「閻魔? ちびっこだったわねえ。萃香より大きいぐらい?」(神社の巫女)
「私より小さかったぜ。もちろん帽子を抜いてな」(魔法使い)
「長身でしたね」(紅魔館のメイド)
「幽々子様と同じぐらいだったかと」(白玉楼の庭師)
「師匠ぐらいの長身でしたよ」(永遠亭の兎)
「ちびっこだったウサ」(永遠亭の兎)
「私やメルランと同じぐらいだったわね」(騒霊楽団の長女)
「私より背が高かったかしらね~?」(騒霊楽団の次女)
「私と同じぐらいだったよ」(騒霊楽団の三女)
「あたいったらさいきょーね!」(湖の妖精)
「私ぐらいの小柄だったね~♪」(屋台の女将)
「小さかったわ。思わず踏んづけたくなるぐらいに」(花畑の管理人)
「おっきかったよ。たぶん永琳ぐらいあったと思う」(人形)
三途の川の畔。
いつものように昼寝をしていた小町のところに現れたのは、射命丸文だった。
「というわけで実際どうなんですか小町さん」
「なんだい急に」
「あなたの上司の身長です」
「四季様の?」
目をしばたたかせた小町に、文は「そうです」と頷く。
「四季様の身長がどうかしたのかい」
「先日、騒霊楽団の取材をしたときに奇妙なことがありまして」
「なんだい」
「閻魔様のことが話題に出たのですが、彼女の身長についての認識が、皆食い違っていたのです」
どういうことだい、と小町は眉を寄せる。
「花の異変で彼女と会ったとき、私には彼女はやや小柄に見えました。そうですね、貴女もご存じの相手だと、白玉楼の庭師。彼女ぐらいでしょうか」
「――ふうん?」
「ところが、騒霊楽団の3人の認識はそれぞれ食い違っていました。次女は長身だったといい、三女は自分と同じぐらい小柄だったと。長女は私と同じ認識だったようですが」
「おかしな話だねえ、そりゃ」
腕を組んだ小町に、「なので、聞いて回ってみたのです」と文は手帳を差し出す。
「例の花の異変で、閻魔に説教をされた面々に聞いて回りました。結果、長身派が5人、小柄派が7人、無回答が1人」
「ふむ」
「というわけで、直接の部下である貴女のところに来たわけです」
ずずい、と小町ににじりよって、文は万年筆をマイクのように突き出す。
「貴女の目から見て、閻魔様は長身ですか? 小柄ですか?」
「――小柄だね。庭師か魔法使いか、まあそのぐらいかねえ」
あっさりと答えた小町に、文は難しい顔で唸った。
「うーん、そうですか」
「何だ、あたいの答えが不満かい?」
「いえ。見え方に法則性があった気がしたのですが、うーん」
万年筆の尻で頬をぐりぐりとしながら、文は首を捻る。
「やっぱり食い違いますねえ……」
小町は「ふーむ」と眉を寄せる。
「あんなちっちゃい四季様がどうして長身に見えるのかねえ。メイドなんかあたいと同じぐらいだろう?」
「そうですね」
「自分と比べてってわけでも無さそうだしねえ。どんな法則性だと思ったんだい?」
「はい?」
「法則性があると考えてたんだろう?」
小町の問いに、「ああ」と文は頷いた。
「立場によって、見え方が違っているのかと思ったのですよ」
「立場?」
「咲夜さん、妖夢さん、鈴仙さん。長身に見えると証言しているのは、誰かに仕えている人たちでしたので」
「もう一匹の兎とか、騒霊楽団の三女はどうなんだい? 騒霊楽団のリーダーは長女だろう?」
「そこのふたりはほら、性格がアレなので。上司を上司とも思ってなさそうな」
「お前さんは?」
「現場主義の遊軍記者ですから。しかし、直接の部下の貴女から小柄に見えるとなれば、また振り出しですね」
文の呟きに、小町は「ああ――なるほど」と頷いた。
「解ったんですか?」
「まあ、法則性があるとすりゃだが、ね」
「お聞かせ願いたいですが」
「――秘密にしとこうか、そこは」
苦笑した小町に、「そんな殺生な」と文は肩を竦める。
「そう言わず、是非」
「いやいや、あたいも四季様にこれ以上叩かれたくはないんでねえ」
「どういうことです?」
「内緒だよ。ほれ、たまには仕事でもするかね」
鎌を担ぎ直した小町に、「何をらしからぬことを」と文が不平を垂れる。
「しかし、何でも白黒つける閻魔様自身がはっきりしない存在というのは、妙な話ですね」
諦めたか、首を振った文に、小町は振り返って目を細めた。
「四季様は、自分については語らないからね。四季様がはっきりさせるのはいつだって他人のことさ。あたいだって四季様のことはまだほとんど知らないのさ」
「そうなんですか?」
「あたいが知ってるのは、四季様の身体にある黒子の数ぐらいさ」
「詳しく」
「帰りなってばさ。あ、自分の部下を四季様に引き合わせてみたらどうだい?」
「はい?」
「白黒はっきりするかもしれないよ」
ウィンクした小町に、文はきょとんと目をしばたたかせた。
でいいのかな。俺もちびっこ閻魔様が大好きです。
黒子の数詳しく!!!!
もういい! 俺は直接映姫様の黒子の数を数えてくるぞ!
黒子の数が幾つあるからということに何の意味があるのです。
大事なのはどのスイッチ(黒子)を押すとどうなるのかということではないのですか。
私は黒子の他の三つのスイッチを押した反応が気になるのでちょっと地獄へ逝ってきます。
というか上司に対する態度なら小町もてゐやリリカ組な希ガスwww
それにしてもルナサ姉の答えに一番憧れを感じるのなぁ……「同じくらい」と捉えてるのはみすちーも一緒だけど、特に小柄とイメージもしてない。やたらと自然体な気がする……まぁ、ルナサ姉好きなだけだと思うけどw
!?となるとメルランは実はMでみすちーはSだと!!!
ちょっとこの幻想郷に行ってくるる。
こまえーきはいいものだ