「ねえ咲夜」
「はい」
「今日の紅茶には何を混ぜたのかしら」
普段の紅茶と違う色にレミリアは顔をしかめた。
咲夜はくすりと笑って答える。
「トリカブト、ですわ」
「ああ、そう。…………えっ!?」
凄い音を立ててティーカップをテーブルに置く――いや、叩きつける。
そして冗談じゃないわ、と喉に手を当てて力を込めた。
「冗談ですわ」
咲夜はまたくすりと笑った。
レミリアは複雑な感情でイスに座り、また紅茶を口の位置まで運んだ。
「それで?本当は何が入ってるのよ」
「タラの芽です」
紅き目で咲夜を睨みつける。咲夜はものともしないのだが。
「なんでタラの芽混ぜちゃったのよ……。天ぷらにすればよかったのに」
そう言いながらも小さな喉を動かしてこくりと紅茶を飲む。
そしてその味に驚いたようだった。
「紅茶にしたとしても、流石山菜の王様。美味しいわね」
その顔に微笑みを残して、再び紅茶を口に流す。
「喜んでもらえて何よりですわ」
「ああ、咲夜。ブラッディカステラ欲しくなったのだけど」
「今は夜でございますわ、お嬢様」
むぅ、とレミリアは頬をふくらます。
吸血鬼は夜行性。夜が朝だ。昼は昼、朝は夜。
「いいからカステラ持ってきなさいよ、命令よ!」
また笑って咲夜は一瞬消えた。
そしてすぐその手に皿の上にカステラを乗せてテーブルへ置いた。
「ブラッディカステラでございます」
「ありがと、咲夜」
差し出されたフォークとナイフでそれを口に運び、味に眉間にシワを寄せる。
「……血には何を混ぜたの?」
「気づくとは流石ですわね、お嬢様。ふきのとうでございます」
道理で苦いと思った、と咲夜を睨みつける。
「……でも美味しいわ」
「お褒めにあずかり、光栄でございますわ」
咲夜はにこりと笑った。今日も紅魔館の朝(夜)は更けていく。
「はい」
「今日の紅茶には何を混ぜたのかしら」
普段の紅茶と違う色にレミリアは顔をしかめた。
咲夜はくすりと笑って答える。
「トリカブト、ですわ」
「ああ、そう。…………えっ!?」
凄い音を立ててティーカップをテーブルに置く――いや、叩きつける。
そして冗談じゃないわ、と喉に手を当てて力を込めた。
「冗談ですわ」
咲夜はまたくすりと笑った。
レミリアは複雑な感情でイスに座り、また紅茶を口の位置まで運んだ。
「それで?本当は何が入ってるのよ」
「タラの芽です」
紅き目で咲夜を睨みつける。咲夜はものともしないのだが。
「なんでタラの芽混ぜちゃったのよ……。天ぷらにすればよかったのに」
そう言いながらも小さな喉を動かしてこくりと紅茶を飲む。
そしてその味に驚いたようだった。
「紅茶にしたとしても、流石山菜の王様。美味しいわね」
その顔に微笑みを残して、再び紅茶を口に流す。
「喜んでもらえて何よりですわ」
「ああ、咲夜。ブラッディカステラ欲しくなったのだけど」
「今は夜でございますわ、お嬢様」
むぅ、とレミリアは頬をふくらます。
吸血鬼は夜行性。夜が朝だ。昼は昼、朝は夜。
「いいからカステラ持ってきなさいよ、命令よ!」
また笑って咲夜は一瞬消えた。
そしてすぐその手に皿の上にカステラを乗せてテーブルへ置いた。
「ブラッディカステラでございます」
「ありがと、咲夜」
差し出されたフォークとナイフでそれを口に運び、味に眉間にシワを寄せる。
「……血には何を混ぜたの?」
「気づくとは流石ですわね、お嬢様。ふきのとうでございます」
道理で苦いと思った、と咲夜を睨みつける。
「……でも美味しいわ」
「お褒めにあずかり、光栄でございますわ」
咲夜はにこりと笑った。今日も紅魔館の朝(夜)は更けていく。
それもう普通に薬草茶みたいだなwww
騙されちゃダメだってばお嬢様、ほのぼのとしてるように思えるけど嫌がらせだからw