幻想の鎖は繋がり離れる。
鎖は互いが互いを掴まないと、絡まりあわないと解けてしまう。
そう、鎖は相互依存の関係にあるのかもしれない。
それはもちろん、無機物の間だけではない。
『人の絆』という鎖にも相互依存は必要。
片方が一方的に手を伸ばしても無駄なだけ。
その供となる方が手を伸ばしてこそ初めてそれは成立する。
これは、小さな幻想の庭で巻き起こる、小さな鎖の物語。
それのたったほんの一部、鎖が僅かに組み合う小さな物語。
────────────────────────────
…これが、貴女の一族を貶めた罰?
「そう、お前は私と私の父さんを貶めた。」
そうなの…それなら軽い罰ね。私には何とも無いわ。
「…ッ! うるさい! お前にはそれでも罰を受けてもらう必要がある!」
「燃えて灰になれ!!」
その時、私の周りに炎が上がり、私を封じていた縄に引火。
そのまま私の服に燃え移って、私は熱を味わう。
「そのまま、骨も残らなくなってしまって、私達に償いをしろ!」
…それが償い、ね。 その程度ならお安い御用よ。
「ふっ、今更命乞いか? 言っても遅いんだ。諦めろ、かぐや姫。」
「お前に、乞う命なんて無い。そのまま死んで罰を受けろ。」
…そうみたいね。 じゃあ、素直にこのまま罪を受けて死ぬわ。
「それでいいんだ、お前みたいな色魔はそうして消え去れ。」
色魔だなんて失礼するわね…でも、もう…喋れない。
ふふっ…またいつか会いましょう…藤原の娘さん。
それから1000年と少し。
私は今も尚、かぐや姫が遺した「蓬莱の薬」の力で生き続けている。
無数の生き死に、そして幾戦もの殺戮。ただ、ただ人を殺すだけの日々。
そんな自堕落な人生を200年ほど送っていたこともあった。
でも、今は違う。
慧音や永琳、鈴仙と言った友人にも恵まれ、充実した生活を送っている。
そして、あの宿敵とも。
「輝夜! 今日こそお前を殺してやる!」「ふふっ、妹紅ったらはしゃいじゃって。」
そう、私が1000年前に殺したはずのかぐや姫は生きていた。
「蓬莱の薬」を飲み、地上の穢れを纏って永遠亭に住んでいる。
「うるさい、今日こそ燃やしてやる! 「火の鳥 ‐鳳翼天翔‐」!!」
「無駄よ、私だってみすみすやられるわけじゃないの。 「ブリリアントドラゴンバレッタ」!」
もう、父のことなんて関係ない。
「どうしたの、妹紅? 今日はスペルカードにキレが無いわよ?」
「くっ…輝夜も同じことだろ! 今度はこれで! 「正直者の死」!!」
「あら、失礼するわね、私は今日は絶好調なの! 「月のイルメナイト」!」
永い時を経た今はただ輝夜と戦うことだけが楽しくって。
「ふふっ、大丈夫? 疲れてきてるみたいね、妹紅!」
「何を言うか、お前こそ! 「サンジェルマンの忠告」!!」
「その程度で私は倒せないわよ? 「サラマンダーシールド」!」
今日も今日とて争いは終わらない。
私と輝夜は共に死ねないのだから勝負の決着すら付かない。
でも、それだって面白い。
永遠を生きていく蓬莱人という人間だから。
私は見てみたい。
何百、何千、何万年先のことか分からないけど、見てみたい。
この目の前の宿敵の最後を。
それだけのために私は輝夜と争い続ける。
だって、それが─
-Because it is eternal pleasure.-
永久の楽しみなんだから。
鎖は互いが互いを掴まないと、絡まりあわないと解けてしまう。
そう、鎖は相互依存の関係にあるのかもしれない。
それはもちろん、無機物の間だけではない。
『人の絆』という鎖にも相互依存は必要。
片方が一方的に手を伸ばしても無駄なだけ。
その供となる方が手を伸ばしてこそ初めてそれは成立する。
これは、小さな幻想の庭で巻き起こる、小さな鎖の物語。
それのたったほんの一部、鎖が僅かに組み合う小さな物語。
────────────────────────────
…これが、貴女の一族を貶めた罰?
「そう、お前は私と私の父さんを貶めた。」
そうなの…それなら軽い罰ね。私には何とも無いわ。
「…ッ! うるさい! お前にはそれでも罰を受けてもらう必要がある!」
「燃えて灰になれ!!」
その時、私の周りに炎が上がり、私を封じていた縄に引火。
そのまま私の服に燃え移って、私は熱を味わう。
「そのまま、骨も残らなくなってしまって、私達に償いをしろ!」
…それが償い、ね。 その程度ならお安い御用よ。
「ふっ、今更命乞いか? 言っても遅いんだ。諦めろ、かぐや姫。」
「お前に、乞う命なんて無い。そのまま死んで罰を受けろ。」
…そうみたいね。 じゃあ、素直にこのまま罪を受けて死ぬわ。
「それでいいんだ、お前みたいな色魔はそうして消え去れ。」
色魔だなんて失礼するわね…でも、もう…喋れない。
ふふっ…またいつか会いましょう…藤原の娘さん。
それから1000年と少し。
私は今も尚、かぐや姫が遺した「蓬莱の薬」の力で生き続けている。
無数の生き死に、そして幾戦もの殺戮。ただ、ただ人を殺すだけの日々。
そんな自堕落な人生を200年ほど送っていたこともあった。
でも、今は違う。
慧音や永琳、鈴仙と言った友人にも恵まれ、充実した生活を送っている。
そして、あの宿敵とも。
「輝夜! 今日こそお前を殺してやる!」「ふふっ、妹紅ったらはしゃいじゃって。」
そう、私が1000年前に殺したはずのかぐや姫は生きていた。
「蓬莱の薬」を飲み、地上の穢れを纏って永遠亭に住んでいる。
「うるさい、今日こそ燃やしてやる! 「火の鳥 ‐鳳翼天翔‐」!!」
「無駄よ、私だってみすみすやられるわけじゃないの。 「ブリリアントドラゴンバレッタ」!」
もう、父のことなんて関係ない。
「どうしたの、妹紅? 今日はスペルカードにキレが無いわよ?」
「くっ…輝夜も同じことだろ! 今度はこれで! 「正直者の死」!!」
「あら、失礼するわね、私は今日は絶好調なの! 「月のイルメナイト」!」
永い時を経た今はただ輝夜と戦うことだけが楽しくって。
「ふふっ、大丈夫? 疲れてきてるみたいね、妹紅!」
「何を言うか、お前こそ! 「サンジェルマンの忠告」!!」
「その程度で私は倒せないわよ? 「サラマンダーシールド」!」
今日も今日とて争いは終わらない。
私と輝夜は共に死ねないのだから勝負の決着すら付かない。
でも、それだって面白い。
永遠を生きていく蓬莱人という人間だから。
私は見てみたい。
何百、何千、何万年先のことか分からないけど、見てみたい。
この目の前の宿敵の最後を。
それだけのために私は輝夜と争い続ける。
だって、それが─
-Because it is eternal pleasure.-
永久の楽しみなんだから。
そして本格的にシリーズになった!やった!
リスクを考えなければ……