脇役式爆発法作者: 脇役

　命蓮寺が爆発した

「な、ナズーリン…一緒に野球観戦に…」
「ご主人、すまないが訳ありで少し忙しいんだ（星の泣き顔を見る為だけど）」
「ごっついタイガーバズーカーじゃあ！」

　部下に嫌われた寅丸星が宝塔式タイガーバズーカーを放ったからだ

　　
　守矢神社が爆発した

「くっくっく…もう少しであれがやって来るよね？神奈子」
「……やめてくれ、それ以上嫌な事を思い出させるようなら…」
「私と早苗は出番があったから大丈夫だけど神奈子の人気は…」
「モンゴリアンダイナマイト！」

　諏訪子が面白半分で神奈子に人気投票のトラウマを抉ったからだ

　紅魔館が爆発した

「お、落ち着きなさい美鈴！今の貴方は普通じゃないわ！」
「そうですね……確かにお嬢様の仰るとおり普通じゃないですね」
「わかっているなら早いわ、今からでも遅くは無いから…」
「ですが止めません『明治十七年のマッチョドラゴン』（ムキムキ♪）」　
『駄目～！』

　美鈴が顔を除いてムキムキのマッチョボディになったからだ

　永遠亭が爆発した

「れいせ～ん！何を手に持ってるの？」
「あ、てゐ…師匠の命令で火気厳禁の薬を……」
「ちょ、ちょっと妹紅！？ゲームで負けたからって胸倉掴まないでよ」
「うるさい輝夜！無限コンボばかり使いやがって…消し飛べや！」
『あ～！？』

　遊びに来ていた妹紅さんが爆弾パチキを使ったからだ

　妖怪の山が爆発した

「大型ロボットはロマンだよ！」
「流石にとりさん！わかってます！」
「ふっふっふ…と言う訳で非想天則に早苗が喜びそうな装備を追加したよ！」
「なんですか？なんですか！？ロケットパンチですか！？」
「ポチッっとな……」

　にとりが自爆ボタンをおしたからだ

　魔理沙が爆発した

「おーい！香霖！暇だから何か面白い事をしろ！」
「わかった、じゃあちょっとこっちに来なさい」
「おう、わかったぜ！」
「………（ちゅっ）」
「…ふぇ？」

　デコチューを受けたからだ　

　旧都が爆発した　

「……流石は鬼、私の全力を受けてもビクともしないわね」
「ははっ…久しぶりに全力で楽しめたよ」
「そうね、怪力乱神…星熊勇儀」
「決着をつけようじゃないかレティ・ホワイトロック」
「そうね…貴方に最後に放つのはＳＵＭＯＵの奥義『鬼無双』」
「こっちも最後の技で迎えるよ…四天王の奥義『三歩必殺』で」
「ふふっ……」
「ははっ……」
『いざ！』

　レティと勇儀が全力でＳＵＭＯＵをしたからだ

　魔法の森が爆発した

「これで良し！」
「ゴリアテ……アリスヨリ新シイ武器ヲ装備指令」
「ええ、これで貴方が負ける事は無いと断言できるわ」
「…ゴリアテ、負ケナイ！」
「そうね、大量のオクタニトロキュバンを内臓したもの」
「嬉シイカラ外二行ッテ来ル♪」
「あ、転ばないようにね、大爆発おこすｋ」
（こけっ！）

　ゴリアテ人形に大量搭載した爆薬が爆発したからだ

　冥界が爆発した

「ようむ～妖夢～幼夢～♪」
「お呼びですか？幽々子様…と言うか今名前間違えてませんでしたか？」
「そんな事よりも～暇つぶしに面白い技を覚えてきたのよ♪」
「はぁ…なんですか？」
「いい？良く見てなさいよ？凄い技なんだからね？」
「晩御飯の準備がありますから出来るだけ手短にお願いしますよ？」
「えいっ♪『積尸気鬼蒼焔』」

　幽々子が魂を糧に燃える技を使ったからだ　

　天界が爆発した

「これで準備は良し！」
「…これは一体何をなさってるんですか総領娘様？」
「私の事を除け者にした幻想郷に粛清をしてやる！」
「それはわかりました……ですがなぜ天界に大量の爆薬を？」
「食らえ！コロニー落とし」

　天子が気まぐれに天界を地上に落としたからだ

　地霊殿も爆発した

「うにゅ～…暇だよ～」
「大変だよお空！」
「うにゅ？どうしたのお燐？」
「地上に天界からコロニーが落とされたんだよ！早く逃げるよ」
「コロニーの一つや二つ！核の力で押し返してやる！」

　目をキラキラさせたお空が地下でラストシューティングを敢行したからだ

　三途の河原が爆発した

「映姫様！」
「ん？どうしたんですか？小町」
「全力で仕事をしてみました！」
「えっ？嘘ですよね？」

　小町が真面目に仕事をしたせいである

　向日葵畑が爆発した

「……」
「あの…幽香？」
「……（ぷい）」
「だ、大丈夫！隣で怖い本を読まないから」
「…ぐずっ…本当？」

　リグルが冗談でホラーの本を音読したからだ

　博霊神社が爆発した

「綺麗に壊れたわね」
「あ、あははっ……いや～壊れちゃったね」
「………」
「…あは…あははっ……」
「……覚悟はできてるんでしょうね？萃香」
「ごめんなさい！」

　いつもの事である

　慧音が爆発した

「こんな歴史を食べたくは無いんだがな……」
「…仕方があるまい……頂きます」
「（もぎゅもぎゅ）ごちそうさ…」
（ズドーン！）

　幻想郷中の爆発の歴史を食べたからだ　
　

脇役式爆発法

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