※自分の妄想がさく裂しています。そして、文章はド素人です。
また、百合成分が含まれているので苦手な方はお戻りください。
それでは、誰かが誰かの指を舐める短い話二本立てです。どうぞ!
【魔理沙とアリスの場合】
「……うー、頭痛いわ。」
チュンチュンという鳥の鳴き声が聞こえ、
私はうなりながら目を覚ました。
体をおこし、昨日のことをおぼろげながらも思い出す。
「昨日は流石に飲みすぎたみたいね。」
ガンガンと痛む頭を押さえて隣に目をやる。
そこには、この惨状をひきおこした犯人が幸せそうな顔をして眠っていた。
昨日魔理沙が珍しくも上等なワインを持ってきたため、ついつい飲みすぎてしまったのだ。
なんでも、霊夢の苦手な弾幕を初めて避けられたとか言って。
最終的な結果は、と言えば本人のためにここは伏せておこう。
それにしても……。
「なんだか、むかつくわ。」
といって、魔理沙の間抜けな顔を睨みつける。
言ってしまえば飲みすぎた自分のせいなのだが、
それは置いておくとして、こいつをどうしてやろうかと考える。
やはり、あれしかないないか……。
「どちらにせよ、起こさないといけないものね。」
フフフと笑い声をあげながらプニプニした頬をつついてやる。
やはり、若い子のほっぺたは良いわねなんて冗談を思いながら
ずっとつついていると流石にもぞもぞとした動きが返ってきた。
「ほーら起きなさい、もう朝よ。」
と言いつつ頬をつつき続ける。
突くたびに「ふにゅ。」とか「ふきゅ。」とか言うのがたまらなく面白かった。
しかし、面白いからといってずっとしていてはいけないのだ。
私は数秒後に後悔することとなる。
パクッ。
「へっ?」
といって間抜けな声をあげて指を見てみれば、そこには私の指をくわえる魔理沙が。
ちょっと待て、何だこれ。
「ちょ、ちょっと魔理沙あんた何してるのよ。」
と問いかけても反応はなく、
おまけに今度はちゅうちゅうと指を吸い始めたのだ。
手を放そうにも意外にも力が強くて抜け出せない。
「ちょっと流石に起きなさい、魔理沙。魔理沙―――。」
今度は頬を軽く叩いてみるが、
それでもやめる気配がなくむしろ更に吸う力は強まるばかりだった。
これ以上抵抗すると今度は食い千切れられるのではないだろうか……。
「……あーもう。」
と、溜息をついて抵抗するのをやめる。
自分の指を吸われる羽目になるとは……。
しかし、魔理沙はハッキリ覚醒した時に一体どういう表情をするのだろうか、
とちょっと楽しみに思いながら私の指を吸う魔理沙を眺めていた。
【咲夜と美鈴の場合】
「お花さん達、今日もおはようございます。」
と一礼をして、花壇の花々に目をむける。
朝露に濡れた花たちはお日様の光をあびてキラキラと輝いていた。
さて、と一息入れて、今日最初の仕事に取り掛かる事にする。
「えーと、今日は水やりと雑草抜きのほかに
……そうだ、そろそろバラの剪定をしてあげなければ。」
と思い出して、鋏を取り出す。錆なし、刃こぼれなし、と。
順調に水やりと雑草抜きを終えた後、ちょっとだけ力を入れる。
剪定作業はただ切ればいいというものではない上に、失敗すればそこまでだ。
「バラはデリケートな植物ですからねー。
それにお嬢様の大好きな花だし、絶対に咲かせないと!」
「良い心がけね。本当、花の世話やりだけは真面目なんだから。」
と、自分の独り言に後ろから凛とした声の返答が返ってくる。
振り返ってみれば、わずかに頬笑みを湛えた咲夜さんが立っていた。
「あ、咲夜さん!おはようございます!」
「おはよう、美鈴。」
「一体どうしたんですか?ここに来るのは珍しいですね。」
「今日の料理にローズマリーを使おうと思って摘みに来たのよ。」
「そうなんですか!お疲れ様です。」
何気ない会話に心がつい弾んでしまう。
今朝から咲夜さんと話せるなんて思わなかったから驚きとともにとてもうれしかった。
朝から咲夜さんとはなせるなんて、今日は本当に良い日になりそうだ。
「じゃあ、向こうで摘みに行ってくるわね。花の世話に精を出すのもいいけど、
門番の仕事もしっかりしなさいね。」
「ハハハ……はい。」
やっぱり釘を刺されてしまった、と少しだけ苦笑いをする。
では、と改めてもう一度力を入れなおして、薔薇の剪定作業に戻る。
切ってはならない枝を切らないように鋏を動かしながら、慎重にかつ素早く切っていく。
紅魔館には薔薇の木は数が多いから、集中力を切らしてはいけないのだが…。
「イタッ!」
急に指に痛みを感じる。鋏を持っていない手を見てみると、
中指がわずかに切れて血がにじみ出ていた。どうやら薔薇のトゲで切ったらしい。
「あー、やっちゃったなぁ。」
手のひらを見つつ少しだけ落ち込む。今年こそはと思ったのに……。
しかし、今年は最後の木で指を切った分成長したのだろう、と少しだけ考え直して、
最後の枝を切る。
「美鈴!どうしたの!」
「あ、咲夜さん。どうしました?」
「どうしたって、さっき痛いって叫んでたじゃない。」
「いや、棘で怪我しただけですよ。」
と言って、手をみせる。
まさか、叫び声を聞いて来てくれるとは思っておらず、本当にうれしかった。
よくみれば、ところどころにローズマリーの葉がついて、
不謹慎だけど、なんだかとてもかわいらしく感じてしまった。
「棘で怪我……。」
「そうですよ、だから心配―。」
しないでください。と言おうと思ったけど、最後まで言い切る事はできなかった。
だって……。
「え、咲夜さん……?」
「怪我には舐めるのが良いって聞いたから。」
と言って顔を真っ赤にさせて走り去ってしまった。
私は何もいえずただ茫然と咲夜さんの後ろ姿を見送っていた。
私の顔は血よりも薔薇よりもそして、この紅魔館よりも赤いだろう。
だ、だが俺を倒したところで第二、第三の紳士がこのSSに挑み続けるだろう……ッ!
あとがきは見なかったことにしよう
ここで俺に出会ったことをあの世で後悔するのだな!!
っ……! 貴様ごときにこの俺が倒されるとは馬鹿な……!
だが、あのお方さえ帰ってくれば貴様など魂を凍て付かせる咆哮一つで闇に葬り去ってくれるわ……ッ!!
また素敵な妄想力を持った方がいらっしゃって嬉しい限りです。もっと欲望のままに書けばいいのですよ!
興奮してきたー!素晴らしきチュッチュ!