(そうならない様に努める事を忘れておきながら常々掘り返すのは一次元の真理)
基底概念の詮索は行方知らず。
亡星の光射す箱庭に巡るなら応報か?
稜線が金糸雀に融ける頃、久しぶりに知り合いの天狗に会った。
彼女はその手に真っ赤な子供を携えていた。
とても嬉しそうな顔をして、久しぶりに活きのいいのが手に入ったと笑った。
事切れてるじゃないかと言った。
彼女は笑った。
子供の懐から、ぽとりと独楽が落ちた。
彼女はまた笑った。
私もどうだと誘われた。
断った。
彼女は情けでも湧いたのと笑った。
私は的外れと笑った。
生を躊躇うほど深く目を抉られてはいないから。
「舌が──肥えてますから(は・ぁ・と)」
「軽妙にして、愉快なる哉!」
破顔。
持て余した鴉が咥えてきた小兎を取り落とせば金色の漣に十五米下薔薇散華。
刹那的に重なった景に歪む口の端を自覚してまた笑った。
一頻りの後、もう帰らなくちゃと私。
気が向いたらおいで 今宵は酒盛りだよと彼女。
翳した羽に受けた風は、夕涼みには少し冷た過ぎるような気がして──
ぞろりと取り出した子供を食む私でありました、と、さ!
『
途中、里の上を通り掛りました。
ぼんぼりが二組、亡、と揺れていました。
あっ! くず折れた影はどちらの母親かしらん?
此岸はすべからく早い者勝ち。
おいしいごはんのためには入念な下準備が必要です♪
もぐもぐ! もぐもぐ! うん、おいしい!
──あっ! そうそう!
あしたお見舞い 持っていかなくちゃ!(はぁと)
』
[ 骸灯 / 掠消 ]
変わっても文たん可愛いよ! ←文スキー
あさきさんの歌詞を彷彿とさせる文体が素敵ですね。
あとガストロゆあきん。
orz