この作品は「月明かりふんわり落ちてくる夜はー。さて、決して欠ける事の無い満月を肴に一杯飲みましょうか。そして一緒に舞いましょう? 輝ける夜と共にね 」の続編になっています。
でも読まなくても無問題です。
「ねぇ雛。私達が付き合い始めてからどれくらいだっけ?」
「付き合っているという事が初耳なのだけど?」
「ひどい! 抱くだけ抱いて満足したら即ぽいっちょだなんて……」
「寒いから一緒の布団で寝ただけじゃない」
「あんなに私の顔に、白くねとつく液体をぶっかけたじゃないか!」
「寝ている私の大事な場所を触るからよ」
「まぁでも……ちょっと喉に絡みついたけど美味しかった……かも」
「じゃぁ今日も沢山、出してあげましょうか?」
「え!? でも恋人同士じゃないのにそんな……」
「にとり……今日からお付き合いしましょうか」
「ふぇ!?」
「なんて言うと思ったか力ルピス原液乱れ撃ち!!」
「いやぁぁしゅごく濃いのぉぉぉぉおいしぃのほぉぉおお!!」
「きゃっ! 私の顔にまで飛び散ったじゃない」
「ぺろり。にひひ~これが一番おいしいよ♪」
「もぅ……でもそれは違うわ。一番おいしいのは」
「雛、また顔が近んんんんんんんんん~~~~~~!!?」
「ん……こっちだと思うわよ?」
「……雛」
「なにかしら、恋人候補のにとり?」
「おかわり」
「ふふ、いくらでも♪」
<- 今日はやけに神様に会うわね。でもどうして家の神社の神様は出てこないのかしら。やっぱりあの時の夢想封印がやばかったのかな ->
「あーそこそこ、効くわー」
「霊夢さん、今日は随分と凝ってますねー」
「この年齢で肩こり腰痛持ちになるとは思わなかったわ」
「いつも異変解決おつかれさまです」
此処はいつもの博麗神社、ではなく、紅魔館にある紅 美鈴の自室である。
美鈴の部屋といえば中国風で武器や中華なべ等、壁にかかっているイメージがあるが実際には……
「にしても目が痛いわねこの部屋」
「そうですか?」
「壁はピンクだし、猫に犬に羊に鳥に、私のぬいぐるみまであるじゃない」
「全部手作りなんですよ~♪」
美鈴の部屋はファンシーに包まれていた。
ぬいぐるみがそこかしこにあり、天井には星が散りばめられ、どこからか甘い香りがしている。
クローゼットにはフリフリのピンク色をしたドレスまであった。
霊夢が着てみてと美鈴に言うと、恥ずかしがりながら本当に着ようとしたので慌てて止めた。
「あんた意外と女の子だったのね」
「むぅそりゃそうですよー。私だって恋する乙女です!」
「ほっほぅ。恋、恋と申したか」
「あっ、え、えぇっとぉ、恋……そう! 私は恋に恋する乙女なんですよ!」
「で、誰が好きなの?」
「いやぁだから恋に恋する……」
「ほらほら、誰にも言わないから教えなさい」
美鈴は赤面しながらも、霊夢をベッドにうつ伏せに寝かせ上にまたがる。
もう少し詳しくいうならば、美鈴はチャイナ服でなく、薄いシャツに短パン姿。
霊夢はというと、ドロワーズしか着けていなかった。
リボンやさらしも、ベッドの横の椅子に畳んで置かれている。
「なんて、実は分かっているんだけどね」
「えええええ!!」
「でも相手は人間じゃない。寿命とか違うわよ?」
「そ、それでも、その……好き、なんです。あぅぅ言っちゃった、ついに私言っちゃった」
「こら、人の腰に"のノ字"を書くな。こそばゆいわ」
まさかの美鈴一世一代の告白。
マッサージの為に脱いでもらっているのだが、こうなるとなんだかイケナイ事をしているように、美鈴は感じた。
「で、そそそその、霊夢さん。いいですか?」
「何が?」
「何って、答えというか、お付き合いの許可といいますか」
「何であんたと咲夜が付き合うのに、私の許可がいるのよ。それはレミリアにでも聞きなさいな」
「へ、咲夜さん?」
「なんなら私がレミリアに直接聞いてあげるわよ? もちろん許可出さなかったら、夢想封印10回分耐久レースコースね」
どうやら霊夢は、美鈴が好きなお相手が紅魔館メイド長の咲夜だと思っているらしい。
一世一代の告白、みごと撃沈。
「……咲夜さんじゃないですよ」
「いつも私の家で惚気てるのは誰よ。やれ咲夜が転んだだの、やれ咲夜が紅茶を入れてくれただの、やれ一緒にお風呂に入ったら胸揉まれただの」
「あの、霊夢さん? ちょっと怒ってませんか?」
「他人の惚気話を聞かされて、いい気分になるわけないじゃない」
「そんな……惚気てません!」
「さっきだって門前で咲夜と抱き合っていたじゃない?」
「み、見てたんですか!?」
「ほら、やっぱりラブラブじゃない?」
「あれは咲夜さんが小石に躓いたところを、支えただけですよ」
「とかいいつつも、咲夜の柔らかさを全身で感じてドキドキする美鈴でした。まる。」
「違います! 私が好きなのは霊夢さんだけです!!」
「え?」
言葉が途切れた。
話しながらも、もくもくと続けていたマッサージも止まった。
霊夢が口をあけるまで、実際は一分ほどだったろうか
美鈴にはその無言の時間が何時間にも思えた。
そして、霊夢は言った。
「ごめん。私レミリアの事が好きだから」
「という運命にしてみようかと思うのよ」
「レミィ……本気?」
「本気。だけど、残念ながら無理なのよねー」
レミリアのため息が、あたりに染み込んだ。
此処は紅魔館の一番広い空間、魔法図書館である。
そこの主パチュリー・ノーレッジの所に、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが訪れていた。
毎日決まった時間に行われるお茶会である。
そのお茶会で、レミリアが運命を変えたいなー、と突然言い出したのだ。
「あ~あ。霊夢の"空を飛ぶ程度の能力"のせいで、運命までもふわふわとしてるから掴めないとか反則よ」
「レミィの能力のほうが反則だと思うのだけれど」
「私は吸血鬼だからいいの」
「吸血鬼なら仕方が無いわね」
「うん。だから美鈴の運命を変えてみようと思うの」
そういうと、レミリアは右手をパチンと鳴らした。
こんにちは紅 美鈴です。
最近ずっと霊夢さんにべったりだったので、レミリア様に仕事をしろと怒られました。
咲夜さんにも何故か泣きつかれました。
やっぱり紅魔館は、私の帰るべき家なんですね。ちょっとうれしいです。
でもフランドール様、私の下着を全部きゅっとされると、さすがに寒いですよ?
でも幸い今日はいい天気。ぽかぽかだから大丈夫!
さぁお仕事がんばるぞ!
「と活き込んだのはいいものの……今日は暇ですねぇ」
「昨日はお暇じゃなかったのですか?」
「昨日まで霊夢さんの整体師修行に行ってましたから~っておおぅ?」
私は後ろからいきなり話しかけられ、少しびっくりした。
後ろを振り向くと、長い緑の髪の毛がふわりと目の前に広がっている。
頭部には特徴的なヘアピンがちょこんと鎮座し、そして何より巫女服がパリっと綺麗に着こなされていた。
この女性はだれだろう?
「あの、失礼ですがどなた様でしょうか?」
「えーっと、私はこの度妖怪の山に引っ越してきました、東風谷 早苗と申します」
目の前の女性(良く見るとまだ少女か)は、よろしくお願いしますと言いながら、ふかぶかと頭を下げて来た。
私もつい釣られて頭を下げる。
「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします」
そういえば文さんの新聞に書いてあった。
山の上に外の世界から引っ越してきた神様一家が居ると。
その信仰集めの為に異変がなんとか……なんだっけ?
不思議そうに見ていると、早苗が私に尋ねてきた。
「あの、ここに紅 美鈴さんという方がいらっしゃると伺ったのですが」
「それなら私ですよー?」
「よかった! お願いします、力を貸してください!」
「え?」
急に手を握られ、気が付いたら手首に金属の輪が着けられていた。
たしかこの輪は手錠とかいう物だったはず。
よく分からないが、どうやら拘束されてしまったらしい。
「あれ、一体何が……」
「詳しいことは移動しながら話します! というわけで神風!!」
「え、ちょ、風が舞い上がって……だめです風は! 今は風だけはーー!」
急に私自身を持ち上げれるほどの風が下から舞い上がった。
慌ててスカートを押さえようにも、両手が拘束されていて前だけしか押さえられない。
そしてフランドールに下着は全て、きゅっとしてどかーんされてしまっている。
つまり
「幻想郷ではノーパン健康法が流行っているのですか!?」
「ちがいます~~~~お願いですから風止めてください~~~!!」
「こうしている間にも、神奈子様が苦しんでいるのでこのまま行きます」
「いやぁぁぁぁ霊夢さん~~~レミリア様~~~たーすーけー、てーーー!!」
というわけで、大きめだけど弾力がある桃を晒しながら、私は連れさらわれた。
遠ざかる紅魔館に目を向けると、ベランダにレミリアが立っていた。
助けてと目で訴えるが、微笑んで手を振って返される。
どうやら門番のお仕事は、今日もお休みをいただけるらしい。
「私、転職したほうがいいのかな……」
呟いた言葉は風にかき消され、幻想へと消えていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次 回 予 告
(BGM 檄!幻想華撃団)
博麗神社に突然現れた神様とその風祝り。
苦しそうにする神奈子を布団に寝かせ、おろおろするばかりの早苗。
「やってみる」
決意を胸に霊夢が立ち上がるが、相手は思っていたよりも強大だった。
「私ではダメ……でも美鈴なら……」
次回、整体師~霊夢~「私は一人じゃない!」
幻想桜に浪漫の嵐。
「お願い。力を貸して……」
でも読まなくても無問題です。
「ねぇ雛。私達が付き合い始めてからどれくらいだっけ?」
「付き合っているという事が初耳なのだけど?」
「ひどい! 抱くだけ抱いて満足したら即ぽいっちょだなんて……」
「寒いから一緒の布団で寝ただけじゃない」
「あんなに私の顔に、白くねとつく液体をぶっかけたじゃないか!」
「寝ている私の大事な場所を触るからよ」
「まぁでも……ちょっと喉に絡みついたけど美味しかった……かも」
「じゃぁ今日も沢山、出してあげましょうか?」
「え!? でも恋人同士じゃないのにそんな……」
「にとり……今日からお付き合いしましょうか」
「ふぇ!?」
「なんて言うと思ったか力ルピス原液乱れ撃ち!!」
「いやぁぁしゅごく濃いのぉぉぉぉおいしぃのほぉぉおお!!」
「きゃっ! 私の顔にまで飛び散ったじゃない」
「ぺろり。にひひ~これが一番おいしいよ♪」
「もぅ……でもそれは違うわ。一番おいしいのは」
「雛、また顔が近んんんんんんんんん~~~~~~!!?」
「ん……こっちだと思うわよ?」
「……雛」
「なにかしら、恋人候補のにとり?」
「おかわり」
「ふふ、いくらでも♪」
<- 今日はやけに神様に会うわね。でもどうして家の神社の神様は出てこないのかしら。やっぱりあの時の夢想封印がやばかったのかな ->
「あーそこそこ、効くわー」
「霊夢さん、今日は随分と凝ってますねー」
「この年齢で肩こり腰痛持ちになるとは思わなかったわ」
「いつも異変解決おつかれさまです」
此処はいつもの博麗神社、ではなく、紅魔館にある紅 美鈴の自室である。
美鈴の部屋といえば中国風で武器や中華なべ等、壁にかかっているイメージがあるが実際には……
「にしても目が痛いわねこの部屋」
「そうですか?」
「壁はピンクだし、猫に犬に羊に鳥に、私のぬいぐるみまであるじゃない」
「全部手作りなんですよ~♪」
美鈴の部屋はファンシーに包まれていた。
ぬいぐるみがそこかしこにあり、天井には星が散りばめられ、どこからか甘い香りがしている。
クローゼットにはフリフリのピンク色をしたドレスまであった。
霊夢が着てみてと美鈴に言うと、恥ずかしがりながら本当に着ようとしたので慌てて止めた。
「あんた意外と女の子だったのね」
「むぅそりゃそうですよー。私だって恋する乙女です!」
「ほっほぅ。恋、恋と申したか」
「あっ、え、えぇっとぉ、恋……そう! 私は恋に恋する乙女なんですよ!」
「で、誰が好きなの?」
「いやぁだから恋に恋する……」
「ほらほら、誰にも言わないから教えなさい」
美鈴は赤面しながらも、霊夢をベッドにうつ伏せに寝かせ上にまたがる。
もう少し詳しくいうならば、美鈴はチャイナ服でなく、薄いシャツに短パン姿。
霊夢はというと、ドロワーズしか着けていなかった。
リボンやさらしも、ベッドの横の椅子に畳んで置かれている。
「なんて、実は分かっているんだけどね」
「えええええ!!」
「でも相手は人間じゃない。寿命とか違うわよ?」
「そ、それでも、その……好き、なんです。あぅぅ言っちゃった、ついに私言っちゃった」
「こら、人の腰に"のノ字"を書くな。こそばゆいわ」
まさかの美鈴一世一代の告白。
マッサージの為に脱いでもらっているのだが、こうなるとなんだかイケナイ事をしているように、美鈴は感じた。
「で、そそそその、霊夢さん。いいですか?」
「何が?」
「何って、答えというか、お付き合いの許可といいますか」
「何であんたと咲夜が付き合うのに、私の許可がいるのよ。それはレミリアにでも聞きなさいな」
「へ、咲夜さん?」
「なんなら私がレミリアに直接聞いてあげるわよ? もちろん許可出さなかったら、夢想封印10回分耐久レースコースね」
どうやら霊夢は、美鈴が好きなお相手が紅魔館メイド長の咲夜だと思っているらしい。
一世一代の告白、みごと撃沈。
「……咲夜さんじゃないですよ」
「いつも私の家で惚気てるのは誰よ。やれ咲夜が転んだだの、やれ咲夜が紅茶を入れてくれただの、やれ一緒にお風呂に入ったら胸揉まれただの」
「あの、霊夢さん? ちょっと怒ってませんか?」
「他人の惚気話を聞かされて、いい気分になるわけないじゃない」
「そんな……惚気てません!」
「さっきだって門前で咲夜と抱き合っていたじゃない?」
「み、見てたんですか!?」
「ほら、やっぱりラブラブじゃない?」
「あれは咲夜さんが小石に躓いたところを、支えただけですよ」
「とかいいつつも、咲夜の柔らかさを全身で感じてドキドキする美鈴でした。まる。」
「違います! 私が好きなのは霊夢さんだけです!!」
「え?」
言葉が途切れた。
話しながらも、もくもくと続けていたマッサージも止まった。
霊夢が口をあけるまで、実際は一分ほどだったろうか
美鈴にはその無言の時間が何時間にも思えた。
そして、霊夢は言った。
「ごめん。私レミリアの事が好きだから」
「という運命にしてみようかと思うのよ」
「レミィ……本気?」
「本気。だけど、残念ながら無理なのよねー」
レミリアのため息が、あたりに染み込んだ。
此処は紅魔館の一番広い空間、魔法図書館である。
そこの主パチュリー・ノーレッジの所に、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットが訪れていた。
毎日決まった時間に行われるお茶会である。
そのお茶会で、レミリアが運命を変えたいなー、と突然言い出したのだ。
「あ~あ。霊夢の"空を飛ぶ程度の能力"のせいで、運命までもふわふわとしてるから掴めないとか反則よ」
「レミィの能力のほうが反則だと思うのだけれど」
「私は吸血鬼だからいいの」
「吸血鬼なら仕方が無いわね」
「うん。だから美鈴の運命を変えてみようと思うの」
そういうと、レミリアは右手をパチンと鳴らした。
こんにちは紅 美鈴です。
最近ずっと霊夢さんにべったりだったので、レミリア様に仕事をしろと怒られました。
咲夜さんにも何故か泣きつかれました。
やっぱり紅魔館は、私の帰るべき家なんですね。ちょっとうれしいです。
でもフランドール様、私の下着を全部きゅっとされると、さすがに寒いですよ?
でも幸い今日はいい天気。ぽかぽかだから大丈夫!
さぁお仕事がんばるぞ!
「と活き込んだのはいいものの……今日は暇ですねぇ」
「昨日はお暇じゃなかったのですか?」
「昨日まで霊夢さんの整体師修行に行ってましたから~っておおぅ?」
私は後ろからいきなり話しかけられ、少しびっくりした。
後ろを振り向くと、長い緑の髪の毛がふわりと目の前に広がっている。
頭部には特徴的なヘアピンがちょこんと鎮座し、そして何より巫女服がパリっと綺麗に着こなされていた。
この女性はだれだろう?
「あの、失礼ですがどなた様でしょうか?」
「えーっと、私はこの度妖怪の山に引っ越してきました、東風谷 早苗と申します」
目の前の女性(良く見るとまだ少女か)は、よろしくお願いしますと言いながら、ふかぶかと頭を下げて来た。
私もつい釣られて頭を下げる。
「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします」
そういえば文さんの新聞に書いてあった。
山の上に外の世界から引っ越してきた神様一家が居ると。
その信仰集めの為に異変がなんとか……なんだっけ?
不思議そうに見ていると、早苗が私に尋ねてきた。
「あの、ここに紅 美鈴さんという方がいらっしゃると伺ったのですが」
「それなら私ですよー?」
「よかった! お願いします、力を貸してください!」
「え?」
急に手を握られ、気が付いたら手首に金属の輪が着けられていた。
たしかこの輪は手錠とかいう物だったはず。
よく分からないが、どうやら拘束されてしまったらしい。
「あれ、一体何が……」
「詳しいことは移動しながら話します! というわけで神風!!」
「え、ちょ、風が舞い上がって……だめです風は! 今は風だけはーー!」
急に私自身を持ち上げれるほどの風が下から舞い上がった。
慌ててスカートを押さえようにも、両手が拘束されていて前だけしか押さえられない。
そしてフランドールに下着は全て、きゅっとしてどかーんされてしまっている。
つまり
「幻想郷ではノーパン健康法が流行っているのですか!?」
「ちがいます~~~~お願いですから風止めてください~~~!!」
「こうしている間にも、神奈子様が苦しんでいるのでこのまま行きます」
「いやぁぁぁぁ霊夢さん~~~レミリア様~~~たーすーけー、てーーー!!」
というわけで、大きめだけど弾力がある桃を晒しながら、私は連れさらわれた。
遠ざかる紅魔館に目を向けると、ベランダにレミリアが立っていた。
助けてと目で訴えるが、微笑んで手を振って返される。
どうやら門番のお仕事は、今日もお休みをいただけるらしい。
「私、転職したほうがいいのかな……」
呟いた言葉は風にかき消され、幻想へと消えていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
次 回 予 告
(BGM 檄!幻想華撃団)
博麗神社に突然現れた神様とその風祝り。
苦しそうにする神奈子を布団に寝かせ、おろおろするばかりの早苗。
「やってみる」
決意を胸に霊夢が立ち上がるが、相手は思っていたよりも強大だった。
「私ではダメ……でも美鈴なら……」
次回、整体師~霊夢~「私は一人じゃない!」
幻想桜に浪漫の嵐。
「お願い。力を貸して……」
これはなんだろう…
紫、美鈴、レミリアを交えた四画関係に発展してしまう…のか?
そして咲夜さんに下着を借りようとしてサイズが合わなくて……
>このシリーズが楽しみでしょうがない。
整体師シリーズで一冊の本ができるくらいに続けたいですね!
>妹様GJ
無表情or笑顔で下着をきゅっとする妹様、すごく可愛い気がしてきたぞ?
>むしろにと雛が楽しみでしょうがない。
回を重ねるごとに親密になっていくにと雛。行き着く先はどこなのだろう
>紫、美鈴、レミリアを交えた四画関係に発展してしまう…のか?
誰とくっつくのが、霊夢にとって一番幸せなんだろう?