Ｑ　クラッチをかけられたら貴方はどうしますか？

『クラッチを仕掛けられたら貴方はどうしますか？』





　門番の回答

　毎回毎回、不意打ち気味に仕掛けられるクラッチを
　力任せに切る事なんて絶対に無理ですよ……物理的にも権力的にも
　もっとも、切るつもりは一切ありませんけどね？
（高速で飛んでくる無邪気な吸血鬼を
　全身で受け止めて頭を撫でながらの回答）



　メイドの回答

　あら？そこは瀟洒に受け流すに決まっているじゃないですか
　ふふっ、門番に比べたら脆い体ですけどね？

　このような対応でよろしいでしょうか？お嬢様
（不意をついて飛んできた屋敷の主の手を空中で掴み
　華麗な回転を加えて、お姫様抱っこの形にしながらの回答）



　冥界の庭師の回答

　……みょん

（真っ赤になりながら、自分の主に背中から抱きしめられての回答）



　里の守護者の回答

　……気持ちよく眠っているんだ、静かにしていてやってくれないか？
　せめて、今だけは安心して眠れるように……な？

（優しげな笑顔で、膝の上に頭をおいている蓬莱人の頭を撫でながらの回答）



　月の頭脳の回答

　優曇華！枕なんて捨ててかかって来なさい！
　何処までもクレバーにクラッチを仕掛けてあげるわ！

（妙にハイテンションのまま、弟子とクラッチ合戦をする寸前の回答）



　向日葵妖怪の回答

　はあ？クラッチ？
　あのねぇ……私にそんなのをかけるような奴が何処に居るって言うの？
　だから、私にこの質問をする事が間違いだわ
　……さ、さっさと帰りなさいよ……二人が起きちゃうでしょ？

（膝の上で幸せそうに眠る蟲の王と毒人形を起こさないようにしながら
　頬を染めて少し締りが悪そうな顔での回答）



　閻魔様の回答

　こ、これはですね！？
　そ、その…寝ている小町を起こそうとしていたら……
　って、小町！起きて下さい！

（寝ぼけている部下の死神に抱き枕にされたままの閻魔の回答）




　白狼天狗の回答

　……簡単に解けるのなら、ここまで苦労しません　　

（幸せそうな顔で白狼天狗の尻尾に顔を埋めて眠っている
　上司の鴉天狗を困った顔で見ながらの回答）



　厄神様の回答

　したいけど出来ないし……されたいけど……拒絶するから
　……貴方も厄が移るから、早く向こうに行った方がいいわよ？

（背中から抱きつこうと構えている河童に気がつかないでの回答）



　山の神の回答

　……まあ、三人ぐらいまでなら大丈夫かな？
（自分の風祝と一緒に過してるもう一人の神が仕掛けようとした所を
　逆にクラッチをかけて、二人を窒息させそうにしながらの解答）



　普通の魔法使いの回答

　……べ、別に簡単に解けるんだけどな……
　ほら、その……あ、相手のプライドって奴があるだろう？
　だ、だから……あ、あえてこのままで居てやってるんだぜ！

（香霖堂の店主の膝の上で真っ赤になりながらの回答）



　小さな賢将の回答

　いやいや、これは実に理にかなっている行動なんだよ
　私自身はそこまで早くないし、ダウジングに力を入れないといけないから
　かなりの力を使ってしまう、それでは時間がかかってしまう
　だが、これならば私はダウジングにのみ力を注ぐ事ができる
　だ、だからクラッチを切る必要が無いわけであって……

（自分の上司である毘沙門天の弟子に背中から抱きしめられて移動中の回答）

　



　さとりの回答

　はい、ペット達から受ける事が殆どですからね
　切り替えしの方法や、力を捌く方法も完全に会得しています
　……仕方ないじゃないですか、この体でまともに受け止めたら
　絶対に吹っ飛ばされますから……

　貴方も私にかけてみますか？クラッチ

（体中にペットに抱きつかれて微笑みながらの回答）



　旧都の鬼の回答

　おう！力比べなら真っ向から受けて立つ！
　星熊勇儀の鯖折に砕けぬもの無しと豪語してるんだ！
　……あ～……でも、今はカンベンな？

（辺り中散らかっている中で寝ている橋姫と土蜘蛛と釣瓶落としの三人を
　冷えないように自分の膝の上に乗せて、それを肴にして飲みながらの回答）



　氷の妖精の回答

　あたいのクラッチは最強なんだから！
　ふふん……レティだってあたいのクラッチを切れないんだから
　……あれ？あたいのクラッチがまわらな……レティ……また太ったの？

（渾身の笑みを浮かべた『雪心流空手』の『マス・白岩』が
　氷の妖精のクラッチを筋力だけで解き
　情け容赦の無い熊殺しを仕掛ける寸前の回答）









　幸せそうな隙間妖怪の回答

　そうねぇ、もっぱら此方からクラッチをかける事が殆どだけど…
　うふふ、今日は私がクラッチをかけられてしまいましたわ
　……残念だけど、今日は隙間に逃げる事も切る事も出来ないわね

（御酒が入り、隙間妖怪の手をきゅっと握ったまま
　幸せそうな顔を浮かべてその膝の上で眠る巫女を見ながらの回答）
　
　

　どうもお久しぶりです……脇役です…

　うん、国家試験は終ったんだ…多分、無理だと思うけど…
　二週間ほど書かなかっただけで、作品が書けなくなった事を実感
　なんだか寂しいな～と思いながら
　自分自身にクラッチをかけて、現実と言う強敵におびえて
　部屋の隅でがちがちと震えている毎日です

　ああ、魅魔様の尻尾にクラッチをかけて見たいなぁ……（現実逃避）