀りで白蓮は目を覚ました。いたって普通の朝、ラジオ体操(第二)をしようとして、外に出ると
「あれ???」
昨日まであったデステニーランドがなくなっていた。
「まぁ、ほぼパクリだしね」
そう言って体操を始めた。
◇ ◇ ◇
【文々。新聞号外】
デステニーランド、わずか一日で閉園!!原因はパクリと八雲紫のごすろり(?)ファッションか!?
この日以来、紫は引きこもった。
「はぁ~いい天気ね~」
聖白蓮は感嘆の声をあげていた。
「さて、ラジオ体操でもしましょうか!」
そう張り切って外に出てみると、さわやかな風が体を包んだ。
青い空、連なる木々、木々にまぎれている小傘……実にいつもどおりの朝だった。
―――近くに立っている大きな城を除いては
「………え?」
よくよく見てみると城の他にも色々なアトラクションのようなものがあった。
「これって…まさか……いや、まさかね。」
独り言を呟きながら恐る恐るその中に入ってみると、やっぱりこちらの世界で言うデ○ズニーランドに酷似していた。
「これって…異変よね??」
大方、どこかのスキマ妖怪が悪戯のつもりでやったんだろう。
すると前方からネズミのようなモノがあるいてきて、
「デステニーランドへようこそ!!」
そこには、ミ○キー、ミ○ニー(パクリ)とあと一人見覚えの無いキャラクターがいっせいに声を上げた。
「ミックィーと」 「ミミーと」 「ゴンザレス!」
「「「ここのマスコットキャラクターで~すっ!!」」」
「何!?そのパチ物と変な名前の貴方たちは!!」
すると、三人のネズミたちは、反論するかのように、
「失礼な!パチ物なんかじゃないですよっ!!」
「そうなんだぜ!!……じゃなくてそうですっ!!」
「変な名前とは失敬な、ゴンザレスは完璧、かつパーフェクトな完全無敵の名前ではないか、そもそも、白蓮には名前の良さが分かっていない!!私のご主人を見習ったらどうだ。ゴンザレスかっこいいですねっ!と言ってくれたんだぞ!まったく貴方にはすこしは常識と言うものを(以下略)」
語るに落ちるとはまさにこのことだろう。
「名前なんてどうでもいいのですけれど……とりあえず何が起こっているのか説明してもらえませんか?」
すると、ミックィーが胸を張って、
「ここは外の世界の夢の国を忠実に再現したものです。もちろん紫さんにも了承を得ました。」
…なぜだろう、すごく頭が痛い
するとミミーが
「そうだぜ!…じゃなくてそうですよ!」
それに続いてゴンザレスが
「……いいかな、そもそも名前と言うのはいかに自分をアピールできるかによって価値が決まる。だからゴンザレスを選んだんだ。それくらいのインパクトがないと人脈が(ry」
頭痛がひどくなってきた
「名前はもういいですって!!…それにしてもあの紫さんが首を縦に振るなんてねぇ…後、貴方たちの中身は誰なのでしょうかねぇ?」
すると、三人(匹)が急に慌てふためいて、
「ななな、中身なんてないですよ!!これは奇跡なのですっ!!別に、密かに信仰を得ようなんて思ってないんですからねっ!!」
「そそそっ、そうだぜ!!…じゃなくてそうですよ!!別に、面白そうだからやってみたってわけじゃないんだぜ!!…じゃなくてないんです!!」
「私はゴンザレス、それ以外の名はない!!」
前言撤回、一人だけ冷静沈着だ
「そういえばそこで星がスク水で歩いてましたよ?」
「どこだっ!!」
「何しているんですか?ナズーリン?」
「…………私はゴンジャレスだっっ!!」
盛大に噛んでいた。そして、何事もなかったかのように三匹(人)は
「……そんなことよりどうぞ中へ、楽しいですよ~?」
「そそっ、そうだぜ!…じゃなくてそうですよっ!」
「……ゴンザレスは変なのだろうか??」
変です……と言う突っ込みをするまもなく背中を押されながら中へと入っていった。
◇ ◇ ◇
中に入ると、なかなか立派な内装をしていた。……まあ、パクリだけど
「思ったよりしっかりできているじゃないですか」
「そりゃそうですよ!外から持ち込んできたパンフレットが……いや、完全オリジナルです。」
まぁ、大体おもったとおりだ。
そう言って歩いているうちに何かの古びた洋館のようなものが見えてきた。
「あれはホーンテッド…いや、ゆゆテッド白玉楼です。」
分かりやすいネーミングだ
「なるほど、お化け屋敷のようなものですね?」
「はぅっ!何で分かったんですか!?」
「いや、名前で」
「正確に言うと乗り物に乗って行く子供だましのアトラクションだけどね」
ゴンザレス(たぶんナズーリン)が冷めたような口調で言い放った。
「いいい、いや、私は中に入れないんだぜ!?……じゃなくては入れないんですのよ!?」
動揺しているのだろうか、変な口調になっていた。
「私も子供のころは怖くては入れなかったんですよね……って今回が初めてですよね!!」
もはや手遅れじゃないかと思う。
「じゃあ、みんなで入りましょうよ」
白蓮がそう提案した。
すると、ミミーが顔を真っ青にして、
「むむむ、無理です!!……じゃなくて無理だぜ!!」
何か逆になっているような気がする。
「大丈夫ですよ、入っても死ぬわけじゃないんですから」
「や、やめて~!!…じゃなくてやめるでござる!!」
色々と危ない状態になってきた。
しかし、白蓮は強引に背中を押して中に入った。
◇ ◇ ◇
中に入ると、部屋のようなものがあった。
その部屋には絵が飾られていた。
「あれ?行き止まりじゃないですか」
白蓮が困惑していると、ミミー(どう考えても魔理沙)が
「うぅ~怖い~」
と言って隅で小さくなって震えていた。
どれだけ怖がりなのだろう……
部屋に飾ってある絵は5つ、全て幽々子の絵だった。
そう言っているうちに、急に電気が消えて謎の声が聞こえてきた。
≪うふ…うふふ…≫
これは魔理沙だ。
そうじゃなく、他の声も聞こえてきた。
≪うふふ……私はこの白玉楼の主……この館に入って生きて帰ってきたものは一人も……いない≫
うん、名前さえ分からなければまあまあだ。
≪そこの絵を見なさい……貴方たちはここから生きて帰れないわ!!≫
すると、急に絵が下に伸び始めた。
「ぎゃあああぁぁ!!」
どこからそんな声が出ているのだろう。
絵はだんだんと伸びていく、凝った仕掛けですね
そして全貌が明らかになった。
何のことはない、幽々子の絵だった。
―――なぜかスク水姿で
「「「「ぎゃあああぁぁぁ!!」」」」
何をやっているのだろうか、これじゃ白玉楼も終わったなと思った瞬間だった。
「ななな、何やってるんですか!!この人は!!」
「ししし、知らないですよっ!!」
「うふ……うふ…ふ……」
どうやら力尽きたようだ。
「すすす、スク水っ!!イイ…イイぞっ!!」
一人だけ興奮していた。
≪それじゃ、この館の案内をして差し上げますわ。貴方たちは乗り物に乗ってこの館を回ってもらいます。乗り物から降りたら……命の保障はしませんよ?≫
「ひいぃ~!!」
ビビりすぎだと思う。
≪それじゃ、地獄の底まで、行ってらっしゃ~い♪≫
指示されたとおりに乗り物に乗った。
すると、乗り物が動いて他の部屋へと進んで行った。
―――『妖夢~ご飯まだ~?』 『さっき食べたじゃないですか……』
行き際に聞こえた会話は聞かなかったことにしよう……
◇ ◇ ◇
「これから何が起こるんでしょうかね?」
白蓮が尋ねると、ゴンザレス(絶対ナズーリン)が
「どうせたいしたものではないだろう、そんなことよりさっきのスク水……」
うん、変態だ。
すると、急に横から半霊の様なものが現れた。
「これは……ただの半霊ね」
怖くもなんともない
「ぎゃあああ!!」
一人例外がいた、妖夢の半霊を見るたびにこれではうかつに見れたものじゃない。
―――そんなこんなでアトラクションが終わった。
≪ようむ~ごはん~!!≫ ≪だからさっき食べたばっかりですって!!≫
完全にアトラクションのことは忘れているようだ。
「……まったく、何なんですか!このアトラクションは!!」
白蓮がミックィー(うん、早苗ですね)に文句を言っていた。
実を言うと、白蓮はちょっと楽しみだったりしていた。だって女の子だもん。
「そう言われましても……」
「まぁいいわ、次のところに案内してくださいっ!!」
何だかんだ言って楽しんでいる白蓮だった。
◇ ◇ ◇
―――歩くこと5,6分、今度は、よく分からない乗り物の前まで来ていた。
「今度はなんですか?」
すると、ゴンザレス(もうナズーリンでいいじゃん)が
「これは、ピーターパルのやつだ」
「ピーターパル??」
思わず聞き返すと、ミッフィー(早苗だね、もういいじゃん)が答えた。
「だから、ピーター○ンのパクリ……いや、何でもないです。」
もうあきらめたらどうだろうか。
「なるほど、つまり外の世界で言うピーターなんとかのパクリで、それをパルスィさんがやるんですね?」
「何で分かるんですか!?……こいつ……できる……!」
何言っているか分からないけれどとりあえず南無三
すると、ミミー(魔理沙ですね、わかります)が
「とりあえず乗ってみるんだぜ!!……じゃなくてみるんだぜ!!」
何か変わってないような気がする。
言うとおりにして乗り物に乗った。
なるほど、空を飛んでいるかのように見せているのか。
そのまま、特に目立つところなく進んでいくと、海賊船(外の世界の本で見た)のようなものがあった、そこにはいかにも悪党のような格好をしたやつが乗っていた。はて、どこかで見たことがあるような?
目を凝らしてみてみると、それはおかしな格好をした村紗だった。
「む、村紗!?何やってるの!?」
そんな叫びも聞こえずに、村紗は大きな声で叫んでいた
「私の名前はムラック船長!!」
これは一度、無理にでも医者にみてもらったほうがいいような気がしてきた。
―――衝撃的な光景を目にした白蓮は心身ともにつかれきっていた。
◇ ◇ ◇
その後、色々回っているうちに夜になっていた。
「あ~もう疲れた……」
白蓮の足はすでに悲鳴をあげていた。
それもそうだ、あの他にも『猫さんのマタタビハント』や『村紗の海賊』、『Its a Gensoukyou』、『天狗マウンテン』などなど疲れるネタが満載だったからだ。
「もう帰りたいのですけど……」
「「「まっ、待ってください!!」」」
「一斉に言わなくても分かりますっ!!」
そこまで私をババァ扱いしたいか!!私はれっきとした少女だ!!だから耳は遠くなってない!!
「ご、ごめんなさい、でも後一つだけ見ていって欲しいものがあるんです!!」
「え?それは何ですか?」
「パレードです!!」
「ぱれーど???」
聞き覚えのない言葉なので思わず聞き返した。すると小バカにしたように一瞬見てから
「パレードは簡単に言うとお祭りみたいなものです。」
早苗(ミッフィー)が答えた。
「お祭りねぇ……せっかくだし見ていきましょうか」
「じゃあこっちだぜ!!」
もう直そうとしないあたり、やっと諦めたのだろうか
◇ ◇ ◇
そのパレードは途中までは案外普通だった。
そう、途中までは……
「あぁ、綺麗ですねぇ~」
「満足してもらえましたか?」
「えぇ、……ってあれは何!?」
そこには、ヒラヒラの服を着た紫が立っていた。
その瞬間、
「「「「ぎゃあああああ!!!」」」」
見ていた観客全員から悲鳴が聞こえた。
「ちょっ、ちょっと!!失礼ね!!変な風に見えるの!?これ、外の世界で流行ってる≪ごすろり≫ってやつなんだからねっ!!」
すると、恐る恐る早苗が、恐ろしいことを言い放った
「紫さん……そういうのは歳を考えて着てくださいね?」
場の空気が完全に凍りついた。
◇ ◇ ◇
「はぁ~今日は散々だったわね」
白蓮はため息混じりに呟いた。
「……でも、たまにはこういうのも悪くはないのかもしれないわね……」
瞬間、心地よい風が体を包んだ。
「……明日も早いし、もう寝ましょうか」
そう言って布団にもぐった。
◇ ◇ ◇
―――翌日、鳥の囀りで白蓮は目を覚ました。いたって普通の朝、ラジオ体操(第二)をしようとして、外に出ると
「あれ???」
昨日まであったデステニーランドがなくなっていた。
「まぁ、ほぼパクリだしね」
そう言って体操を始めた。
◇ ◇ ◇
【文々。新聞号外】
デステニーランド、わずか一日で閉園!!原因はパクリと八雲紫のごすろり(?)ファッションか!?
この日以来、紫は引きこもった。
早苗さんの隣ではひじりんも凍りついていた……
翌日何事も無かったようだから多分ショックのあまり記憶から消えてしまったのだろうか……
誤字?
ミックィーがミッフィーに…
スク水が許されるのは妖夢まで
異論は認める
見事なまでのパチモンランドwww
やはりゴンザレスは健在なのか!!
ゴスな紫さま可愛いよ、悲鳴挙げるなんて失礼なw 出来れば次はスク水も着てください。