Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

夜から朝に

2010/04/02 00:08:17
最終更新
サイズ
1.57KB
ページ数
1

分類タグ

 暗い暗い夜の闇。それは妖怪たちが跋扈するために必要な動力となる。
 明るい明るい月の光。それは人間たちが安らかな時を経るために必要な効果をもたらす。

 一人の少女が空に浮かぶ。ふよふよぐらぐらとしながらも、決して重力にとらわれず直線すら描かない。前が見えない。後ろも見ることはできない。

 暗い暗い心の闇。それは人間たちが持つ平面では否定している一部分。
 明るい明るい太陽の光。それは妖怪たちの活動を妨げる邪魔なもの。

 きれいな心を持っている、闇を纏いし妖怪が今日も空を飛ぶ。尤も目隠し飛行なのではあるが。

 相見えぬ二つの要因を持つ少女。それは小さな矛盾。軋轢が生じていく小さな心。

 黒のカーテンが空に下りる。いつも通り視界には何もない。黒しかない。「何も見えていないのならどこを進んでもいっしょでしょう?」少女は言った。

 カーテンが下りている時は闇を周りに張る必要はない。どちらにせよ見ることができないのだから。

 そんな少女も闇を張らない日中がある。それは新月の日。新月の日は友達とゆっくり話したりしている。

 


 そのはずだった。紅い霧が辺りを覆う。遊んでいたのに、皆急に帰って行った。

 その夜、人間と会った。その人間は食べてもよかった。

 食べることができるならばの話だが。


 もちろん完膚なきまでに叩きのめされた。もう闇を張る必要もなかった。

 暗いけど紅い空を見上げて心に打たれたものがあった。

「だって、闇で隠したらもったいないじゃない。月がこんなにも綺麗で紅いんだから」




 その次の朝。もう闇は少女を覆っていなかった。

 周りを見ると世界が変わっていた。無意識で押さえていた重石もどこかへ消えてしまった。

 リボンが風に乗って空を踊る。金色の髪が太陽の光に映える。

 


 今日は友達に会いに行こう。隠すものは何もないんだから。
急に湧いてきた!もっと長く書きたいなぁと思うこのごろ。

でもルーミアも可愛いよなぁと思う俺は末期かもしれない。
シェング
http://shengnovel.blog69.fc2.com/
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
ルーミア可愛いよ!
2.名前が無い程度の能力削除
ルーミアがかわいい?常識じゃないですか!