Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

白い陰陽玉のファンタジー

2010/03/24 05:14:45
最終更新
サイズ
3.75KB
ページ数
1

分類タグ

※『わたしゃ は、は、春です』の続きですがどうでもいいですね。








 博麗神社。

「で、なんであんたらがうちの境内でキャッチボールしてんのよ」
「野球の特訓っていえば神社の境内と相場は決まってるのですよ!」

 ムラサと一輪が、人の居ない境内でキャッチボールをしていた。

「すみません、お借りしています」
「いいけど、賽銭入れていきなさいよ」

 礼儀正しく頭を下げた一輪に、霊夢は肩を竦める。

「それよりれーちゃん」
「れーちゃんって私?」
「野球しない? 左利きなんだし投手やってよ投手」

 ムラサから白球が投げて寄越された。左手で受け取って、霊夢は眉を寄せる。

「だからなんで野球なのよ」
「聖輦船ホエールズは残る4人のメンバーを募集中なのよん」
「野球って9人でやるもんじゃなかった? 2人しかいないじゃない」
「ぬえっちはなんか『練習はベールに包むもの』って言ってた」
「残り2人はあちらに」

 一輪の指し示した方向を振り返ると、

「バルデスよー!」
「おっとっとっと」

 かきーん、と高く上がったリリーホワイトの打球を、萃香が千鳥足で追いかけていた。

「波留の守備とバルデスの打力を兼ね備えた選手を目指すですよー!」
「なんでその2人なんだい。私ゃ代打時代のあぶさんでいいんだけどね」
「波留ですよー、バルデスよー。マルテではないですよー♪」
「マルテとかきっともう誰も覚えてないじゃんよ」
「次いきますよー」

 かきーん。打球を追いかける萃香の足取りは危なっかしい。
 というかなんでリリーがノックしているのだ。

「というわけであと3人なんだけど」
「霊夢~、どうしたの~?」

 そこで神社からレティが顔を出す。霊夢は振り返って肩を竦めた。

「お、キャッチャーに適任なのがこんなところに!」
「ほへ? 私~?」
「そこの冬妖怪さん、キャッチャーやらない? れーちゃんの女房役」
「にょ、女房って~、照れるわ~」
「うるさい馬鹿」

 むにー。頬を引っぱると「いひゃいいひゃい~」とレティは涙目でじたばたする。

「つうか、だから勝手に人をメンバーに数えるな」
「えー? そこはほら、人助けと思って」
「妖怪でしょあんたら。妖怪助けならあんたんとこの住職が本業じゃない」
「今回ばっかりはひじりんや星ちゃんは敵なのよ! 阪神的な意味で!」

 ぐっと拳を握るムラサに、一輪は疲れたように苦笑して首を振った。

「まあ、私からもお願いします。野球で姐さんに勝てば信仰も取り戻せるかもしれませんよ?」
「ふぅん……」

 それはちょっと心動かされる。

「とにかく投げてみてよ。ほら冬妖怪さんミット。いっちゃん打席に立って」
「えへへ~、霊夢の女房だって~」
「うっさい」

 むにむに。「いひゃいってば~」うるさい馬鹿。

「冬妖怪さんのミット目がけて思いっきり投げてねー」
「ふむ」

 レティがしゃがんでミットを構える。一輪がバットを持ってその前に立った。
 霊夢は白球を手に、左手を振りかぶって、投げた。

 ピチューン。

 一輪がピチュった。

「これでいいの?」
「いや、そういうスポーツじゃねえから!」

 ムラサがキレた。

「球はぶつけるもんでしょ。避けない方が悪いのよ」
「東尾修みたいなこと言わないでよ!」
「ベンチ入り25人だから17人ピチュらせれば勝てるわね。1人1球でピチュらせれば17球で試合が終わるわ」
「その前に警告試合になるよ! 故意死球で危険球退場よ!」
「ホーミングだから故意じゃないし」
「余計タチが悪いよ!」
「む、ムラサ、私は大丈夫だから……」

 立ち上がった一輪がムラサを宥める。

「もっかい、今度はちゃんと冬妖怪さんのミット狙って投げてよ?」
「はいはい」

 ムラサがボールを渡す。一輪が打席に立つ。レティが構える。霊夢は振りかぶる。

 ピチューン。

「もう場を読めよと言いたくなるようなこの博麗の2死球ですが!」
「つい当てたくなるのよねえ」
「そろそろ二塁を守る私も内心キレてくる頃です!」
「もうキレてんじゃないの?」
「アンカーぶつけんぞコラ」

 碇を露わにしたムラサに、霊夢はとりあえず陰陽玉を投げつけた。
 かきーん。

「あ」
「あ」

 碇で打ち返された陰陽玉は、神社の屋根に当たってそのままぶち抜いた。

「神社の中飛び込んだ! 全滅!」
「お前らそのまま荷物をまとめて命蓮寺へ帰れ!」

 罵声のような霊夢の叫びが、境内に木霊して消えた。
 ばんてふが二軍落ちだそうですが横浜の開幕投手はランしゃまになるんですかね?
浅木原忍
[email protected]
http://r-f21.jugem.jp/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
そんな試合なら一番に見に行くわ!
2.名前が無い程度の能力削除
何故続いたし

ここまで書いたならシーズン開幕前の全練習試合まで見せるべき
3.名前が無い程度の能力削除
野球ネタのオンパレードww
そしていちいち古いです!
それで吹く自分は野球おっさんwww
4.名前が無い程度の能力削除
タグの椎野だけで噴くのですが、期待通りのネタで、相変わらず最高です。
ランしゃまはじゅんとうですね。いきなり直でも良いと思います。
5.奇声を発する程度の能力削除
冬妖怪さんが凄く可愛いのが分かった!

この試合って何処に行けば見れますか?
6.名前が無い程度の能力削除
>ホーミングだから故意じゃないし
になぜか吹いたw 誘導じゃなくて自動追尾なんだ…w
7.ずわいがに削除
霊夢タチわりぃww
8.名前が無い程度の能力削除
このノリでタイガース組も是非!
ちなみに聖はトラのアニキならぬ寅のお姉様。
9.名前が無い程度の能力削除
碇www
10.名前が無い程度の能力削除
ランしゃま頑張ったんやけどね・・・
11.名前が無い程度の能力削除
神社練習といえば、某サクセスの矢部君+イエロー加工or坂崎君との練習を思い出す。
彼らは投手の育成には欠かせない。
前者は大量の変化球点&特殊変化球獲得に。
後者はダイレクトに制球力アップ&複数の特殊能力&ナックル獲得と、大変お世話になったものです。
12.リペヤー削除
これは霊夢が悪いwwww
神社での練習というとパワプロ9を思い出します。

>碇を露わにしたムラサ
座布団一枚!
13.名前がない程度の能力削除
ばんてふ今年こそ開幕戦で勝ってくれ!!
14.名前が無い程度の能力削除
何故続編を書かない?書かないのか?書きたくないのか?書く度胸もないのか?