ある夏の日の午後、魔理沙は何もする事がないので辺り探索していた。しかし、しばらく辺りをぶらぶらしてみたが何もない、
「うーむ、つまらん」
そう思ってた魔理沙だが、他に何もする事がないのでやっぱり辺りをぶらぶらと探索してたら、面白そうなのを見つけた。
「お、なんだろうかこれは」
それは古ぼけたランプだった。魔理沙は少しガッカリした。こんな物なんの役にも立たない。すぐに捨てようかと思ったが、それに字のようなものが書かれていたので、読もうとして服で擦ってみた。
その時。驚くべき事が起こった。
ランプから煙が立ちのぼり、その中からフィーバーポーズをした美しい女性が現れれたのだ。
「もしやこれは、噂に聞く魔法のランプという奴か?」
魔理沙が聞くと、その女性は答えた。
「よくご存知ですね。私はランプの使いナガーエでございます。ランプが擦られると現れ、その人の望む物をもたらします。ただし、一回だけですけどね」
「そうか、これは良いものを拾ったぞ。私はいまとても困ってた所なんだ。さっそく私の願いをかなえてくれよ」
「いいですとも。それが私の仕事ですからね。まかせてください。すぐに叶えて差し上げます、少し待っていてください」
ナガーエはそのまま飛び上がろうとした。魔理沙はそれを呼び止めた。
「ちょっと待ってくれ、私が何をして欲しいのかわかっているのか?」
「わかってますとも、浅ましい人間が何をして欲しいかなんて私はお見通しです。任せてください、なんたって私は空気を読む女、ナガーエなのですから」
「いやちょっと待て……」
と魔理沙は呼び止めようとしたが、もはやナガーエはどこへとともなく飛び去っていってしまった。
そして、まもなく大きな箱を抱えて帰ってきた。
「お待たせしました。さあこれを受け取りなさい」
魔理沙は手渡された重い箱に目を輝かした。箱には宝石が惜しまなく使われており、ふたをあけてみるとさらにギッシリと魔法書が詰まっていた。
それを見た魔理沙は顔色を変え、あきれた声で怒鳴った。
「なんだよこれは、私はこんなもの頼んでないぜ」
これに対してナガーエは、大丈夫空気は読めてますよ、という顔で答えた。
「まあまあ落ち着いてください。浅ましい人間にとってこれ以上の物がないくらい私には分かっていますよ。それにあなたは魔法使いですよね、ならば魔法書なんて最高のお宝じゃないですか。私はちゃんと空気を読めてますよ。あなたも空気を読んで喜んでください」
「お前はとんでもない勘違いをしてるな、さっさとこれを返してくれ。そして、別の願いを叶えてくれ」
「だめです。持ってきたからにはこれでおしまいです。そんなに怒らないでください。小じわが増えますよ」
魔理沙はさらに大声を上げた。
「もうおまえなんて、早く消えしまえ」
「言われなくても仕事が終わったのでこれで帰ります。私は残業をするタイプではないのです。それではさようなら」
たちまちナガーエは煙と共にランプの中へ消えてしまった。魔理沙は顔をしかめ、それを思いっきり空中へとぶん投げた。
魔理沙はしばらく箱を見つめたが、今は持っていても仕方ないでの置いていくことにした。
そして、ため息を付き、またあたりをぶらぶらと歩きだした。
乗って来た船はもう動かない、聖は魔理沙を地上へ帰す気が無い。この法界では宝石や魔法書なんて持っていても、無駄な荷物になるだけだ。
たのんでない?
ちょwww宝の持ち腐れwwww
そういうイクさんはやかましいwwww
なんだコレwww