なぁ霊夢。
何よ魔理沙。
何で私の家まで来て人のお茶を飲んでるんだ?
いっつもアンタが神社に来てお茶飲んでいくから、そのお返し。
これはご丁寧にありがとう御座いますわ。
謝礼はいらないからお茶を頂戴。
あー、まぁいいけどな………。
なぁパチュリー。
何、魔理沙。
いや何じゃなくてだ。人の家の物を勝手に持って行ったら泥棒だぜ?
勝手にじゃないわ、ちょっと借りて行くだけよ。死ぬまで。
魔女のお前とじゃ永遠に帰ってこないじゃないか。
貴女じゃないんだからちゃんと帰すわよ。墓標に。
墓標の中に私が入ってる訳じゃ無いんだぜ。
知ってるわよ。
なら話は早いな、持って行くな。
いいじゃない、案外ケチねぇ。
えーと、目の前の紫モヤシにサックリお帰り願う方法は……。
載ってるの?
「パチュリー、私はお前じゃなきゃ駄目なんだ」と叫ぶだとさ。
何処の世界の私よ。
咲夜。
お呼びでしょうかお嬢様。
ブバァッ!
ど、どうなさったんですか!?急に鼻血なんて出して。
ハァ、ハァ。咲夜、網タイツは反則よ…。
はぁ、申し訳ありません?
何で疑問系なのよ。どうでもいいけど。
それはそれは些細な事柄ですわ。
いいや咲夜、これは非常に重要なことよ。
何故です?
私が萌える。
正気に戻ってください。
流石の私もそんな冷めた目で見られたら正気に戻るわよ。すぐ乱心するけど。
駄目じゃないですか。と言うか早くその鼻から流れ出る命の奔流を止めてください。
咲夜さん、あぶなーい!!
へ? スコーン
咲夜さん、大丈夫ですか!?頭から楔弾が生き生きと成長してってますよ!?
いやー、死ぬかと思ったわ。
普通死んでますって。脳漿とか普通に出てきてるじゃないですか。
甘いわね美鈴確かにこれが。
「咲夜が声を聞いて振り向くと、一筋の破片が見えてきた。それを楔だと理解するのに一秒、それが運命を分けた
咄嗟に回避行動を取る、時を止めるには時間が足りない。しかし、その凶弾は咲夜の人間の反応速度を大きく超えすぎていた。」
みたいなシリアスな表現だったら私は即死だったわ。けどこれは分類するならギャグ、つまり……。
滅多なことじゃあ死なないと?
大当たり、特賞としてコッペパンが支給されるわよ。
誰にですか?
勿論私に。
またダイエットですか。ほどほどにしないと体を壊しますよ?
いいのよ、半ば趣味だから。
メイド長はいい趣味をお持ちで。
そう褒めないでよ。
メイド長が死ぬまで褒め称えますよ。とりあえず100年先くらいまで。
四季様、霊を運んで…って居ない。……そこだっ!
ギャン!
四季様、霊を運んできました。て言うか最近たるみ過ぎじゃないですか?お腹とか。
五月病でしょうか、やる気がとんと出ないのですよ。お腹とか。
あたいがやる気出したら相乗的に下がるんですか。やる気とお腹が。
そういう訳でも無いのですけれどもねぇ…。と言うか何時までお腹を引っ張るつもりですか。
小指一本で引けるようになるまでですかね。
長いです、せめて両手で引けるくらいまでにしなさい。
引っ張るのはいいんですか。
歩くのが楽そうですから。
意外とズボラなんですね。
冗談に決まってるでしょう。ほら、せっかく貴女がやる気を出したのですから、早く仕事に戻りなさい。
四季様がやる気を出さなかったらどの道はかどりませんよ。
ですよねー。
もう、なんと言うべきか・・・
立場逆ってなんか・・・ねえ?