依姫が食べ終わった皿を洗っている最中、ボーッとしていた豊姫は依姫に話しかけた。
「ねぇ、依姫」
「何ですか、姉さん」
「……キス、しない?」
その時、依姫は洗っていた皿を見事に粉々にした。
「……姉さん? よく聞こえなかったからもう一回」
「ん? だから。……キス、しましょ?」
その瞬間、依姫は抜刀して柱を一本切り倒した。一本くらい切り倒されても綿月邸は崩れない。
「……ごめんなさい。もう一回言ってくれる?」
「だから、キ――」
「うわぁぁぁーーーーーーーー! 姉さんが穢れたーーーーーーーー!!」
「ちょ、依姫!?」
依姫は剣をブンブン振り回しながら錯乱していた。むしろおかしくなったのは依姫のほうである。
「落ち着きなさい! そんな家中の柱を切り倒したらさすがに崩れるわよ!」
「崩れたっていい! 穢れた姉さん共々死んでやる!」
「だーかーらー!」
豊姫は依姫を背中から抱きついて、暴れる依姫を押さえようとする。
しかし、戦闘向きではない豊姫は、そのままズルズルと引っ張られていく。
埒が明かないと感じた豊姫は、寝室の柱を切ろうとしていたところで、依姫をベッドに押し倒した。
二人の顔は赤くなり、息も荒くなっている。
「はぁ……はぁ……。ち、ちょっとは待ちなさいよ……」
「だ……だって……姉さんが……」
「はぁ……はぁ……。あのねぇ。依姫は明らかに勘違いをしているわ」
「……?」
「私が言ってるキスはね、そういう意味のものではなくて、姉妹の仲をより強固にするためにするものなのよ」
「えっ!? ほ、ほんと……?」
「えぇ、本当ですとも。侵略しに来たあの吸血鬼も、毎晩やることによって疎遠だった妹との関係を回復させている、って、あの巫女から聞いたことがあるわ」
「そ、そうだったの……」
「そうなのよ。
依姫。さっきの食事でも思ったけど、この頃は昔ほどあなたとは話さなくなってきているわ。もちろんプライベートな意味でね。私としては、たまには仕事の話じゃなくて、昔みたいにあなたと語り合いたいのよ」
「…………うん。分かった」
依姫は顔を赤くして、自分の姉に全てを委ねる。
「来て。姉さん」
「うん。今日は、トコトン語り合おうね」
そう囁いて、豊姫は依姫の上に覆い被さって、唇を重ねた。
「ねぇ、依姫」
「何ですか、姉さん」
「……キス、しない?」
その時、依姫は洗っていた皿を見事に粉々にした。
「……姉さん? よく聞こえなかったからもう一回」
「ん? だから。……キス、しましょ?」
その瞬間、依姫は抜刀して柱を一本切り倒した。一本くらい切り倒されても綿月邸は崩れない。
「……ごめんなさい。もう一回言ってくれる?」
「だから、キ――」
「うわぁぁぁーーーーーーーー! 姉さんが穢れたーーーーーーーー!!」
「ちょ、依姫!?」
依姫は剣をブンブン振り回しながら錯乱していた。むしろおかしくなったのは依姫のほうである。
「落ち着きなさい! そんな家中の柱を切り倒したらさすがに崩れるわよ!」
「崩れたっていい! 穢れた姉さん共々死んでやる!」
「だーかーらー!」
豊姫は依姫を背中から抱きついて、暴れる依姫を押さえようとする。
しかし、戦闘向きではない豊姫は、そのままズルズルと引っ張られていく。
埒が明かないと感じた豊姫は、寝室の柱を切ろうとしていたところで、依姫をベッドに押し倒した。
二人の顔は赤くなり、息も荒くなっている。
「はぁ……はぁ……。ち、ちょっとは待ちなさいよ……」
「だ……だって……姉さんが……」
「はぁ……はぁ……。あのねぇ。依姫は明らかに勘違いをしているわ」
「……?」
「私が言ってるキスはね、そういう意味のものではなくて、姉妹の仲をより強固にするためにするものなのよ」
「えっ!? ほ、ほんと……?」
「えぇ、本当ですとも。侵略しに来たあの吸血鬼も、毎晩やることによって疎遠だった妹との関係を回復させている、って、あの巫女から聞いたことがあるわ」
「そ、そうだったの……」
「そうなのよ。
依姫。さっきの食事でも思ったけど、この頃は昔ほどあなたとは話さなくなってきているわ。もちろんプライベートな意味でね。私としては、たまには仕事の話じゃなくて、昔みたいにあなたと語り合いたいのよ」
「…………うん。分かった」
依姫は顔を赤くして、自分の姉に全てを委ねる。
「来て。姉さん」
「うん。今日は、トコトン語り合おうね」
そう囁いて、豊姫は依姫の上に覆い被さって、唇を重ねた。
この二人の組み合わせは、珍しいけれども良い感じですね!