無縁塚の桜もすっかり散ってしまった。
仕事が遅い水先案内人のおかげでだいぶ滞ったものの、溢れ出る程来ていた霊達の審判は終わった。
映姫は川原に下りて、不満やら寂しさやらをない交ぜにした感情を吐露する様に石を積んでいた。
「一つ積んでは父のためー」
誰も来ない。暇だ。理由はわかりきっている。仕方なしに石を積む。
対岸なら同じことをやってるのは一杯いるがこちら側でやるのは映姫ぐらいなものだ。
「二つ積んでは母のためー」
どうせ積んだって何も変わらないのは対岸もこちらも同じ事だ。
暇だ。暇なのは良い事なのかもしれないが、そうではない。
単に運ばれてこないだけなのだ。
「全く。小町は少し仕事をサボりすぎる」
愚痴を呟いても聞く者は居ない。
空しいのでどう説教しようか考えながら対岸を見た。
今日の小町のサボタージュっぷりは特に酷いものだった。
朝から誰も来ない。様子を見に川辺へ降りてみれば、小町の姿が無い。
川の中で霊と話しこんでるとかそういうレベルではなく、仕事をしていない。
仕方ないのでここでこうして舟がつくのを待ちながら石積みをしているというわけだ。
「まったく。どうしてこう小町は」
あまりに暇で考えが口を出ていた。あわてて口を閉じる。
しかし、なんでこう小町は仕事をサボるんでしょう。霊の話が面白い。まぁ楽しんで仕事をするのは結構な事です。
せめて夜の情熱の半分ぐらいは仕事に向けてくれたら助かるのに。
夜毎何故か自室に侵入する小町と、その後の事を思い返して映姫は頬を染めた。
最近はもうどんな手段で防衛しても無駄とわかったので撃退は諦めている。理由はそれだけではないかもしれないが、映姫にとっての理由はそうあるべきだった。
「映姫様」
映姫が何度目になるかわからない溜息を付いたところで声を掛けられた
「ああ、小町。あんまり暇なもんだからつい石積みしてしまったじゃない」
「いえ。それがですね」
「どうしたの?」
「今日は誰もこなかったんですよ」
「本当に?」
映姫はいぶかしんだ。依然にも同じことを言われた事を思い返した。そのときは対岸に霊が列を成していた。
「ええ。本当に。私が映姫様に嘘を言った事がありますか?」
「少なくとも数えられない程にはあるわね」
「それでですね」
小町は映姫の言葉を無視して唐突に抱きついた
「あんまり暇なので、こう映姫様と楽しい事しようかなー、と」
「これから来るかもしれないんだからちゃんと仕事しなさい!」
「だって、映姫様が可愛い過ぎるからしょうがないじゃないですか。男の子なのにこんなに可愛いなんて」
それに、と小町は続けた。
「映姫様だってこんなにしてるじゃないですか」
小町は言うと映姫の股間の盛り上がりを撫でた。
「こ、これは」
「ふふ。別に隠さなくてもいいんですよ? 私だって夜が待ちきれないんですから」
「小町、まだ仕事が」
全て言い切る前に小町は映姫を抱き上げて移動を始めた。
映姫が怒ったように小町に言うが小町は涼しい顔で受け流し、今日も気持ちよくしてあげますよなどと声をかけた。
映姫はそれに対して顔を赤くしながらも小言を言い続けた、小町はそれも聞く様子は無く映姫を抱き上げ運んでいった
やがて無縁塚の片隅から聞こえてくる映姫の声は嬌声に変わって行った。
今日も無縁塚は華やいでいる。もちろん性的な意味で
仕事が遅い水先案内人のおかげでだいぶ滞ったものの、溢れ出る程来ていた霊達の審判は終わった。
映姫は川原に下りて、不満やら寂しさやらをない交ぜにした感情を吐露する様に石を積んでいた。
「一つ積んでは父のためー」
誰も来ない。暇だ。理由はわかりきっている。仕方なしに石を積む。
対岸なら同じことをやってるのは一杯いるがこちら側でやるのは映姫ぐらいなものだ。
「二つ積んでは母のためー」
どうせ積んだって何も変わらないのは対岸もこちらも同じ事だ。
暇だ。暇なのは良い事なのかもしれないが、そうではない。
単に運ばれてこないだけなのだ。
「全く。小町は少し仕事をサボりすぎる」
愚痴を呟いても聞く者は居ない。
空しいのでどう説教しようか考えながら対岸を見た。
今日の小町のサボタージュっぷりは特に酷いものだった。
朝から誰も来ない。様子を見に川辺へ降りてみれば、小町の姿が無い。
川の中で霊と話しこんでるとかそういうレベルではなく、仕事をしていない。
仕方ないのでここでこうして舟がつくのを待ちながら石積みをしているというわけだ。
「まったく。どうしてこう小町は」
あまりに暇で考えが口を出ていた。あわてて口を閉じる。
しかし、なんでこう小町は仕事をサボるんでしょう。霊の話が面白い。まぁ楽しんで仕事をするのは結構な事です。
せめて夜の情熱の半分ぐらいは仕事に向けてくれたら助かるのに。
夜毎何故か自室に侵入する小町と、その後の事を思い返して映姫は頬を染めた。
最近はもうどんな手段で防衛しても無駄とわかったので撃退は諦めている。理由はそれだけではないかもしれないが、映姫にとっての理由はそうあるべきだった。
「映姫様」
映姫が何度目になるかわからない溜息を付いたところで声を掛けられた
「ああ、小町。あんまり暇なもんだからつい石積みしてしまったじゃない」
「いえ。それがですね」
「どうしたの?」
「今日は誰もこなかったんですよ」
「本当に?」
映姫はいぶかしんだ。依然にも同じことを言われた事を思い返した。そのときは対岸に霊が列を成していた。
「ええ。本当に。私が映姫様に嘘を言った事がありますか?」
「少なくとも数えられない程にはあるわね」
「それでですね」
小町は映姫の言葉を無視して唐突に抱きついた
「あんまり暇なので、こう映姫様と楽しい事しようかなー、と」
「これから来るかもしれないんだからちゃんと仕事しなさい!」
「だって、映姫様が可愛い過ぎるからしょうがないじゃないですか。男の子なのにこんなに可愛いなんて」
それに、と小町は続けた。
「映姫様だってこんなにしてるじゃないですか」
小町は言うと映姫の股間の盛り上がりを撫でた。
「こ、これは」
「ふふ。別に隠さなくてもいいんですよ? 私だって夜が待ちきれないんですから」
「小町、まだ仕事が」
全て言い切る前に小町は映姫を抱き上げて移動を始めた。
映姫が怒ったように小町に言うが小町は涼しい顔で受け流し、今日も気持ちよくしてあげますよなどと声をかけた。
映姫はそれに対して顔を赤くしながらも小言を言い続けた、小町はそれも聞く様子は無く映姫を抱き上げ運んでいった
やがて無縁塚の片隅から聞こえてくる映姫の声は嬌声に変わって行った。
今日も無縁塚は華やいでいる。もちろん性的な意味で
私もそうしました。