Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

特別授業

2006/04/11 09:37:29
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里の広場に建てられた舞台にアリスが立つ。
「面白そう」と言う理由で、魔理沙と霊夢も会場に来ている。
魔理沙に至っては、最前列でアリスに向けて意地の悪い笑みを浮かべている程だ。
アリスが里の子供達に軽く会釈した後、特別教室は幕を開けた


「皆、今日は春の弾幕安全教室に集まってくれてありがとう。」
とアリスが言うと、台の上に乗っている某黒白魔法使いの少女を模した人形が応
える
「うふふふ、マ…」
アリスのすぐ目の前の席に座って居る黒白魔法使いの少女の、鋭い眼光が彼女を
貫く。
「これ以上言ったら殺す」と言わんばかりの少女の眼光に、流石のアリスとマリ
サ人形もたじろいだ。
「よ、よろしくな!マリサ人形だぜ!!」
マリサ人形が元気良くそう言ったのに呼応したかの如く、子供達も元気良く返事
を返す。中には自分の名前を言う子供も居る程だ。
子供達の後ろで見守る慧音も、思わず苦笑してしまう。
「で、こいつの名前は…」
マリサ人形がアリスを指差し
「アリスだぜ。」
とアリスを紹介する。
やはり子供達は元気良く応える。「弾幕ごっこをする上で、気を付けなくちゃい
けない事が3つあるの、マリサ人形は全部言える?」アリスはマリサ人形にそう問
い掛ける。
「言えるぜ」
マリサ人形はアリスにそう答える。
「弾幕はパワー」
「動いたら撃つ」…
言葉に詰まるマリサ人形
「で、後もう1つは?」
アリスが尋ねると、
「それは乙女の秘密だぜ!」
マリサ人形が自信満々にそう応える。
「全然違うわよ、そもそも最後の『それは乙女の秘密だぜ!』って、それ“弾幕ご
っこ”に全く関係無いわよ!違うでしょ、マリサ人形!!『周りに人が居ないか気を
付けよう』と『他人に迷惑を架けない様にしよう』と『怪我をしない様に気を付
けて遊ぼう』でしょ。」
「おぉ、そうだったぜ。」
マリサ人形がアリスにそう応える。
「皆、分かったかしら?皆も弾幕ごっこをする時は今アリスお姉さんが言った3つ
の事を守って、楽しく遊びましょうね?」
「はーい!!」
子供達が元気良くそう応える。

「でも、弾幕ごっこに限らず、どんな時でもアクシデントはつきものなの。そん
な時どうすれば良いのか、今から説明するわね。」
アリスは用意して来た人形を使って、子供達に分かり易い様にと説明を続ける。

―少女人形操作中―

「大変よ!流れ弾が紅白巫女の神社の屋根を壊しちゃったわ。どうしましょう!?

アリスの問掛けに、マリサ人形は応える。
「逃げるぜ!!」
「違うわ、『すぐ正直に謝りに行く。』でしょ。皆も弾幕ごっこをしていて、こ
んな事になったらすぐに謝る事。分かったかしら?」「はーい!!」
子供達は応える。

―少女人形操作中―

「神と呼ばれて歩………ブルァ!…」
「お前、自分の親にも容赦無いんだな。」
マリサ人形がチャチャを入れるが、アリスは気にせず
「あぁ、大変よマリサ人形!!流れ弾が歩いて来ていた神様に当たってしまったわ
。神様怪我してるみたい、どうしましょう?」
「見なかった事にするぜ!!」
「違うわよ!『すぐに手当てをするか、すぐに誰か大人の人を呼ぶ。』でしょ。皆
も弾幕ごっこの最中に他人に怪我させちゃった場合は、ちゃんと応急処置をする
事。若しくは近くに居る大人の人に相談する事。いざ大変な事になってからじゃ
遅いのよ。分かって貰えた?」


―少女人形操作中―

「マスタースパーク!!」
…「うぅ、また…」
「大変よ、居ても居なくても差し支えない程度の中華風名無し妖怪がマスタース
パークを受けて黒焦げになってるわ。それに何か紅い大きなお屋敷の門も壊れち
ゃってるみたい。」
「いや、一応アイツにも名前はあるからな?確か『中国』っつったか?」
「良いのよ、所詮3ボスなんだから…」
アリスの声に自嘲が混ざる。
「所詮3ボス…」
毅然とした態度を取る慧音も少なからずショックを受けているらしく、声のトー
ンが些か下がり気味だ。 「それもそうだな」
マリサ人形がとどめを刺す。
「ちょっとはフォローしなさいよ!私これでも旧作ではEX出てたのよ!!そこの半獣
も。」
「何の話だ?」
「まぁ良いわ」
そう言ったアリスの声には哀愁が漂っていた。
―――
「“弾幕ごっこ”をする上で最も多い怪我って何だと思う?さっき言った中にヒン
トがあるわよ。」アリスがそう言うと、 「左手の薬指が痛くなる!!」
マリサ人形がそう応える。
アリスが何故かと尋ねると、
「キーボードでマリス砲を使うと左手の薬指が結構シンドイんだよ、私はパッド
派だし。」マリサ人形がそう応える
「『キーボード』とか『パッド』とか『マリス砲』とか、そう言うのまったく関
係無いわよ。答えは『流れ弾』よ。弾幕ごっこの基本は1対1、余程の事じゃ無
い限り第三者を巻き込んだら駄目よ。」
「そーなのかー」
とマリサ人形と子供達。
勿論両方腕は地面と水平、某宵闇妖怪のポーズをとっている。
「まぁ、中には弾幕ごっこの最中にいきなり割り込んで来て、『春ですよー』と
か言って弾幕ばら蒔いてくる空気の読めない春妖精も居るけど、そいつは別だぜ
。」
マリサ人形がそう補足する。
「まあ、あのコは何処ぞの館の門番並にタフだから」
とは、とある赤貧巫女の談である。
ちなみに彼女は会場の後の方で、出枯らしのお茶をすすっている。慧音はそんな
彼女を見て、
「何もそこまでして飲まなくても、茶が欲しければ煎れてやるから」
と霊夢に向けてそう言うのだが、当の霊夢は慧音に向かって、
「モノを粗末にする人間には罰があたるわ。もったいないお化けが来るわよ!!」
と声を荒げる。
「お前、そこまで苦しんでたのか!?」
霊夢の生活のあまりの困窮ぶりに慧音の瞳には涙が浮かぶ。
「同情なんて要らないわよ。施しをするならお金か食料、そして何よりお茶っ葉
を寄越しなさい。もう木の皮をかじって飢えをしのぐ生活なんて嫌なのよ!!」
霊夢の声は些か自棄になっている様だ。
「あぁ、分かった。これが終わったら腹一杯好きなだけ食わせてやる。」
慧音は霊夢に向けて涙混じりにそう言った。
――(冥界)――――
「はっ、食欲を…持て余す!!」
「どうしたんですか、幽々子様?」
「妖夢、今日の晩ご飯は牛よ。」――
慧音の涙混じりのその言葉は冥界は白玉楼の主の耳にも届いた。
その後、慧音の家が腹ペコ亡霊の襲撃を受け、食料はおろかか女の子として大事
なモノまで食べられてしまい
「ふー、やっぱり初物に限るわ。」
すすり泣く彼女に向かって、
「犬にでも噛まれたと思って…」と妖夢が慰めの言葉を掛ける。 と言うのはま
た別の話である。
―――――
とうとう里の子供達に向けた弾幕安全教室も終わりを告げる。
「皆、今日お姉さん達が言った3つの事をキチンと守って、楽しく弾幕ごっこし
てね。さようなら。」
「最後にキチンと締めようとする辺り、流石は『自称都会派』だな。じゃぁ、ま
たな!!」
アリスとマリサ人形、その他人形達が退場する。
子供達が拍手でそれを見送る。
――――(楽屋裏)――
「あんた、どういうつもりなのよ!!いきなりこのコにあんな事言わせるなんて。

「少し精巧に造り過ぎたかしら?」
パチュリー・ノーレッジは彼女に向かって、悪びれる事も無くそう応えた。
―――終―――

はじめまして。禍です。何か色々ごめんなさい。オチてないし、グダグダだし。
コメント



1.名無し妖怪削除
ほのぼの雰囲気が良かったのですが、
改行位置のせいかちょっと読みづらいかも。
2.削除
「道にお姉さんが倒れているよ!」
「持って帰るー」

そんなネタなかったっけ? コンビ名忘れたけど。
アレくらい吹っ切れたネタをもってきてほしかったなぁと。
3.名無し妖怪削除
GJさー。
4.名無し妖怪削除
しょっぱなから黒歴史がでるとこだったな。惜しい。
5.真紅の巫女削除
ほのぼのしてて好きです。
6.削除
スネ○ク「性○を・・・・もてあます。」

幽々子!私にもしてくれ!
7.卯月由羽削除
アンジャッシュのネタ思い出したwwwって下でも同じ事言われてますね