Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

炭酸水

2010/04/15 01:42:45
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その魅力的なシュワシュワは、少しの間私を虜にした。
たまにはこういうのもいいだろう。



「すぅー……うん。ほんのり、甘い香りだ。」
「どうやら香料が入っているようだね。何の香りだろう。」
「芳しきは果物だって相場は決まってるんだよ、香霖。」

口で弾けて、喉に強烈。
鼻腔に漏れる、甘い薫風。

「どうして?」
「ケミカルならこうはならない。」
「消極的でよろしい。」

甘いけど、痛い。
痛いのに、欲しがって、痛がって。

「だろ?」
「そうだね。」

「こぷっ。んぁーーーーーーー」
「?」
ごっくん

「~~~~~ 喉がっ!」
「…何をして?」
「うがいの真似。」

痛みも過ぎればただの水。
じゃあコノ痛みは、過ぎてどうなる?

「君はうがいの水を飲む人なのか。」
「ばか!!!」



次はあいつにたらふく飲ませてやる。
飲ませて、いっぱい痛がらせてやるんだ。
喉を過ぎても痛いくらいにさ。



「やれやれ、良くわからないな…」

ビンの底、一口だけ残った炭酸水。
少しだけだと甘く見たのがマズかった。
三ツ矢サイダーのレモングミを食べてて、ふと。

追記
恋色は酸いも甘いも。
読み手にキャラクターに関するバックグラウンドと解釈を求めるのが好きかもしれません。
アウトプットは苦手ですが、それでも何かしらのコメントを頂けるのは幸せなことだと思います。
誰ん者
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
炭酸が飲みたくなってきた…
2.ぺ・四潤削除
甘くて痛くて刺激的な毎日も、過ぎてしまえば思い出と言う残り香だけ。
うーむ。深いな。気のせいか。
口に含んだ瞬間アゴと頭を掴んでシェイクしてやるんだ。
3.名前が無い程度の能力削除
え?炭酸水って飲む物じゃなくて掛ける物じゃないの?