「あぁ~どうしよう…」
アリスは一人頭を抱えていた。
「チョコ…どうやって渡そうかな…」
そう、バレンタインのチョコをどうやって渡すかを考えていたのだ。しかし、いくら考えてもいいアイデアが出なかった。
「そうだ!霊夢に聞いてみよう!」
何を思ったか、霊夢に話を聞いてもらうことにした。
~博麗神社~
「……で私に何の用?」
そう聞かれて、アリスは用件を話した。
「実はね、ある人にチョコを渡そうかと思ってるんだけど……どうやって渡したらいいかわかんないの。」
「バレンタインのチョコ?」
「うん……」
アリスは頬を赤らめながらそう言った。
「別に普通に渡せばいいんじゃないの?」
「それが出来ればどんなに楽か……」
ため息をつきながらそう言った。
「そもそも誰に渡そうとしてるの?」
そう聞かれると、アリスは明らかに動揺した。
「い……いや……その……」
「ふぅん、まあいいけどさ。じゃあ、とりあえず義理チョコっていう形で渡してみたら?」
「う……うん」
「とりあえず、そうしてみたら?私はお茶飲むのに忙しいから。」
「あ……うん、それじゃあね。」
そう言ってアリスは自宅へと帰っていった。
「好きって言っちゃえばいいのに……」
霊夢は多少あきれながらも笑顔でアリスを見送った。
~アリス邸~
「義理チョコか……他にもいいアイデアないかしら……」
家に帰っても、イマイチどうしたらいいのか分からないので他の人にも聞いてみることにした。
~紅魔館~
「美鈴の分のチョコ早くつくっとこ。」
紅魔館では咲夜が美鈴のチョコをせわしなく作っていた。
「早く作らないと……ってアリス!!いつからいたの?」
「チョコを作ってる最中に来たのよ。」
そう聞くと、咲夜は少し恥ずかしそうにして言った。
「そう……見られちゃったか。」
「別にいいじゃないそれくらい。」
「……ところであなたは何のようで来たの?」
「実は……チョコを作って渡したい人がいるのだけど……どうやって渡したらいいか分からないの。」
「素直に好きですって言って渡せばいいんじゃないの?」
「そんなこと言えないわよ……」
「まあ、それはそうね。それで渡せたらどんなにいいことか……」
咲夜は下を向きながらそう言った。
「じゃああなたも……」
「渡せるわよ。でもなんて言ったらいいかが分からないのよ。」
「私なんて渡すのも恥ずかしいわ……」
「そういえばあなたは誰にチョコを渡すの?」
「え……?わ、私は……」
「そっか、言いにくいか。じゃあ私から言うわね。私は美鈴に渡すの。私の愛をたくさんつめて、ね。さて、次はあなたの番よ。誰に渡すのかしら?」
「え、えっと……ま、魔理沙に渡す……」
「魔理沙ねぇ、あいつそういうことには無頓着だからねぇ……」
少し考えた後、咲夜は言った。
「やっぱり素直に渡すのが一番いいと思うわ。」
「そうよね……」
「ごめんね、そういうのよく分からなくって。」
「いいのよ。私がウジウジしてたのがいけなかったんだわ。」
「そう……じゃあがんばって渡しなさい。私はチョコを作らなきゃだから、またね。」
「うん……」
そう言ってアリスは帰宅した。
~アリス邸~
「素直に好きなことを伝えるか……簡単なようですごく難しいわ。」
アリスは痛む頭を押さえながらチョコを作った。
「……これでよし!!あとは明日渡すだけね。」
そう言ってアリスは睡眠についた。
~翌日 魔理沙の家の前~
アリスは不安を抱えながらも正直に好きと伝えることにした。
「大丈夫、大丈夫」
そう自分に言い聞かせながらアリスは魔理沙の家の戸をたたいた。
「魔理沙~いる~?」
「今開けるぜ。」
そう声が聞こえると扉が開いた。
「おぉ、アリスか。どうしたんだ?」
「え、えっとね……こ、これ!!」
そう言って小さな小包を渡した。
「?何だこれは」
「チョコよ、い、言っとくけど義理チョコなんだからね!!」
しまった!!勢いで言ってしまった。
「ふ~ん、まあいいや。アリス、ありがとな!!」
そう言って笑顔で返してきた。それだけでもアリスはとても嬉しかった。
「ま、まあいいわよ。」
そう返すと、魔理沙が、
「アリス、一緒に食べないか?」
突然のことでアリスは気が動転した。
「べ、別にいいわよ?」
「そうか、じゃあ食べるか。ほれ、あ~ん。」
そう言って魔理沙はアリスの口にチョコを入れた。
「ちょ、ちょっと!!何を……」
「おっと、そうだ。私もアリスに渡すものがあるんだ。」
「な…何よ。」
魔理沙は恥ずかしそうにチョコを差し出した。
「作ってみたんだけどうまくできなくて……ごめんな、アリス。」
「べ、別に大丈夫よ……」
そう言って魔理沙が作ったチョコを食べてみた。
「……おいしい」
「そ、そうか、ならよかった。」
「今度は魔理沙が食べてみなさい。ほら、あ~ん。」
そんなやり取りの後、二人は少しの間、話しをした。
……二人で過ごしたこの少しの時間は、二人にとってチョコレートよりも甘い時間だった……
アリスは一人頭を抱えていた。
「チョコ…どうやって渡そうかな…」
そう、バレンタインのチョコをどうやって渡すかを考えていたのだ。しかし、いくら考えてもいいアイデアが出なかった。
「そうだ!霊夢に聞いてみよう!」
何を思ったか、霊夢に話を聞いてもらうことにした。
~博麗神社~
「……で私に何の用?」
そう聞かれて、アリスは用件を話した。
「実はね、ある人にチョコを渡そうかと思ってるんだけど……どうやって渡したらいいかわかんないの。」
「バレンタインのチョコ?」
「うん……」
アリスは頬を赤らめながらそう言った。
「別に普通に渡せばいいんじゃないの?」
「それが出来ればどんなに楽か……」
ため息をつきながらそう言った。
「そもそも誰に渡そうとしてるの?」
そう聞かれると、アリスは明らかに動揺した。
「い……いや……その……」
「ふぅん、まあいいけどさ。じゃあ、とりあえず義理チョコっていう形で渡してみたら?」
「う……うん」
「とりあえず、そうしてみたら?私はお茶飲むのに忙しいから。」
「あ……うん、それじゃあね。」
そう言ってアリスは自宅へと帰っていった。
「好きって言っちゃえばいいのに……」
霊夢は多少あきれながらも笑顔でアリスを見送った。
~アリス邸~
「義理チョコか……他にもいいアイデアないかしら……」
家に帰っても、イマイチどうしたらいいのか分からないので他の人にも聞いてみることにした。
~紅魔館~
「美鈴の分のチョコ早くつくっとこ。」
紅魔館では咲夜が美鈴のチョコをせわしなく作っていた。
「早く作らないと……ってアリス!!いつからいたの?」
「チョコを作ってる最中に来たのよ。」
そう聞くと、咲夜は少し恥ずかしそうにして言った。
「そう……見られちゃったか。」
「別にいいじゃないそれくらい。」
「……ところであなたは何のようで来たの?」
「実は……チョコを作って渡したい人がいるのだけど……どうやって渡したらいいか分からないの。」
「素直に好きですって言って渡せばいいんじゃないの?」
「そんなこと言えないわよ……」
「まあ、それはそうね。それで渡せたらどんなにいいことか……」
咲夜は下を向きながらそう言った。
「じゃああなたも……」
「渡せるわよ。でもなんて言ったらいいかが分からないのよ。」
「私なんて渡すのも恥ずかしいわ……」
「そういえばあなたは誰にチョコを渡すの?」
「え……?わ、私は……」
「そっか、言いにくいか。じゃあ私から言うわね。私は美鈴に渡すの。私の愛をたくさんつめて、ね。さて、次はあなたの番よ。誰に渡すのかしら?」
「え、えっと……ま、魔理沙に渡す……」
「魔理沙ねぇ、あいつそういうことには無頓着だからねぇ……」
少し考えた後、咲夜は言った。
「やっぱり素直に渡すのが一番いいと思うわ。」
「そうよね……」
「ごめんね、そういうのよく分からなくって。」
「いいのよ。私がウジウジしてたのがいけなかったんだわ。」
「そう……じゃあがんばって渡しなさい。私はチョコを作らなきゃだから、またね。」
「うん……」
そう言ってアリスは帰宅した。
~アリス邸~
「素直に好きなことを伝えるか……簡単なようですごく難しいわ。」
アリスは痛む頭を押さえながらチョコを作った。
「……これでよし!!あとは明日渡すだけね。」
そう言ってアリスは睡眠についた。
~翌日 魔理沙の家の前~
アリスは不安を抱えながらも正直に好きと伝えることにした。
「大丈夫、大丈夫」
そう自分に言い聞かせながらアリスは魔理沙の家の戸をたたいた。
「魔理沙~いる~?」
「今開けるぜ。」
そう声が聞こえると扉が開いた。
「おぉ、アリスか。どうしたんだ?」
「え、えっとね……こ、これ!!」
そう言って小さな小包を渡した。
「?何だこれは」
「チョコよ、い、言っとくけど義理チョコなんだからね!!」
しまった!!勢いで言ってしまった。
「ふ~ん、まあいいや。アリス、ありがとな!!」
そう言って笑顔で返してきた。それだけでもアリスはとても嬉しかった。
「ま、まあいいわよ。」
そう返すと、魔理沙が、
「アリス、一緒に食べないか?」
突然のことでアリスは気が動転した。
「べ、別にいいわよ?」
「そうか、じゃあ食べるか。ほれ、あ~ん。」
そう言って魔理沙はアリスの口にチョコを入れた。
「ちょ、ちょっと!!何を……」
「おっと、そうだ。私もアリスに渡すものがあるんだ。」
「な…何よ。」
魔理沙は恥ずかしそうにチョコを差し出した。
「作ってみたんだけどうまくできなくて……ごめんな、アリス。」
「べ、別に大丈夫よ……」
そう言って魔理沙が作ったチョコを食べてみた。
「……おいしい」
「そ、そうか、ならよかった。」
「今度は魔理沙が食べてみなさい。ほら、あ~ん。」
そんなやり取りの後、二人は少しの間、話しをした。
……二人で過ごしたこの少しの時間は、二人にとってチョコレートよりも甘い時間だった……
虫歯になるかと思った
バレンタインでこんなに甘いなら
来月のホワイトデーにはこの三倍甘ったるいことに……
これで来週の仕事も頑張れそうです