「これで長かった戦いも終わるのね……、人生を賭けた大勝負が……」
私はボソりと呟く。額に汗がたらりと流れる。
あの怪力女の勇儀、確かにパワーは強く、当たったら一溜まりもない。しかし、私がちょっと心を読めば当たりはしない。単純なんだからあの人は。
嫉妬のパルスィ、「ダブルスで行くわよ!」と来たときは焦ったが、ふふ、なんて事は無い。二人の思考がまったく一緒なんだから、心を読むのに対した苦労はいらないわ。
お空、あの子だけは何を考えているのかまったくわからなかった……、まさかあの状況で「おうどん食べたい!」とか意味不明な事を思うなんて……。不覚にも攻撃が当たってしまった……。そして今、お空は私の真後ろにいる。しかし、案ずることは無い。ふふ、動いたら直ぐに刺し殺してあげるわ。
あとの敵は、お燐とキスメ。お燐はすぐ心に出るから簡単に倒せる。キスメはそもそも何しにここに来たのかわからないくらい弱いわ。
しかし、次の敵は私の予想とはまったく違う人物だった。
「なっ!? こいし! なぜあなたがここにいるのよ! フランさんとぬえさんの所へ遊びに行ったんじゃないの!?」
「ふふっ、お姉ちゃんを倒しに帰って来たに決まってるじゃないの♪」
まさかこいしが相手とは、これは不味いことになったわ。あの子の心は私でも読めない。しかし、逆に言えばあの子も私の心は読めない。ふふ、ならば、
(顔面狙いで行くわよ。悪いわねこいし、あなたには退場して貰うわ)
ボソりと、誰にも気が付かれないように心の中で呟き、笑う。状況的には不利になるが、後の奴らは私の敵ではないわ。
「喰らえぇぇえええ、こいしいいいぃぃいいいい!!!」
私は思いっきり弾幕をこいしに投げつける、決まった! 完璧だ! 避けられるわけが無い!
「ふはははははは! 勝った!! ! 第三部完!!!」
「読んでたよお姉ちゃん」
「え?」
こいしはニヤ~と笑みを浮かべながら身を交わしそして、
カキ~ン!!!!
「打った~!!! こいし選手打ちました!!! 打球は大きく伸びて行きます!!!
入るか? 入るか? 入るか? 入った~!!! ホームラン!!! やりました!!! 代打のこいし選手による、逆転サヨナラホームランです!!!!!! いまお空選手がホームベースへと帰っていきます! 」
場内アナウンサーの文が興奮をあらわに叫ぶ。
「馬鹿な……、なんで避けられたのこいし! あなたには私の心が読めないはず!」
ガクりと地面に膝を付きながら、こいしに向かって叫んだ。
「ふふっ、お姉ちゃんっていつもよくない事を考えるとき無意識に第三の目をピクピクさせてるんだもん、無意識マスターの私が気が付かないとでも思ったの?」
「なん…だと…、まったく気が付かなかったわ……」
こいしが満面の笑みを浮かべながら自慢してくる。悔しくて、私は涙が止まらなかった。
そして私のアダ名はさよならお姉ちゃんになった。
ちなみに罰ゲームとして負けたほうのチームは一週間相手のチームのペットとして可愛がられました。
最初何かと思ったら野球だったとはwww
その発想はなかったwww
>5さん
えーと負けたほうのメンバーという事なので
ピッチャー:さとりん
キャッチャー:椛もふもふ
内野手:諏訪子さま
一塁手:魔理沙
二塁手:早苗さん
三塁手:アリス
遊撃手:こまっちゃん
外野手:ヤマメ
レフト:にとり
センター:萃香
ライト:パチュリー
Q:適当でしょ?
A:今は後悔している
>ぺ・四潤さん
キスメちゃん可愛いですよね!
さきほどの敬称入れ忘れすいませんorz
それにしても嫌な称号だなw