冬。
洞窟の中だった。
うに、とチルノは目を覚ました。
全裸である。
うつぶせの素肌の下には、滑って転びそうなほど冷たく凍った床があるが、平然として寝ていた。
チルノは身を起こして、こし、こしと目をこすった。ぼや、と寝ぼけた眼でどこともつかないところを見ている。
ふと横を見やると、レティがこちらも全裸で寝ていた。
ちょっと描写するのがためらわれるような、あられもない姿勢で寝ている。
日差しを嫌う肌は、全然日に焼けないので、透きとおるほど真っ白である。
それでいて、決して痩せてもいないのがレティだった。いや、全体的には痩せ型に見えるのだが、肌の量感が違うのだった。なんというか、全体的にもちっとしている。とても美味しそうな肌だ。思わずはみたくなる。
チルノはついレティに顔を近づけた。あーんぐ。
がぶっ。
ごごごごごごご、と壮絶な猛吹雪が吹き荒れていた。
死ぬほど寒い。比喩ではなく。
「うう……」
霊夢は声もなく、黙々と雪掃きをしていた。
なにかすさまじい寒波だった。さすがに、いつもの寒々しい服装のままではいられず、お古の赤い綿入れに濃い茶のマフラーをぐるぐる巻きにしている。
「なによーっ!!」
と、吹雪に混じって、怒鳴る声が聞こえた。
霊夢は声のしたほうを見た。
眼を細めて見やると、ちょうど境内の上空で、なぜか真っ裸の二人組が飛び回っているのが見える。
「ちょっと寝ぼけただけでしょっ、なんでそんなに怒るのよー!」
「うるさいわねこの羽根付き馬鹿!! 滅茶苦茶痛かったでしょ! 見なさいほら、歯形がこんなにくっきり残って!」
「しょうがないじゃないの、美味しそうだったんだもん!! あたいは悪くない! そんな美味しそうな肌してるレティが悪い!」
「うるさいちょっとは反省しろこの馬鹿! もう一緒に寝てやんないわよ!?」
氷精と雪女は激しく言い争っている。そのあいだにも雪のふりが激しさを増して、境内を埋めていった。
霊夢は無言でマフラーと綿入れを外した。
初っ端から吹いたwwwwww
二人とも逃げてw
決してですよね
よし、我にも是非二の腕の味見をデスネ
読んだあとにタイトル見て吹いたwwwwwwwwww
すりーぴんぐびゅーてー
すりーぴんくびゅーてー……三つの美しい桃色……
一つは唇。あと二つは…… ハッ∑(゚ロ゚〃)
吹雪の中でも文ならこの二人の写真を撮っていると信じてる!