Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

私の大好きな楽園の人形師 - I love you when.-

2010/02/13 23:36:03
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幻想の鎖は繋がり離れる。
鎖は互いが互いを掴まないと、絡まりあわないと解けてしまう。

そう、鎖は相互依存の関係にあるのかもしれない。

それはもちろん、無機物の間だけではない。

『人の絆』という鎖にも相互依存は必要。
片方が一方的に手を伸ばしても無駄なだけ。
その供となる方が手を伸ばしてこそ初めてそれは成立する。

これは、小さな幻想の庭で巻き起こる、小さな鎖の物語。

それのたったほんの一部、鎖が僅かに組み合う小さな物語。

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これは私の夢?
それとも夢のように見える現実?

「大好き…アリス」

一方的に私が思いを告げているだけだった。
春の異変で一目惚れしてからそれはずっと続いていたこと。

ホントを言うなら、月の異変でも間欠泉異変でも彼女と組みたかった。

だけど、どっちも魔理沙に誘われたから断れずに仕方なくいってあげた。


「大好きなの…ずっと前から好きだったの…」


人間と妖怪の仲。
思いは伝わらない、と思っていた。

いずれは離れてしまうのなら今のうちに伝えてしまいたかった。
だからこそ、私は伝え続けた。

でも、いつ伝えても彼女は答えをはぐらかし続けるだけで。

「大好きだから…私と一緒にいて…」
「…本当なの、霊夢?」
「アリスへの気持ちに嘘なんて無いわ…好き…愛してる。」

そう言って握られた手は人の手の暖かさがある。
私の冷たい手とは違う、暖かさが。

それがこれを夢じゃないと認識させてくれる。
それなら、私は彼女の思いに答えてこの現実を進めていきたい。

この現実の中で彼女と時を重ねたいから。

「ありがとう、私も大好きよ、霊夢。」
「だから、もう一度言わせてください。」

こうして想いが通じ合っていると、分かっていても欲張りな私は繋がりを求めてしまう。
つまりは、私たちが相思相愛である証明したいだけ。

だから。

「霊夢、貴女が好き。だから…お付き合いしてください。」
「うん……喜んで。」

手を握り合ったまま、私たちは小鳥が啄む様に一度だけ唇を重ねた。




















私たちは鏡。映りあえばそれは姿が違っても。
心の中にある思いは絶対に鏡映しのように一つも違わない、と思える。

それは、私たちが離れ離れになったって、変わらない気持ち。



─ I love you when. ─

私は、いつだって貴女のことが大好き。
これは小さな鎖の物語。
次に鎖を結ぶのはだれとだぁれ?

───────────────────────────────────

勢いで書いてみました。誤字とかあったら遠慮なく言ってください。
シリーズになるかもしれない。ならないかもしれない。

※しおりさんが考えてくださったタイトルを若干改変させていただいて変更

このタイトルの著作権はしおりさんが持っています。

©しおりさん
kyouha
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
続くのなら期待してます!!
もっと広がれレイアリの輪!!!
2.名前が無い程度の能力削除
美味しい!続きよろしくです。
3.ずわいがに削除
ジャスティスチェーンと名付けよう
4.Yuya削除
厳かな始まりに比べて本文が短くて拍子抜け。でもまあ結構好きです。