Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

To look for an important person…

2010/02/03 01:01:40
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☢Caution!!☢

この作品の8割は厨二病で出来ています。
それと自分設定が物凄く多いです。

それでもよろしければどうぞ。

☢Caution!!☢




















幻想郷の吸血鬼が住む紅の館、紅魔館。

そこには長い間幽閉されていたものが居るという…。
彼女の名はフランドール・スカーレット。

少々気がふれており、
誰これ構わず自らの能力『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』で、壊してしまう。

全ては、彼女の言葉から始まった。
紅に染まる真円の月が見守る中で。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その日、紅魔館には3人の人妖が居た。

『普通の魔法使い』霧雨魔理沙。
『知識と日陰の少女』パチュリー・ノーレッジ
『紅魔館のメイド』十六夜咲夜

の三人である。

そこにある者がやってきた。

「ねぇ…遊ぼ? まりさもサクヤも…パチュリーもみんな揃ってわたしと遊ぼ?」
「え、遠慮するわ。今日は喘息がひどいし…ごほっごほっ」

そう真っ先に答えたのはパチュリーだった。

「ダメだよ…みんな一緒に遊ぼ?」

そう言ってフランドールは紅色の弾幕をパチュリー目掛けて放った。
当然、予測だにしない攻撃にパチュリーは成す術なく。

死を示す音を響かせ倒れた。

「あれれ…一人壊れちゃったよ? じゃあ、次はまりさだよ。」

今度は右に居た白黒の魔法使いを狙い、紅色の弾幕を放つ。

「それくらいは避ける自身があるぜ!」「ふぅん…じゃあこれは?」

「禁忌『クランベリートラップ』!」

四方の魔方陣から紅と蒼の弾が無数に打ち出される。
今日に限ってボムも使い果たしていて魔理沙には絶体絶命のピンチであった。

そして…魔理沙もまた。
死を示す音を響かせて倒れた。

「あーあ、まりさも壊れちゃった…後は、サクヤだけだね。」「妹様…」
「サクヤは、私と遊んでくれる?」

問われた咲夜はただ一言。

「…妹様の足元にも及びませんが…お付き合いさせていただきます。」
「ふふ、楽しい弾幕ごっこの始まりだね。」

二人は同時に距離を取る。そして。
紅い弾幕と紅と蒼のナイフが縦横無尽に紅魔館を動き回る。

「ふぅん…やっぱりこれくらいは避けるんだね。じゃあ…これはどうかな?」
「禁忌『レーヴァテイン』!」

刹那、フランドールの手に紅の弓が成り大きく動きながら相手のナイフを全て消し飛ばす。

「私も、失礼ながら…幻在『クロックコープス』…」

咲夜もまた襲い掛かる紅の弓に向かって時を止め無数の蒼いナイフとたくさんの弾幕を飛ばす。
そして、紅の弓は消え去る。

「さすが、サクヤだね…やっぱりまりさ達とは違うや…」「お褒め頂いて光栄です。」
「でも…今度はどうかな。これを避けられる?」
「禁忌『フォービドゥンフルーツ』!」

今度は先程の紅弾より大きな質量を持つ光弾を咲夜に向けて放つ。

「この程度を避けるなどたやすいのですよ…時符『トンネルエフェクト』。」

咲夜も負けじと紅と蒼のナイフを列状に並べ、時を止める。そして、巨大な大弾が現れる。
それらは確実に一つ一つ、フランドールの弾幕を消していく。

「ふふ、楽しい…サクヤはやっぱりただの玩具じゃないね…」

相手を紅い眼光で睨みながらそう言い放つフランドール。

「でも…これは避けられる? 本当の私に当てられるかな? 禁忌『フォーオブアカインド』!」

咲夜の放ったナイフに対応するようにその姿を4つに見せるフラン。
先ほどより4倍の紅い弾幕が咲夜に襲い掛かる。

「4人に増えられても…全てに当てればいずれ本当の妹様は見つかります。幻葬『夜霧の幻影殺人鬼』。」

無数のナイフが全てのフランドールに向けて撃たれる。
そうされれば、当然真偽という命題はすぐに証明されざるを得なくなる。

「ふぅん…サクヤはいいね…私をここまで楽しませてくれる玩具は久しぶりだよ…?」
「でもね…これは避けられるかな…禁忌『カゴメカゴメ』!!」

黒い微笑を浮かべ、相手を取り囲むように小さな緑の光弾を網目状に撃ち。そしてそれを撃ち崩すように煉球を放ち。

「取り囲まれましたか…では、私も同じことをして差し上げましょう…空虚『インフレーションスクウェア』。」

時が止まり、その瞬間、無数の蒼いナイフがフランドールの周りに配置される。時が動く。

「…っ、驚いた、サクヤがここまで強いなんて…でも、これは抜けられないでしょ? 禁忌『恋の迷路』!」

フランドールを中心とした渦のような紅い迷路が造り出され、それは全て咲夜に向かう。

「…何も決められた道を抜ける必要はありません。幻世『ザ・ワールド』…」

咲夜もまた迷路の壁を壊し新たな道を造りながらそこを抜けていく。

「でも、その先…注意してね? 禁忌『禁じられた遊び』!」

咲夜の進むべき道を塞ぐように紅い十字架と無数の弾幕を撃ちだす。

「しかし、私の進むべき道はいくらでもあるのですよ? 時符『パーフェクトスクウェア』。」

迷路の弾幕、さらに十字架の弾幕。二つの時間が止まり、全ての弾が消えて無くなる。
状況から見ればフランドールの方が圧倒的に不利である。しかし、彼女は笑っていた。

「あはは…あははは…楽しいよ…まさかここまでなんてね…」
「ここからが本番だよ…私の能力万象一切を消し去る『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』…。」
「その真骨頂を見せてあげるっ! 禁弾『スターボウブレイク』!!」

流星群の如き七色の光弾が降り注ぎ咲夜に襲い掛かる。しかし、彼女もまた負けてはいない。

「では…私もお嬢様に仕える完璧なメイドとして…少し本気を出させて頂きます。メイド秘技『殺人ドール』…」

三色のナイフが、七色の光弾を見事に消していく。流れ星が瞬くように消えた弾は輝く。

「すごいね…サクヤ…此処まで私が本気出すのは…200年ぶりぐらいだよ? 禁弾『カタディオプトリック』!!」

大小様々の蒼の弾幕が撃ちだされ、それは全ての対象を咲夜へと向け、走る。

「…危ないですね、でも全て消してしまいましょう。幻符『インディスクリミネイト』。」

咲夜も蒼の弾幕を全て撃ち消すように数え切れないナイフを全方位に放つ。

「…ならっ、消せないくらい大きな力を放つっ!」

突如、目の前の時空が歪み、まるで錆びた扉を開くような音を上げる。
そして、その狭間から紅の空間に響く左空転の指針が出でる。

「禁弾…『過去を刻む時計』!!」
「時と空間を操る私の前でそんなことをするとは…愚の骨頂としか伺えません。『デフレーションワールド』…」

狭間から出でる指針すら止まり、瞬時、異常な数とも言えるナイフが現れる。
現在、過去、未来のナイフを撃ち出す咲夜の奥義。その全てのナイフはフランドールの造った亜空間へと向かう。

「私にはね…もう、何も残ってないの…! 壊すしか出来ないから何も手に入れられないの…!」
「秘弾…『そして誰もいなくなるか?』…全部消えちゃえばいいんだよ!!」

瞬時、フランドールの姿がその場から消える。
そして、蒼の弾幕が放たれ、後に、紅、蒼、黄、緑の4色の弾幕が咲夜を取り囲み襲う。

「何をおっしゃっておられるのですか…。 妹様は…何も手に入れられないなんてことありません。」
「…『咲夜の世界』。」

こちらも時間が止まり…全ての弾幕が消えると共に無数のナイフが撃ち出される。

「うるさいっ!サクヤだって…只お姉さまに付き従ってるだけじゃないっ!」
「私には…何も無いの! だから、だから…全部…全部壊すのっ!!!」
「これで最後っ…全部壊してあげる…! QED『495年の波紋』!!」

紅の空間が鼓動する。時が動き出す。
そして、脈動するが如く、紅い波紋が…水溜まりに滴る雫のような波紋が無数にその場に現れる。

「違います。私が今ここに居られるのは…お嬢様、妹様、パチュリー様…美鈴…皆様が居られるからです。」
「私はお嬢様に付き従っているんじゃありません。 私は私自身の意志でここに居るのです。」
「これで終わりにしましょう? 妹様。 速符…『ルミネスリコシェ』…!」

咲夜は只一本。
全てを貫き、縦横無尽に動き回る只一本の蒼いナイフを…放った。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「…うぁっ…痛いよ…」

只一本のナイフはフランドールの肩を貫き、彼女はそのまま地へとふらふらと落ちていく。
そして、彼女は地に仰向けになり、一筋の涙を流しながら笑っていた。

「あはは…負けちゃった…何でだろ…私は壊すことしかできないのに…壊し合いでも負けるなんて…ぐすっ」
「そんなことありません…妹様は強かったです。 私も…下手すれば負けてしまうほどに…」
「そんな慰めの言葉は要らないよっ…負けたんだもん…私は負けたんだもん…ぐすっ…ひっく」

「泣かないでください…今はまだですけれども…いつか…妹様にも人を思いやる気持ちが分かりますよ。」
「人を思いやる…そうしたら…私にも大切な人が出来るのかなぁ…ぐすっ」

倒れこんだまま彼女は涙を拭う。

「えぇ、きっと…きっと出来ますよ、妹様にとっての守りたい人が。きっと。」

咲夜は白いハンカチを差し出す。
その瞬間…フランドールの涙腺は役目を為さなくなり心の中で何かが弾けたような感覚に襲われる。

「そうだと……いいな…ぐすっ、うわぁぁぁん!!!…」
「妹様…大丈夫です。私が…妹様の傍に居てあげます。」

咲夜は涙を流し続ける彼女を強く抱きしめる。

「サク……ヤ……! ぐすっ…」

彼女もまた咲夜を強く抱きしめ返す。
495年の孤独を全て取り払うように、ただ彼女に強く抱きつく。

「……」

咲夜は無言だった。
ただ…ただ…今までの想いの丈を全てぶつけるように静かに彼女を強く抱きしめていた。

そして幾分か経った頃。

「……すー…すー…」
「あら…お疲れだったのでしょうか…おやすみなさいませ…妹様。」

彼女は慈母のような微笑をして、腕の中の彼女にそう告げた。


━━━━━━━━━━━━━━ 【数日後】━━━━━━━━━━━━━━


「サクヤ~!!」

ぼふっ。

「あらあら、妹様…どうかされたんですか…?」
「あそぼ~、いっぱい楽しい事しよっ!」

目の前にはレミリアが居る。

「えっと…お嬢様…構わないですか?」
「全然問題ないわよ。寧ろ付き合ってあげなさい。フランは貴女にしか懐いていないのだから。」
「畏まりました…それでは失礼します。」

咲夜はフランドールの手を引きながらレミリアの部屋を後にする。
残されたレミリアは呟く。

「…咲夜とフラン…いつのまにあんなに仲良くなったのかしら…?」


一方、レミリアの部屋の外ではフランと咲夜が手を繋ぎながら歩いていた。

「今日も弾幕ごっこされるんですか?」「ううん、違うよ!」
「じゃあ…今日は何をされるんですか?」「図書館行こっ! 今日はご本読みたいの!」
「ふふ…分かりました。それじゃ、私が読みましょうか?」
「んー…今日は自分で読むよっ! サクヤは私の隣で違う本読んでていいよ。」

「でも…もし読めない文字とかありましたら…」
「もー、私は大丈夫! あれからちゃんとめーりんとお勉強したんだからっ!」
「…美鈴の教え方で分かりました?」
「うん、大体はね。 パチュリーのと違って美鈴のは楽しいんだよ♪」
「そうなんですか…それなら良かったです。」

「妹様…」「どうしたの、サクヤ?」
「いえ、何でもありません! さ、早く図書館に行きましょう。読める本が減ってしまいますよ。」「そうだね!」

フランドールは咲夜の手を引き図書館までの道を走る。
その姿を見た咲夜はさっき言えなかった一言は言わなくてもいいかな…と思っていた。


━━━ 私の大切な人は…フラン様、貴女だけですよ。━━━
懲りずに三度目の登場です。kyouhaです。
レイアリやら雛パルやらやったけど、俺の最大のジャスティスCPって咲フラじゃねーか!
…って思って7時間で書き殴ってしまいました。反省とか後悔とかはしてません。

一応確認してるつもりですが誤字脱字、文章能力の低さとかありましたらどうぞ。
kyouha
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
とりあえず正規の方法で実際に一度妹様にぶっ殺されてみないことには
ぶっ殺され描写にリアリティが出ないのではないかと思う
芸には肥やしが要るよ
2.名前が無い程度の能力削除
うわっと来る描写に手に汗握る、とは思えますね。
ただ恐怖しなかったのは視点が咲夜だからか都合主義っぽかったからかな?
頑張ってみてください。
3.雪夜削除
スペカかっこいいなー!文の構成もしっかり出来ていたから想像しやすかった!