ここは人里のとある家。
今ここには四人の人影があった。
「はい。これから今年度初めの定例会議を行なう。皆、課題の方はやってきたか?」
一人の女性が他の三人を見渡しながら言った。
皆一様に頷く。
「なるほど。それでは……『P』。貴方から発表してくれ」
「分かったわ」
『P』と呼ばれた女性は立ち上がり、何故かある黒板の前に立った。
「私は既に飽和状態であろう『魔理沙』近辺を調べてみたわ」
皆、真剣な面持ちで彼女の話を聞いている。
「思いのほかたくさんあって吃驚したわ。
メジャーな、霊夢、パチュリー、アリス等から、
早々に白蓮、ナズーリン、果てはルーミアまでいたわ」
「なるほど」
「やはり、魔理沙は男勝りな性格な為に、いろんなのとくっつき易いのだと思うわ」
自身の発表を終えたのか彼女は自身の席へと戻っていった。
次いで、初めに黒板の前に立っていた女性が口を開いた。
「ふむ。有難う。では次に『Ka』よろしく頼む」
「毎度思うのだけど『Ka』とか『Ke』ってメンドイわね」
「さて、私は『スペル』を持たない子に着目したわ。
具体的には名前の無い子と白狼天狗のあの子ね」
「まずは大妖精からね。
一番はやはりチルノとのが多かったわね。次いで名前の無い同士で小悪魔と
珍しいとこで行けばルナサ、レミリアってのがあったわね。」
「レミィが?へぇ、そんなのがあるのね」
「私はあのプリズムリバーのお姉さんってのが以外でしたね」
皆が口々に話し始める。程なくして部屋の中に静寂が戻った。
「次に小悪魔ね。
一番多かったのは主従関係でパチュリーと。次いで前述の大妖精ね。
そしてやはり出てきた魔理沙も案外多かったわ。
目にとまったのはチルノかしら」
「最後に犬走椛ね。
実はこの子案外多いのよ。一番数が多かったのはもちろん文との絡みね。
その他なんだけど結構万遍無くいたわ。
霊夢とか魔理沙、アリスに咲夜、諏訪子なんてもあったわね」
「意外ね。第二の魔理沙ってところかしら」
「そうですね。かなり驚きました」
「堅実そうな顔だがなぁ」
再び、初めの女性が口を開いた。
「では次に『A』。珍しいのを期待しているぞ」
「そんなに珍しいのは調べることができませんでしたが。
私は地底の嫉妬姫、水橋パルスィさんについて」
「やはり一番多かったのは勇儀さんですね。
メディスンさん、雛さんってのもありました。
そしてここでも魔理沙さんは出てきました」
『A』と呼ばれた女性が席に着くと、初めの女性が黒板の前に立った。
「では最後に私だな。
私は人里の方に目を向けてみた。具体的には稗田阿求女史を」
「調べてみると案外多くてな。
紫女史、わた……じゃなくて慧音女史、てゐ女史、そして……」
「魔理沙?」
「ああ。彼女はしっかりといた。
珍しいとこでは幽香女史とミスティア女史ではなかろうか」
「さて、今回の定例会議でも有意義な時間を過ごすことができた
では今月の課題だが……」
彼女がこの会議を閉じようとすると、『A』と呼ばれた少女が手を挙げた。
「『Ke』、私が参加しておいて疑問に思うのもアレなのですけど」
「なんだ、『A』?」
「この会議の意味は?」
「…………」
「…………」
「……楽しい……だろ?」
「……それだけ?」
「……それだけ?」
えーwwwww
そりゃ本当にそれだけ?って聞きたくもなりますよwwww
『Ke』→『Ki』でいいですか?
…いつの間に?
こういうテーマ自体は嫌いじゃないです。
ところで魔理沙の項に咲夜さんがいないのに憤慨した