「ハッピーバースデートゥーユー」
「ハッピーバースデートゥーユー」
「ハッピーバースデー、ディア、紫様ー」
「ハッピーバースデートゥーユー」
藍と橙の合唱が終わると、紫はバースデイケーキに刺さった蝋燭を吹き消した。
火が消えると同時に、藍と橙がクラッカーを鳴らした。
愛する式から祝福され幸せいっぱいの紫は満面の笑みを浮かべている。
「紫様も今年でついに【17】歳になられたのですね!」
「紫様【17】歳のお誕生日、おめでとうございます!」
同様に満面の笑みを浮かべている式二人は、惜しみない拍手を送っていた。
そして誕生日プレゼントを敬愛する主に捧げ、とっても楽しいバースデイパーティーになった。
「紫ー、いるー?」
ケーキもおいしく食べ残り一切れになった頃、楽園の素敵な巫女博麗霊夢がやって来た。
「あら霊夢、いらっしゃい」
「紫様をお祝いにきてくれたのか? さあさ、ここに座るといい」
「霊夢さん、ケーキが丁度一切れ余っていた所なんです。どうぞどうぞ」
最後の一切れはパーティーの主役の紫ではなく、
まだ幼い橙に食べさせて上げようと決めた矢先の来訪だった。
主の優しさに感動した橙は、当然、自分も主達のような優しい大妖怪になりたいと思っている。
故に、お客様である霊夢にケーキを譲るのは当然だった。
「あ、どうも。ていうかなんの宴会?」
藍に勧められて座布団に座った霊夢は、橙が差し出してくれたケーキをさっそく頬張る。
「あら、祝いに来てくれた訳じゃなかったのね……」
さみしそうに笑う紫を見て、藍は慌ててフォローする。
「いいえ紫様、滅多に来ない霊夢が誕生日に偶然やってくる確率を計算しました所、
これは奇跡に等しく、霊夢に紫様をお祝いする機を与えるよう運命に導かれたとしか思えませぬ」
「紫様と霊夢さんの絆の成せる業ですね!」
すぐに橙も二人の絆を褒め称え、紫は青春真っ盛りといった風に頬を染めてうつむいてしまう。
「あー、そう、誕生日だったんだ。おめでとう」
あまり興味無さそうに、平坦な口調で霊夢は言ったが紫は大喜びだ。
「ありがとう霊夢、私、すごく嬉しいわ……。
藍と橙からだけじゃなく、霊夢からもお祝いを言われるなんて……。
今までで一番幸福な誕生日だわ!」
「へー、そう、何歳になったの?」
答えたのは藍だった。
「花も恥らう【17】歳に」
「成る程、あんた等の仕業って訳ね」
予感的中。得心がいった霊夢はうんうんとうなずきながらケーキを食べ続けていた。
妙に思った紫は顎に手を当て、可愛く小首を傾げる。
「なにかあったの?」
「む、そういえば本来の用件を聞いていなかったな」
「霊夢さん、紫様になんの御用だったんですか?」
三人が問うと、霊夢はケーキの上に載っていたイチゴを刺して、説明を開始した。
「ある数字を言おうとすると、なぜか全然違う数字を言ってしまう。
そんな意味不明の異変が幻想郷全土で起きてるわ。
説明しやすいよう、便宜上「ある数字」を「甲」、「違う数字」を「乙」と呼ぶわね。
甲は二桁の小さな数字だけど、乙はかなり桁が多いわ。覚えるのが大変。
それでね、試しに乙の数字を正確に言ってみたら、甲の数字が出てきちゃうの。
紫と藍って数式に強かったわよね?
ちょっとその数字を教えるから、なんでそうなったか解明してくれないかしら?
せっかくの【17】歳の誕生日なのに、悪いわね」
ニヤニヤと意地悪な笑みを込めて紫の年齢を言う霊夢。
藍と橙は真っ青になり、紫は花も恥らう乙女の秘密を知られてしまい涙目になっていた。
「ハッピーバースデートゥーユー」
「ハッピーバースデー、ディア、紫様ー」
「ハッピーバースデートゥーユー」
藍と橙の合唱が終わると、紫はバースデイケーキに刺さった蝋燭を吹き消した。
火が消えると同時に、藍と橙がクラッカーを鳴らした。
愛する式から祝福され幸せいっぱいの紫は満面の笑みを浮かべている。
「紫様も今年でついに【17】歳になられたのですね!」
「紫様【17】歳のお誕生日、おめでとうございます!」
同様に満面の笑みを浮かべている式二人は、惜しみない拍手を送っていた。
そして誕生日プレゼントを敬愛する主に捧げ、とっても楽しいバースデイパーティーになった。
「紫ー、いるー?」
ケーキもおいしく食べ残り一切れになった頃、楽園の素敵な巫女博麗霊夢がやって来た。
「あら霊夢、いらっしゃい」
「紫様をお祝いにきてくれたのか? さあさ、ここに座るといい」
「霊夢さん、ケーキが丁度一切れ余っていた所なんです。どうぞどうぞ」
最後の一切れはパーティーの主役の紫ではなく、
まだ幼い橙に食べさせて上げようと決めた矢先の来訪だった。
主の優しさに感動した橙は、当然、自分も主達のような優しい大妖怪になりたいと思っている。
故に、お客様である霊夢にケーキを譲るのは当然だった。
「あ、どうも。ていうかなんの宴会?」
藍に勧められて座布団に座った霊夢は、橙が差し出してくれたケーキをさっそく頬張る。
「あら、祝いに来てくれた訳じゃなかったのね……」
さみしそうに笑う紫を見て、藍は慌ててフォローする。
「いいえ紫様、滅多に来ない霊夢が誕生日に偶然やってくる確率を計算しました所、
これは奇跡に等しく、霊夢に紫様をお祝いする機を与えるよう運命に導かれたとしか思えませぬ」
「紫様と霊夢さんの絆の成せる業ですね!」
すぐに橙も二人の絆を褒め称え、紫は青春真っ盛りといった風に頬を染めてうつむいてしまう。
「あー、そう、誕生日だったんだ。おめでとう」
あまり興味無さそうに、平坦な口調で霊夢は言ったが紫は大喜びだ。
「ありがとう霊夢、私、すごく嬉しいわ……。
藍と橙からだけじゃなく、霊夢からもお祝いを言われるなんて……。
今までで一番幸福な誕生日だわ!」
「へー、そう、何歳になったの?」
答えたのは藍だった。
「花も恥らう【17】歳に」
「成る程、あんた等の仕業って訳ね」
予感的中。得心がいった霊夢はうんうんとうなずきながらケーキを食べ続けていた。
妙に思った紫は顎に手を当て、可愛く小首を傾げる。
「なにかあったの?」
「む、そういえば本来の用件を聞いていなかったな」
「霊夢さん、紫様になんの御用だったんですか?」
三人が問うと、霊夢はケーキの上に載っていたイチゴを刺して、説明を開始した。
「ある数字を言おうとすると、なぜか全然違う数字を言ってしまう。
そんな意味不明の異変が幻想郷全土で起きてるわ。
説明しやすいよう、便宜上「ある数字」を「甲」、「違う数字」を「乙」と呼ぶわね。
甲は二桁の小さな数字だけど、乙はかなり桁が多いわ。覚えるのが大変。
それでね、試しに乙の数字を正確に言ってみたら、甲の数字が出てきちゃうの。
紫と藍って数式に強かったわよね?
ちょっとその数字を教えるから、なんでそうなったか解明してくれないかしら?
せっかくの【17】歳の誕生日なのに、悪いわね」
ニヤニヤと意地悪な笑みを込めて紫の年齢を言う霊夢。
藍と橙は真っ青になり、紫は花も恥らう乙女の秘密を知られてしまい涙目になっていた。
そしてそれを想像してオレも噴いたwwww
後書きの霊夢の浮かれ方にも吹いたwwwww可愛いwwwww
17歳wwwww
他の人の多くの意見とは違うとはおもう
違うとは思うものの、「私」の意見というか感想としては
霊夢、まじ外道
は言い過ぎかもしれんけど、かなりひどい様な・・・