― だらしない話 ―
秋が深まり紅葉のピークになった頃、
八雲 紫の邸宅にて
紫は寝室で惰眠をむさぼっていた。気持ち良さそうである。
するといきなり寝室の戸が開いた。彼女の式神である藍が何かを抱えながら入ってきた。
「紫様、睡眠中に申し訳ありませんが話を聞いてくれませんでしょうか」
何も言わなかった。OKサインである。
「実は先程、庭を掃除していたら守矢の所の風祝の常識が落ちていたのですがどう処理いたしましょうか」
紫は「んっ」と色っぽい声を出しながら枕もとを指差した。あまり話を聞いていなそうである。
藍がどっこいしょという感じでそこに早苗さんの常識を置いた。重そうである。
紫は隙間を開き早苗さんの常識をどこか適当に飛ばした。紫にすらどこに飛ばしたか分からない。
人里に早苗さんの常識は落ちていた。絶賛、雨ざらし中である。
そこを婆様が通った。それを見つけた婆様は「おぉ~こりゃいい漬物石だこと」と言い持ち帰った。
こうして早苗さんの常識はゴミから漬物石へ出世したのである。
翌朝、また藍が何かを抱えてやってきた。
「紫様、言われた通りこの前の宴会での醜態を撮られたネガを押さえました。どういたしましょうか」
紫はまたしても話を聞いていない様子であり、枕もとを指した。藍はそこに置いた。
そして隙間が展開されどこかへ飛ばした。もちろん紫はどこに飛ばしたか分かっていない。
数分後に八雲 紫は絶叫した。
「てやんでい!!」
秋が深まり紅葉のピークになった頃、
八雲 紫の邸宅にて
紫は寝室で惰眠をむさぼっていた。気持ち良さそうである。
するといきなり寝室の戸が開いた。彼女の式神である藍が何かを抱えながら入ってきた。
「紫様、睡眠中に申し訳ありませんが話を聞いてくれませんでしょうか」
何も言わなかった。OKサインである。
「実は先程、庭を掃除していたら守矢の所の風祝の常識が落ちていたのですがどう処理いたしましょうか」
紫は「んっ」と色っぽい声を出しながら枕もとを指差した。あまり話を聞いていなそうである。
藍がどっこいしょという感じでそこに早苗さんの常識を置いた。重そうである。
紫は隙間を開き早苗さんの常識をどこか適当に飛ばした。紫にすらどこに飛ばしたか分からない。
人里に早苗さんの常識は落ちていた。絶賛、雨ざらし中である。
そこを婆様が通った。それを見つけた婆様は「おぉ~こりゃいい漬物石だこと」と言い持ち帰った。
こうして早苗さんの常識はゴミから漬物石へ出世したのである。
翌朝、また藍が何かを抱えてやってきた。
「紫様、言われた通りこの前の宴会での醜態を撮られたネガを押さえました。どういたしましょうか」
紫はまたしても話を聞いていない様子であり、枕もとを指した。藍はそこに置いた。
そして隙間が展開されどこかへ飛ばした。もちろん紫はどこに飛ばしたか分かっていない。
数分後に八雲 紫は絶叫した。
「てやんでい!!」