Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

よめ

2006/04/17 07:42:31
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1
あらすじ

   メルポ




 幻想郷のヤマザナドゥ。
 小さな閻魔の映姫さま。


「小町、小町、ほら起きて」


 小野塚小町のおヨメさん。



 
 三途の川のほとりにひとつ。
 つつましやかな一軒家。

 小野塚小町と四季映姫。
 二人の住んでる一軒家。

 夜が明けたよ朝だよ仕事だ。
 奥さん旦那をやさしく起こす。

「小町、小町、ほら起きて」
「ん~映姫さま~、あと五分~」
「むう」

 もそもそもそ。
 起きやしない。

 布団に隠れて丸まる小町。
 敵は手ごわい寝ぼすけだ。
 さてさてどうする映姫さま?


  1.怒鳴って起こす(FinalA)
  2.乗っかって起こす(FinalB)
  3.優しく起こす(Extra)
  4.思い起こす(Phantasm)



  -1.怒鳴って起こす-


「何サボってるの!小町!」
「きゃん!」

 飛び起きた。



  -2.乗っかって起こす-


「えい!」
「きゃん!」

 布団の上にぽふんと飛び乗り。
 腰を挟んでマウントポジション。

「タップしたまえ」
「おもしれえジョークだ」

      メンチローゾ
 それなんて嘘つき?



  -3.優しく起こす-


「小町……」
「ん………」


  ♪ちゅん 
   ちゃらららーららら ちゃららららららら
   ちゃらららーららら   ちゃららららら♪


 優しい声で、小町の顔に。
 静かに乗せる、白い布。

 
  ♪呼吸を止めて 
    一秒あなた
    真剣な目をしたから♪


「……………」
「むぷ……………」


 -綺麗な顔だろ?-
 -死んでるんだぜ-

 
「タッちゃん……」


 ♪そこからなにも
   言えなくなるの♪


「ぷはぁ!? え、映姫さま、あたいを殺す気ですか!?」


 ♪星屑ロンリネス♪



  -4.思い起こす-

 
 押しても引いても揺すっても。
 小町はさっぱり起きやしない。

「もう……昔はちゃんと起きてくれたのに」

 軽くため息つきながら。
 思い出すのはあの日の記憶。



「小町…」
「映姫さま…」
「結婚してください…泣かせるようなことは絶対しません」
「……」
「残りの人生を私に…ください」
「ひとつだけ、約束…守って…ください」
「……」
「お願いです… 一日でいいから
 あたいより長生きしてください…」
「………」
「もう、ひとりじゃ、生きていけそうにないから…」



「正直言って、あなたがねたましいです…遺品を返したところで小町…あなたのこ」
「人の過去を捏造しないでくださいよ!」
 
 悲しみよこんにちわ。




  -エンディング-


 三途の川の一軒家。
 すったもんだで小町も起きて。
 二人で朝食、いただきます。

「もっと普通に起こしてくださいよ~」
「普通に起こして起きるなら私もそうしてます」
「ひ~ん……あ、お味噌汁おいし」
「今日のは自信作です」
「お出汁、変えたんですね」
「わかります?」
「そりゃもう。ん~おいし~♪」
「ふふ、おかわりもありますからね」
「はーい。えへへ」
「?」
「こんないいお嫁さんと夫婦になれて、あたい幸せだなぁ…」
「……もう」

 あ、えーきさまあかくなったー。かわいー。


 ぽっと赤らむ白い頬。
 俯き恥らう閻魔さま。

「――それはこちらも同じです」
「? なにか言いました?」
「いえ、なにも。ほら、早く食べちゃいなさい」
「はーい。映姫さま、おかわりー」
「はいはい」

 いつまで経ってもおあついことで。
 いろんな意味で、ごちそうさま。



「それじゃ、あとかたづけと戸締りはお願いしますね、小町」
「はい。洗濯物もやっときま」
「いいです」
「いえ、あたいがやりま」
「いいです」
「……………」
「……………」
「………………あの映」
「下着の数が」
「……………」
「一枚足りないのです」
「……………数え間」
「お気に入りの縞ぱんなので」
「……………」
「枚数はきっちり把握してます」
「……………なくしたと」
「小町」
「はい」
「あとで戻しておいてくださいね?」
「いや、あた」
「も ど し て お い て く だ さ い ね ?」
「………………………………………………………………はい」

 しょぼーん。

 肩を落とした小町を尻目に。
 帽子を被って卒塔婆を持って。
 ヤマザナドゥのおでましだ。

「――なんで私がいるのにぱんつなんか…」
「……あ、何か言いました?」
「なんでもありません」
「はーい…」
「それじゃ、いってきますね、小町」
「あ、映姫さま、忘れ物ですよ」
「え?」

 立ち止まっては指差し確認。
 ティッシュにハンカチ忘れてない。
 
「お弁当もありますよ?」
「そうじゃないですよ、ほら」
「あ……」

 つんつんつん。
 ほっぺを突いたら思い出す。

「……もういい加減やめにし」
「映姫さま」
「……はい」
「あたい、映姫さまのこと大好きですよ」

 にっこりと。
 愛しい旦那は、微笑んだ。

「――小町、ずる」
「それとも」
「う…」
「映姫さまは、あたいのこと嫌いですか?」
「………………」


 照れる奥さん真っ赤になって。
 答える代わりに、背伸びした。


     ちゅ


「えへへ……いってらっしゃい、映姫さま」
「いってきます―――――あなた」


 三途の川のほとりにひとつ。
 つつましやかな一軒家。

 小野塚小町と四季映姫。
 二人の住んでる一軒家。

 愛の溢れる、一軒家。
コメント



1.no削除
もう最初の四行で撃墜状態でした。
2.名無し妖怪削除
それも又ジャスティス!!
3.名無し妖怪削除
星屑ろんりねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええす!
4.名無し妖怪削除
これがプチじゃなければ100と50入れてたぐらいの良作ですな
もう、顔がニヤケまくりですよw(ぇ;)
5.名無し妖怪削除
えーきさまは縞パン
とりあえず君とは親友になれそうだ
6.翔菜削除
縞パンはうどんげとよーむだけそれがまいじゃすてぃす。


だがえーきさまでもいいものはいいからいい。
7.wasabi削除
これは良い(*´Д`)
8.はむすた削除
もうEXがヨメとしか読めなくなってきた嫁ー!
ガッ! 遅っ!
9.床間たろひ削除
とりあえず保存後に、小町の名を俺の名に入れ替えてにへにへしてる俺駄目人間。
映姫可愛いよ映姫。
10.五百小竹削除
口が溶けそうな位に甘々ですね!(悶絶
つーか映姫さまグラシエーロ柔術使えるのですか!?
11.名無し妖怪削除
たまんねえですぜですぜですぜえ
12.名無し妖怪削除
誰も言及してないので僭越ながら一言。
めぞん一刻噴いた。
13.天田 聖削除
ザナたん縞パン派として心から賛辞を。
あとタッチ吹いたww
14.Q-turn削除
一回読み直してきました。

やっぱり3のExtra行きで。
15.名乗る名前は奪われた削除
2と3で吹きまくりですよ。
まさか・・・修羅の門ネタでくるとは思わなかった・・・よ。