一本目 「ネコがワンと鳴いた日」
橙 「ワン」
~一本目・終~
↓
↓
↓
二本目 「神社のひだまり」
春の陽気に誘われて、フラっと遊びに出た橙。
蝶を追い、雀と戯れ、少し遠出の散歩でフラっと立ち寄った博麗神社。
おや?神社の屋根に、2匹のネコが寝てるよ。
橙 「ニャー」
ネコ語で挨拶。
ネコ① 「ニャー」
ネコ② 「ニャー」
ネコ語でお返事。
どこぞの空き屋で、橙が式にしようとしてるネコ達とは違い、なかなか人懐っこい。
すぐにうちとけた3匹は、神社の屋根で固まり昼寝。
と・・・・
妖夢 「この桜餅は頂いてく!幽々子様のおやつのために!」
霊夢 「待て、妖夢!それであんたらは満足だろうけど、それは桜餅を奪われた私にとって、屈辱なのよ!」
バン! と障子を突き破って、空に飛び出す妖夢と、ソレを追う霊夢。
霊夢 「陰陽玉!」
神社の屋根より、少し高い位置まで飛翔した霊夢は、橙に向かって叫んだ。いや、橙の傍に居る、ネコに向かってだ。
ネコ①&② 「ニャー」
2匹のネコは、身をかがめ、高くジャンプすると、クルクルっと身を丸くして、回転し始めた。
あらあら、ネコが陰陽玉になっちゃったよ。
橙 「ニ、ニャぁ・・・」
霊夢が飛び去った空を眺めながら、橙はあっけに取られていた。
~マヨヒガ in お風呂~
藍 「へぇ、そんな事がねぇ」
橙 「うん、クルクルって回転したら、陰陽玉になったの」
藍 「そうかそうか」
橙 「ホントだよ」
藍 「信じるさ」
橙 「あの紅白も、式神使えたんだねぇ」
藍 「いや、アレは式ではないよ。『ネコが陰陽玉に変身した』と言うより、
『陰陽玉がネコに変身していた』のだろう」
橙 「私も、陰陽玉に変身できるようになれば、藍様の役に立てるかな?」
藍 「ん?なんで、そう思う?」
橙 「だって、アノ紅白は、陰陽玉があるから強いんでしょ?
だったら、藍様の式の私が、陰陽玉に変身できれば、藍様は、もっと強く・・」
藍 「橙、ソレだったら、私は始めから式を持たず、陰陽玉を奪おうとするよ?」
橙 「あ・・・」
藍 「でもな、陰陽玉も所詮道具。ネコに変身できても、本物とは違う。
私が式を持つ理由はイロイロあるが、単純な強さだけのためじゃないよ。
何より・・私は、橙の事を、道具だと思ってはいない」
私のご主人様が藍様で良かった。
翌日の博麗神社。
神社の屋根で、橙が2匹の陰陽ネコに、自分のご主人の自慢話をしている。
橙 「ニャニャ ニャン」
ネコ語で。
ネコx2 「ニャーニャンニャー」
訳:そーなのかー
魔理沙 「マテ、霊夢!落ち着け!」
霊夢 「うっさい!私の楽しみの玉露の茶箱ひっくり返しやがって!」
魔理沙 「あれは、手が滑ってだな・・そ、それに八つ当たりしても、落とした玉露は帰ってこないぜ?」
霊夢 「少なくとも、私の気が晴れるわ。そのための礎になりなさい!」
開け放たれた障子から、魔理沙と霊夢が飛び出す。
霊夢 「陰陽玉!」
陰陽玉になり、飛んで行く陰陽ネコ達。
橙は2匹を見送ると、自身もあの2匹を真似るように、身を丸くして回転した。
陰陽ネコの2匹が、霊夢に向かって飛ぶ様を見て、橙も自分の主人が恋しくなった。
なので、回転したまま、マヨイガへと帰って行った。
~二本目・終~
↓
↓
↓
三本目 「マヨヒガのひだまり」
マヨヒガの家の縁側に腰掛け、ウツラウツラと船を漕いでいる藍。
そこに橙が突っ込んできて、藍の体に身を埋める。
橙 「藍様~」
藍 「ん?」
橙 「あのね~」
藍 「うん」
橙 「フフン~」
藍 「うん?」
橙 「なんでもな~い」
藍 「そうか」
橙の頭を撫でる。
ホーホケキョ
ひだまりの縁側。腰を掛けている藍に抱きついたままの橙。
二本のシッポがゆ~らゆら。
橙 「藍様~」
藍 「ん?」
橙 「あのね~」
藍 「うん」
橙 「フフン~」
藍 「うん?」
橙 「なんでもな~い」
藍 「変な橙だな」
ホーホケキョ チチチチ・・・・
ひだまりは温かい イロイロと
~終~
橙 「ワン」
~一本目・終~
↓
↓
↓
二本目 「神社のひだまり」
春の陽気に誘われて、フラっと遊びに出た橙。
蝶を追い、雀と戯れ、少し遠出の散歩でフラっと立ち寄った博麗神社。
おや?神社の屋根に、2匹のネコが寝てるよ。
橙 「ニャー」
ネコ語で挨拶。
ネコ① 「ニャー」
ネコ② 「ニャー」
ネコ語でお返事。
どこぞの空き屋で、橙が式にしようとしてるネコ達とは違い、なかなか人懐っこい。
すぐにうちとけた3匹は、神社の屋根で固まり昼寝。
と・・・・
妖夢 「この桜餅は頂いてく!幽々子様のおやつのために!」
霊夢 「待て、妖夢!それであんたらは満足だろうけど、それは桜餅を奪われた私にとって、屈辱なのよ!」
バン! と障子を突き破って、空に飛び出す妖夢と、ソレを追う霊夢。
霊夢 「陰陽玉!」
神社の屋根より、少し高い位置まで飛翔した霊夢は、橙に向かって叫んだ。いや、橙の傍に居る、ネコに向かってだ。
ネコ①&② 「ニャー」
2匹のネコは、身をかがめ、高くジャンプすると、クルクルっと身を丸くして、回転し始めた。
あらあら、ネコが陰陽玉になっちゃったよ。
橙 「ニ、ニャぁ・・・」
霊夢が飛び去った空を眺めながら、橙はあっけに取られていた。
~マヨヒガ in お風呂~
藍 「へぇ、そんな事がねぇ」
橙 「うん、クルクルって回転したら、陰陽玉になったの」
藍 「そうかそうか」
橙 「ホントだよ」
藍 「信じるさ」
橙 「あの紅白も、式神使えたんだねぇ」
藍 「いや、アレは式ではないよ。『ネコが陰陽玉に変身した』と言うより、
『陰陽玉がネコに変身していた』のだろう」
橙 「私も、陰陽玉に変身できるようになれば、藍様の役に立てるかな?」
藍 「ん?なんで、そう思う?」
橙 「だって、アノ紅白は、陰陽玉があるから強いんでしょ?
だったら、藍様の式の私が、陰陽玉に変身できれば、藍様は、もっと強く・・」
藍 「橙、ソレだったら、私は始めから式を持たず、陰陽玉を奪おうとするよ?」
橙 「あ・・・」
藍 「でもな、陰陽玉も所詮道具。ネコに変身できても、本物とは違う。
私が式を持つ理由はイロイロあるが、単純な強さだけのためじゃないよ。
何より・・私は、橙の事を、道具だと思ってはいない」
私のご主人様が藍様で良かった。
翌日の博麗神社。
神社の屋根で、橙が2匹の陰陽ネコに、自分のご主人の自慢話をしている。
橙 「ニャニャ ニャン」
ネコ語で。
ネコx2 「ニャーニャンニャー」
訳:そーなのかー
魔理沙 「マテ、霊夢!落ち着け!」
霊夢 「うっさい!私の楽しみの玉露の茶箱ひっくり返しやがって!」
魔理沙 「あれは、手が滑ってだな・・そ、それに八つ当たりしても、落とした玉露は帰ってこないぜ?」
霊夢 「少なくとも、私の気が晴れるわ。そのための礎になりなさい!」
開け放たれた障子から、魔理沙と霊夢が飛び出す。
霊夢 「陰陽玉!」
陰陽玉になり、飛んで行く陰陽ネコ達。
橙は2匹を見送ると、自身もあの2匹を真似るように、身を丸くして回転した。
陰陽ネコの2匹が、霊夢に向かって飛ぶ様を見て、橙も自分の主人が恋しくなった。
なので、回転したまま、マヨイガへと帰って行った。
~二本目・終~
↓
↓
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三本目 「マヨヒガのひだまり」
マヨヒガの家の縁側に腰掛け、ウツラウツラと船を漕いでいる藍。
そこに橙が突っ込んできて、藍の体に身を埋める。
橙 「藍様~」
藍 「ん?」
橙 「あのね~」
藍 「うん」
橙 「フフン~」
藍 「うん?」
橙 「なんでもな~い」
藍 「そうか」
橙の頭を撫でる。
ホーホケキョ
ひだまりの縁側。腰を掛けている藍に抱きついたままの橙。
二本のシッポがゆ~らゆら。
橙 「藍様~」
藍 「ん?」
橙 「あのね~」
藍 「うん」
橙 「フフン~」
藍 「うん?」
橙 「なんでもな~い」
藍 「変な橙だな」
ホーホケキョ チチチチ・・・・
ひだまりは温かい イロイロと
~終~