Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

魔法使いの楽しいアルファベットの覚え方♪

2006/05/20 15:27:18
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―愛してくれなきゃ殺します―



荒野に二人の魔、向かい立つ 共に思念は互いを捉え 重い想いと重低響く

ドンド ドドドン ドンドド ドドンド ドンドン ドンドン ドン! ドン! ド音(D)!

見よ片や! 黒き冠尖りて曲がるその下に 天張り巡らした金色の沙を!
白き刃波が立ち湧く漆黒 纏いて貫く想い絶つ瞳 星と燃やすは魔の理力
遍く魔を使いし法に、意思を乗せ 天音く光を撃ち得るが当然 自然それを為す事実が普通

普通の魔使いし法は この日七色の想いを絶つ所存
それは この時対峙するより過去に 幾度も知らしめた事実
人型を経て主意は不通 届かない 重く轟かない

なのに! それなのに七つ色は 七色は!
誰にも届かず 内に燃やし過ぎ極熱の 猛り波が練る鋼を故意に 恋と結え衝け飢え付けた!

会い経ち相立つ 愛絶つ逢瀬 二人思念は互いを捉え 想い重いと渋体曝す
そう、魔理沙は隠さない
アリスが呼びつけた意味を理解し 真っ向から否定するためこうして会い立つ 抗して恋に愛を絶つ

しかし聴け! 七色が滲み出た音、想到 赤から紅へ 緋から銅へ
魔る沙たる 魔理沙に通じる更々金沙 空色に浮かべて 心夢色 計七つ
それは 成し遂げる意思を挫けさせては居ないのだ 覆る意地では魔心を射ないのだ
アリスの真心 赤拠りて 全てをぶつけて未来を壊す 通らぬ道理を覆すのだ
過去に決めらる魔理沙の思い そこから紡がれた未来因果を壊して七色に染め直す
その心意気たるや あな巫女しく忌鬼と怨る程!


七色のアリスに呼ばれて荒野 魔理沙が相立つ愛断つ逢瀬 蹴れど アリスは不屈に頬を紅らめた!


「魔理沙!!」
「アリス!!」
「一つ 人つのお願いが! 私の願いは唯一にして 貴女に真っ直ぐに立って貰いたい!! それだけなの!!」
「間っ直ぐにに断つ? お前の想いを? 私は星が成る以前から そのつもりでいたんだぜ!!」
「それはつまり こういうことよ! この人形を 貴女と心得 私に習って両の手を!
 眩む暗み往く天へと真っ直ぐに ただただひたすら真っ直ぐに 両手を上に伸ばして欲しいの!!」

そう言って アリスは両手をピンと真っ直ぐ突き上げた 柔らかい二の腕を 耳に隙間なく張り付かせる
ただ零点一度の曲がりもなくて 大地球の接線に垂直 両の脚も鉄芯が如く地に刺して
何者も恐れず立つ様は まるで古の魔を驕り 栄華を極めた人の罪の塔と等

アリスはその様を 魔理沙にもして欲しいと頼んだ
それが この日 アリスが魔理沙に相立つ理由

ただただ強い 圧倒的なまでに純粋真っ直ぐなそのアリスの望みを前に 魔理沙は迷得なかった!!
もとより ひたすらに直進 それは魔理沙の属する性 アリスの愛を受け入れる事は出来ぬと真っ直ぐ決めていた
今、アリスが魔理沙に垂直を求めたとしたら それは 魔理沙の想いを貫けと言う 紅し証と魔理沙は心得た!
だから 魔理沙は アリスに習って両手を伸ばした アリスに負けじと 真っ直天に 星をも落とせと天音よと!

ああ かく成る天命 人の歴の上で 二つが罪の塔がそびえ立つ事象など無かったと言うのに!


アリスはこの局面を経て ニヤリと頬をさらに悪描く染めて 音女の刃痕と世界に七色を刻んだ!
ドンド ドドドン ドンドド ドドンド ドンドン ドンドン ドン! ドン! ド音(D)!

実は アリスの真意は それは 魔理沙にとって詰みの答だった!!
高らかに 天空歌にアリスは勝利が賛歌を世に放った!!

「魔理沙! ありがとう魔理沙! そしてよく見て魔理沙! 私と貴女は同じ様! 塔が如く互いに立ち居て違わない!
 これは つまり つまり 私も貴女も 貴女も私も つまり これこそが 私が望みよ!!」
「私は私が想いを貫く姿勢をとっただけ!
 それがお前の望む夢と違うこと 既に知っているからこその 私のこの姿勢だぜ?」
「魔理沙 今さら遅いわ 事実は既に変わらない 分からないなら鳴らしましょう 魔の書の言葉に均しましょう
 26文字で世界を音す理の文字 それが一つがこの時を象徴するのよ! つまりその文字とは!」
「26文字……? アルファベット!? まさか! ここは幻想郷だぜ?!」

アリスは愛くるしい笑みを浮かべ 幸せとは何か、音に聞こえて破顔した!

「魔理沙、私たちは今 アルファベットで言う事の何してる?」


「あ……あ……! Ⅰしてる!?」


「そう!! 魔理沙と私はⅠ(愛)してる! 二人、相してⅠしてる!! 魔理沙! 最高よ! 魔理沙!!」
「なんてこと!!」

魔理沙は 魔理沙はⅠしてしまった! アリスの言葉に心動かされ 罪と知りつつⅠシテシマッテイタ!!!
仮令え過去の思いは違えども アリスは現在の魔理沙から伸びる天への未来をⅠに変えてしまっていた!!
止めればいい 普通の人間はそう思うだろう けれど 普通の魔使いし法には 曲がるという言葉は無い!!
だから! ここでこんなの無かった事だ無効だと 不満をたれて勝負を降りたとしたら それこそ魔理沙は認めない!!
それを知ってのアリスの願い 魔理沙なら 垂直反れを死手と想うはず!!


蹴れど 喩え巨人に撃たれても 曲がらないのが魔理沙足る音だから
魔理沙は アリスの見事な相Ⅰ(愛)に さらなる真っ直で 何処までも直線に立つことで応えた!!


「マスタースパーーーーーク!!」


そう 何処までも彗直に あらゆる理を直進してしまうその魔砲を Ⅰした姿勢で放った!
ただし! その方向は アリスを向いて!!

魔理沙はⅠしたまま真っ直ぐ倒れ 真っ直ぐ頭上をアリスに向けて 真っ直ぐ伸ばした手の内の
ミニ八卦炉から 魔砲を撃った!!
光が濁れる奔流に 翻弄されぬ者は無し! 魔理沙の自信の一直光線は 大きく太くアリスを包み込んだ!!

ドン!

大きな音がして刹那 無音と相成り 五音と耳鳴り 砕けた世界が荒野の埃 舞い散る誇りとなるのはアリス
魔理沙はそう確信して 立ち上がり 顔についた砂を拭って 晴れた埃の先に倒れるアリスが姿を待った
己がⅠを曲げられないのなら アリスがⅠを消せばいいのだ!

果たして 魔理沙の飛び道具(Ⅰ)はアリスのⅠ(愛)を相、殺し……得なかった!!
晴れた荒野に 腫れた凶顔を浮かべ Ⅰのままに 己の愛のままに魔理沙に相立つ アリスが居た!

流石の魔理沙もこれには アリスの強すぎる想いに恐怖した!
怨音を瞳に浮かべた女 アリスはⅠの姿勢を解いていた魔理沙に呪怨を吐く!
自らのⅠの姿 愛の容が変容していくのを感じた それはゆっくりと しかし確実にアリスを変える!
ピンと打ち上げた手の片方を 肘を伸ばしたまま横に傾けた
そして 傾けた腕と同じ側 妙なる魅脚も真っ直ぐに 膝を伸ばしたまま真横に持ち上げる!

「アリス! その姿勢は!?」
「魔理沙 貴女が愛してくれないならば 愛してくれなきゃ殺します!!」

アリスはKの字を形作って居たのだ!! 
そしてその直ぐ横には! 互いに背を向けて 手と足を合わせて海老ぞった上海と蓬莱が!
小さなo(おー)の輪となって転がり込んだ!

これこそ 三位一体の秘術 一人が魔法使いと二形が人形が 叶わぬ愛を憂いて編み出した魔術
この日のために もしものために 毎晩涙を枯らした稽古の成果!!

アルファベット『ⅠしてくれなきゃKoろします!』


「笑わせるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



魔理沙は叫んだ!!!
人智を超えた七色が必殺の文字に しかし魔理沙は 普通の魔理沙は いや其れこそが普通!

魔理沙は真っ直ぐに立ち両手を開いた! グリコ!! 
しかし唐突に頭を前に倒す 首を自ら直角に折った
魔理沙の尖りて曲がる黒き冠が 重き力に従いて地に落ちた はらり!!
その容は そう その形こそ その型こそ魔理沙の答え! アリスの愛に応えた

「よく見ろアリス! 愛じゃないⅠじゃない 今私がしてるのはⅠなんかじゃない! これがお前と私の関係だ!」



つまり! 魔理沙は Yしてる!!



アリスは 遂に折れた あまりのYに その意味に 地に膝を着けて泣いた。



けれど 後にアリスはこう思い直したと言う。
あれは あれは KoY(恋)だったのではないかと。




初めて真っ直ぐにアリマリというものに挑戦してみました。
DoKIDoKIしながら書きました。 ……本当にごめんなさい。

追記
ド音はDじゃなくてCじゃないか!
投稿してから気がついた! 恥ずかしいのでCoKICoKIしようと思います
(どうやるんだ!?)
らららくらら
コメント



1.名無し妖怪削除
不覚にもワロタ
2.名無し妖怪削除
駄洒落を言うのは誰じゃ?
3.ルドルフとトラ猫削除
立ち上がれアリス断ち上がる太刀魚はしかし秋刀魚と間違えて
IにもどってHを作ってHIYになれば そのまま 二人が 七つ罪
つーかバロス
4.shinsokku削除
一粒五億光年。
5.らららくらら削除
感想とても嬉しいです。
魔理沙なら5億光年くらいひとっとびですね。
バロしていただけてとても私はハイになりました
僕と貴方です
やったーとガッツボーズ。