「ねえねえこれを見てー」
灼熱地獄で仕事をしているお燐とお空のところにこいしがやってきた。手には二つの新聞が握られている
「どうしたんですかこいし様ー。燃えるゴミですか?」
「違う違う。ほらこの記事を見て」
「ずいぶんと古い新聞ですねー…なになに…ゆとり世代?」
こいしが持ってきた新聞は数年前の外の新聞だった。確かにたまに幻想入りする物品は作られて何年もしてから流れてくる物が多い
それでもこの新聞は数年前にさとり様が旧都で貰ってきた物の一つであった
「ゆとり世代…学力の低下…これがどうかしたんですかー?」
話を理解できないお空が首をかしげている。それはお燐も同じようで何が言いたいかを必死に考えているようだった
「まあこの記事自体はあまり関係ないんだけどね。こういうなんとか世代って言うので今度から生まれてくる子供達はこんな世代になるんじゃないかっていうのがあったんだ」
「このゆとり世代っていうのに続くものですか…で、それはなんていう世代なんです」
お燐が尋ねてみるとふっふっふと勿体ぶったような笑みを浮かべている
「それはー…せっかくだしクイズにしよっかな。ヒントはすぐ身近にいます。さあ何世代でしょうか?」
突然クイズ形式にされ二人は戸惑いながら回答を考え始めた。そして先に手を挙げたのはお空の方だった
「はいおくう!」
「身近にいる………にとり世代!」
にとりってそこまで身近じゃないような…。お燐は思ったことをつっこまず心にしまっておいた
「にとり世代って…なんか手先が器用そうな世代だねぇ」
「まあ考え方は間違ってないかな。でもぶっぶーちがいまーす」
両手で大きく×を作って不正解ということをアピールするこいし。腕を降ろすとお燐の方を向いて回答を求めてきた
「で、お燐はなにかわかったかなー?」
「えぇ!?あたいですか…そうですねぇ…」
急かすようにちっちっちっちと時計の音を物真似するこいし。身近のいるものでにとりみたいな考え。この二つのヒントでお燐は思考を巡らせていた
「にとりは人の名前…身近にいる……さとり様?」
「…ピンポーン!大当たりー!」
大きい声で正解を告げるとこいしはどこから出したのか紙吹雪をお燐の周りに散らした。
「正解って…さとり世代って事ですか?」
「そう言うらしいよ。それで面白そうだたから伝えに来たわけ」
「さとり世代かぁ…どんな子供達なんだろうね~」
お燐とお空は一緒に想像し始める。そしてそれはほぼ同じような想像だった
「…なんか誰も一言も喋らなそう…」
「ある意味凄まじい心の読み合いって感じがするねぇ」
二人が想像したのは主であるさとりが増えたような世代だった。お互いに心が読める分会話することがなく、まるでテレパシーを送り合っているような事を想像していた
「違う違うお姉ちゃんみたいなさとりじゃないって。なんでも物を欲しがらなかったり、恋愛に消極的な世代なんだって」
新聞に書いてる内容をかいつまんで説明していく。どうやら心を読める覚り妖怪のような世代ではなく無の境地に達して「悟り」を開くの方のさとりだとの事だった
「へぇ…物を欲しがらない…まあ無駄遣いしちゃうよりはいいんじゃないかな?」
「そうかなぁ~…なんかあまり楽しそうには思えないけどねぇ…」
楽観的に考えるお空と消極的に考えるお燐の意見は見事に食い違っていた。あまり熱くならないうちにとこいしは話題をそらすことにした
「まあどう思うかは置いといて…このさとり世代の次は何世代が来ると思う?」
「何世代って…それはその時の外の世界で変わってくるんじゃないんですか?」
こいしの質問に正論で返すお燐。確かに普通に考えれば外の世界の経済状況などで変わるものなど予想することは出来るはずもない
「別に当らなくてもいいの。ただこういうのが来るんじゃないかな~って想像するだけ」
どうやらこいしは予想がしたのではなく大喜利のように一つのお題をみんなで面白おかしく言い合いたいだけのようだ
「さとり世代の次……じゃあこいし世代とか」
さとりの次だからこいし。そんな安直な考えで答えたお空にお燐ははぁっとため息をついた
「こいし世代ってねぇ…いったいどんな世代なのさ」
「うにゅ……みんな何も考えないで行動するとか」
「あーそれひどーい。まるで私が何も考えてないみたいじゃないのー」
結局火がついてわーわー騒ぎ出す三人。すると三人の後ろ、地霊殿へと上がる階段から声が聞こえてきた
「三人ともご飯ができたわよ。早く上にあがってきなさい」
さとりが三人を呼びに来たようだ。ご飯の一言に三人の言い合いは一瞬で鎮火された
「わーいごはんごはーん♪」
「今夜のご飯ですか?今夜はシチューですよ。…そうね、お空のお皿にはお肉を多めに入れて上げるわね」
「やったー♪さとり様だいすきー♪」
二人のさとり世代のイメージになった能力。第三の目で心を読みながら会話をしていく
「ねえねえお姉ちゃん。ご飯食べたら一緒におふろ入ろー?」
「そうね…たまには一緒に入るのもいいかしら」
「あーこいし様羨ましいなぁ…」
「お燐も一緒に入りたいのね…それじゃあみんな一緒に入りましょうか」
「「やったー♪」」
さとりの言葉に大声で喜ぶペット二人。
さっきまでの話や今日起きた出来事を話しながら楽しそうに地霊殿に向かう四人。その姿はみんながみんなを大切に思っているようで
それこそがさとり世代の次にくる「恋し」世代のような姿だった
灼熱地獄で仕事をしているお燐とお空のところにこいしがやってきた。手には二つの新聞が握られている
「どうしたんですかこいし様ー。燃えるゴミですか?」
「違う違う。ほらこの記事を見て」
「ずいぶんと古い新聞ですねー…なになに…ゆとり世代?」
こいしが持ってきた新聞は数年前の外の新聞だった。確かにたまに幻想入りする物品は作られて何年もしてから流れてくる物が多い
それでもこの新聞は数年前にさとり様が旧都で貰ってきた物の一つであった
「ゆとり世代…学力の低下…これがどうかしたんですかー?」
話を理解できないお空が首をかしげている。それはお燐も同じようで何が言いたいかを必死に考えているようだった
「まあこの記事自体はあまり関係ないんだけどね。こういうなんとか世代って言うので今度から生まれてくる子供達はこんな世代になるんじゃないかっていうのがあったんだ」
「このゆとり世代っていうのに続くものですか…で、それはなんていう世代なんです」
お燐が尋ねてみるとふっふっふと勿体ぶったような笑みを浮かべている
「それはー…せっかくだしクイズにしよっかな。ヒントはすぐ身近にいます。さあ何世代でしょうか?」
突然クイズ形式にされ二人は戸惑いながら回答を考え始めた。そして先に手を挙げたのはお空の方だった
「はいおくう!」
「身近にいる………にとり世代!」
にとりってそこまで身近じゃないような…。お燐は思ったことをつっこまず心にしまっておいた
「にとり世代って…なんか手先が器用そうな世代だねぇ」
「まあ考え方は間違ってないかな。でもぶっぶーちがいまーす」
両手で大きく×を作って不正解ということをアピールするこいし。腕を降ろすとお燐の方を向いて回答を求めてきた
「で、お燐はなにかわかったかなー?」
「えぇ!?あたいですか…そうですねぇ…」
急かすようにちっちっちっちと時計の音を物真似するこいし。身近のいるものでにとりみたいな考え。この二つのヒントでお燐は思考を巡らせていた
「にとりは人の名前…身近にいる……さとり様?」
「…ピンポーン!大当たりー!」
大きい声で正解を告げるとこいしはどこから出したのか紙吹雪をお燐の周りに散らした。
「正解って…さとり世代って事ですか?」
「そう言うらしいよ。それで面白そうだたから伝えに来たわけ」
「さとり世代かぁ…どんな子供達なんだろうね~」
お燐とお空は一緒に想像し始める。そしてそれはほぼ同じような想像だった
「…なんか誰も一言も喋らなそう…」
「ある意味凄まじい心の読み合いって感じがするねぇ」
二人が想像したのは主であるさとりが増えたような世代だった。お互いに心が読める分会話することがなく、まるでテレパシーを送り合っているような事を想像していた
「違う違うお姉ちゃんみたいなさとりじゃないって。なんでも物を欲しがらなかったり、恋愛に消極的な世代なんだって」
新聞に書いてる内容をかいつまんで説明していく。どうやら心を読める覚り妖怪のような世代ではなく無の境地に達して「悟り」を開くの方のさとりだとの事だった
「へぇ…物を欲しがらない…まあ無駄遣いしちゃうよりはいいんじゃないかな?」
「そうかなぁ~…なんかあまり楽しそうには思えないけどねぇ…」
楽観的に考えるお空と消極的に考えるお燐の意見は見事に食い違っていた。あまり熱くならないうちにとこいしは話題をそらすことにした
「まあどう思うかは置いといて…このさとり世代の次は何世代が来ると思う?」
「何世代って…それはその時の外の世界で変わってくるんじゃないんですか?」
こいしの質問に正論で返すお燐。確かに普通に考えれば外の世界の経済状況などで変わるものなど予想することは出来るはずもない
「別に当らなくてもいいの。ただこういうのが来るんじゃないかな~って想像するだけ」
どうやらこいしは予想がしたのではなく大喜利のように一つのお題をみんなで面白おかしく言い合いたいだけのようだ
「さとり世代の次……じゃあこいし世代とか」
さとりの次だからこいし。そんな安直な考えで答えたお空にお燐ははぁっとため息をついた
「こいし世代ってねぇ…いったいどんな世代なのさ」
「うにゅ……みんな何も考えないで行動するとか」
「あーそれひどーい。まるで私が何も考えてないみたいじゃないのー」
結局火がついてわーわー騒ぎ出す三人。すると三人の後ろ、地霊殿へと上がる階段から声が聞こえてきた
「三人ともご飯ができたわよ。早く上にあがってきなさい」
さとりが三人を呼びに来たようだ。ご飯の一言に三人の言い合いは一瞬で鎮火された
「わーいごはんごはーん♪」
「今夜のご飯ですか?今夜はシチューですよ。…そうね、お空のお皿にはお肉を多めに入れて上げるわね」
「やったー♪さとり様だいすきー♪」
二人のさとり世代のイメージになった能力。第三の目で心を読みながら会話をしていく
「ねえねえお姉ちゃん。ご飯食べたら一緒におふろ入ろー?」
「そうね…たまには一緒に入るのもいいかしら」
「あーこいし様羨ましいなぁ…」
「お燐も一緒に入りたいのね…それじゃあみんな一緒に入りましょうか」
「「やったー♪」」
さとりの言葉に大声で喜ぶペット二人。
さっきまでの話や今日起きた出来事を話しながら楽しそうに地霊殿に向かう四人。その姿はみんながみんなを大切に思っているようで
それこそがさとり世代の次にくる「恋し」世代のような姿だった
ていうかさとり世代ってニュータイp(ry
しかしゆとり世代、ですか。そもそも今のゆとりを育ててるのは今の大人であり、大人がそういう制度を作っておきながらそれで学力の低くなった子供を嘲笑うなどひどく矛盾した事態なわけです。さらに自分たちのゆとりっぷりを自覚もしない子供たち自身にもやはり責任はあるわけで、この次の世代ではしっかりと(ry
今の世代がこいし世代だったらどんなに気楽なのでしょうね…。
地霊殿にはほのぼのが一番似合うと思う、今日この頃なのでした。
後さとりさんの手作りシチュー食べたい。
恋し世代は素晴らしいかも。
うん、よかった!