「ようアリス。今日の献立は豪勢だぞ!」
いつもどおりの魔理沙の訪問。
でも今日はちょっと違う。
「珍しいわね。食材持参なんて」
「へっへ。今日はなんだか霧雨魔法店がうまくまわってな。
いろいろあるぜ?」
魔理沙はそう言って風呂敷をテーブルの上においた。
包みを開くと、
にんにく(とその芽)
ネギ
にら
そして肉
「……なんかずいぶんパンチの強いものばっかりね」
「今日はそういう日和なんだろ。ちゃんとそれに合いそうなやつもあるぜ?」
そう言って魔理沙は黒いビンを取り出した。
キンキンによく冷えているようで、びっしり汗をかいている。
「あら、ビールなんてよく手に入ったわね」
「スキマ妖怪からちょっとな。それはいいからさー。早くなんか作ってくれよ。」
「しょうがないわねえ。まあこんなのばっかりなら素直に網焼きが美味しいかしらね」
そう言いながら台所に引っ込む。
いやはや、よくもまああれだけにおいの強そうな食材を集めたものだ。
まったく。
「明日は外出れないわねー」
さて、七輪はどこへやったかしら。
「んー。何とかごまかせた、かな?」
上海たちが暖炉に煙取りを接続するのを眺めながら私は一人ごちた。
明日はバレンタイン。きっとアリスは私のためにチョコを作ってくれるだろうけど。
私は欲張りで、それだけじゃ満足できなくて。
「アリスが他のヤツにチョコを渡すのなんか絶対見たくないからな」
こうやってずるいことを考えてみたりするのだ。
………「普段」の!!?
いつも何やってるんだこの二人は!!
魔理沙かわいいよ魔理沙
ところで、夜の方の詳細を