Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

PC-98は幻想入りしました(幻想郷_100%)

2010/03/20 23:13:43
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幻想郷_100%





パーソナルコンピューターを使用するためには電気が必要なのは常識なのである。
「ふむ、ものは相談してみるものだな。」
霖之助は部屋の片隅のスキマから出たコンセントの差し込み口を見てしみじみと呟く。
実は、ダメもとで紫が店に来た時に店に電気が引けないか頼んでみたのだ。
その時、紫はある条件とともにそれを承諾した、その条件とは・・・
「まったく、”これからは宴会に出席する”なんて条件を呑むべきではなかったのかな・・・」
まあ、条件自体は厳しい物ではなかったのでどうということは無かったのだが・・・
「このコンセントをプラグに差し込めばいいのか。」
霖之助は”初心者でも解るパソコン入門”と書かれた本を片手にパーソナルコンピューターの電源プラグをスキマから延びたコンセントに差し込む。
そして、スイッチを押して電源をONにした。


ピポッ♪







CPU MOOD High
MEMORY 640 +1024 KB OK








「むむ、何か表示されたぞ。そうか、式神が目を覚ましたのか。」
















NEC PC9800シリーズパーソナルコンピュータ
マイクロソフト MS-DOS バージョン6.20
copyright (c)1981 ,1994 Microsoft Corp./NEC Corporation
HIMEM is testing extended memory...done
A:\>

















「なんなんだこれは・・・こんな物、本に載ってないぞ?・・・そうか、ここに自分の名前を入力して主だと認めて貰うのだな。」
霖之助は慣れない手つきでキーボードのカナ入力を使い自分の名前を入力した。
そして恐る恐るの手つきでエンターキーを押した。










NEC PC9800シリーズパーソナルコンピュータ
マイクロソフト MS-DOS バージョン6.20
copyright (c)1981 ,1994 Microsoft Corp./NEC Corporation
HIMEM is testing extended memory...done
A:\>lykr:
コマンドまたはファイル名が違います














「うう、やっぱり僕では式神には認められなかったのか・・・」


「よう、お邪魔するぜ。」
「あら、霖之助さん、何をしているの?」
霖之助が落ち込んでいると霊夢と魔理沙が2人揃って店に入って来た。
彼は2人に自分が式神に認められなかった事を話した。
「そう、外の世界の式神に認めてもらえなかったのね。」
「そういえば、ガラクタの中に何かあったな・・・確か。」
魔理沙は店の棚から黒くて四角い真中に穴があいたペラペラした物を沢山出してきた。
「これは・・・名称、5インチフロッピー 用途は、パーソナルコンピューターを動かす。そうか、これか!!」
霖之助は早速その5インチフロッピーをパーソナルコンピューターに差し込み、スイッチを押して再起動をした。
すると、今までは黒い画面しか出なかった画面に、カラフルな画面が出たではないか。
「幻想郷_100%・・・ってなんじゃこりゃ?」
「なにこれ、SuperMurasa?いったい何かしらね?GameStartとか出ているけど。」
「 星連船が海に浮かんでいるぜ、あと、何故か⑨が潜水艦に乗っているぜ・・・」
「ちょっと僕がやってみる。」
霖之助はコンピューターの前に腰かけると、エンターキーを押してその”ゲーム”をやりはじめた。
「なるほど、カーソルキーが移動、Z、Xキーで弾幕を海中に落すのか・・・。」
霖之助は最初は調べるつもりで”ゲーム”をやっていたのだが、いつしか夢中になってしまい画面に釘付けになっていた。ゲームオーバーになっても、何度でも挑戦しなおしていた。
「ちょっと下手だぜ、ちょっと私に変われ。」
霖之助が7回くらいゲームオーバーしたところで魔理沙が痺れをきらして霖之助を席から追い出した。
「まったく、こんなもん簡単・・・あれ?」
しかし、自機(星連船)の当たり判定が大きく、敵弾にかすっただけでミスになってしまう。
「ちょっと魔理沙、あんたも下手ね・・・ゲームオーバーしたら次、私ね。」
いつのまにか霖之助と魔理沙と霊夢は交代でパソコンのキーボードを操作していた。
そして、約50回のゲームオーバー、霊夢の番でついにクリアーした。
「う、やっとクリアできたわ。星連船が幻想郷に辿り着けたわ・・・」
「辛い戦いだったぜ。とくに後半の弾幕・・・」
「ああ、でもまだ沢山ある。」
霖之助はそう言ってフロッピーの山を指さす。
彼らの戦いはまだ始まったばかりだった。








「やあ、紫、久しぶりだね、Super Murasaっていうキャプテンムラサが星連船に乗って海中の敵を倒したり、空の敵を弾幕で倒したり、挙句の果てに宇宙まで行ってボスと闘ったりするゲームや、
あと、橙とお燐が猫たちを率いて戦うTURBっていうゲームや、弾幕を避けるのではなく、相手に弾を当てて倒すゲームなど面白い物が沢山あってね・・・」
「あと、ほかにも陰陽玉をうまくはじいて紫色の悪い陰陽玉を倒すゲームや、3分間の間、橙やお燐あいてに弾幕ごっこするゲームもあったぜ。ロリロリローリングもいいかも。」
「でも、やっぱり1番面白いのは、Super Murasaよね。この、レーダーを見て先読みしたり、星連船が宇宙へ行ってボスを倒すなんて・・・ロマンがあるわね。」

3人は、もはやパーソナルコンピューターを式神としてではなくゲーム機として見ていた。

FIN
突貫工事で作り上げたネタ。
どうみても香霖堂にあるPCがPC98にしか見えなくて書いた。今は反省している。
SuperDepthも幻想入りしちゃったのかな・・・面白いのに。
PC98はパソコンというより、うちではゲーム機でした。
色もとに戻しました。
さて、香霖堂にはBio以外にも東方旧作のFDもあるみたいで・・・。

元ネタ(Bio_100%ゲーばかり・・・)
SuperMurasa=SuperDepth
弾幕を避けるのではなく、相手に弾を当てて倒す(ry =MARKADIA or Owl-Zoo
橙とお燐が猫を率いて(ry  =戦国TURB
陰陽玉をうまくはじいて(ry =蟹味噌
3分間の間、橙やお燐と弾幕ごっこ=NyaHaX'93

元ネタについてはここを見れば分かるかと。
Bio_100%ゲームレビュー http://bio100.jp/game_review/index.html


おまけ
魔「しかし、なんでこんなに沢山、ふろっぴー?だっけ?が沢山有るんだ?前までは無かったはずだぜ?」
霖「この前、無縁塚に沢山流れ着いたのさ、大方外の世界じゃ忘れ去られたんだと思うよ。」
霊「ふ~ん・・・あ、これ面白そう。」
(中から5枚のフロッピーを出して2人に見せる)
霖「どれどれ、名称、東方旧作 用途、ゲームか・・・」
霊「何か、表に書いてある絵が心なしか私たちに似ていない?まあ、私はこんな巫女服着ないし髪も黒だけど・・・」
魔「そっちはまだましだぜ、こっちなんか全身紫だぞ!!私だったら絶対こんなの着ないぜ!!」
霖「まあ、とにかくやってみれば解るさ、じゃあまずは靈異伝から・・・」
魔「私は封魔録をやってみたいんだぜ・・・」

(しばらくプレイして)

霊「なんか、怪綺談の3面の金髪のボス、どっかで見たような、冥界に攻め入った時だっけ?」
魔「何で、私と同姓同名で「うふふ、うふふ」ばっかり言っているんだぜ・・・?しかも思ったより難しい・・・」
霖「 (^^;;; ) 」

でも結局、キーボードを操作する手を止めなかった3人なのであった・・・

本当に終わり。
レイセオン
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
時々無性にやりたくなりますよね、PC-98やMSX時代のゲーム。
元ネタのゲームは一つもわかりませんでしたがw
2.名前が無い程度の能力削除
そうか旧作はやっぱり幻想入りしてたのか…
見かけたことすらないものなぁ。
弾幕より黒歴史で沈む魔理沙やら、初見のはずなのに
明らかに初見じゃないアリスやら想像余裕でした。
3.名前が無い程度の能力削除
とりあえずキーボード見てこーりんの行動に微笑んだ。
Super Murasaだけやったことある! いずれ幻想の人妖たちも、ゲーム作って楽しむのかね。
4.名前が無い程度の能力削除
SuperDepth、蟹味噌は死ぬほどやりこみました。
あと、タイムアタックなギャラクシャンっぽいのと、カーレースの。
何もかも懐かしい・・・
5.名前が無い程度の能力削除
ろりろりローリングとcar2 グランプリが好きだったなあ
特にろりろりのスペハリばりの3Dっぽさには感動したもんだ
6.奇声を発する程度の能力削除
どうりで見かけない筈だ…
7.名前が無い程度の能力削除
SuperDepthやカーレースっぽいのはやりこみました。
カーレースなんかは円形でどっち向いてるのかわからないマシンで操作できるぐらいに…

ああ、何もかも皆懐かしい……。
8.おっさん削除
MS-DOS v6.20って最新式じゃないか。男は黙って3.30Dを使いなさい。
9.名前が無い程度の能力削除
最初にメモリーの数値を見たとき思った事が「うん?新しいじゃないか…ってKB?」
今使ってる06年製のマイPCの千分の一なのかぁ……技術の進歩は速いですねぇ。
10.名前が無い程度の能力削除
その昔『1バイトは血の一滴』という格言があってだね…(以下延々と昔話)