在り来たり～キッチンネームの後日談～

今日は姫様と焼き鳥がいないため師匠が身代わり（？）で倒れた日の夜に鈴仙との約束で二羽でかくれんぼをしているのたが、単刀直入に言おう。倉から出られなくなった。
あの時、ジャンケンに勝ってすぐに隠れたのはいいんだけど、どうやら扉を閉めた時に鍵が閉まってしまったらしい。しかもこの部屋師匠が実験に使っていた部屋らしく壁が厚すぎて声が外に届かない。窓の無い暗いこの部屋で数時間がたった。
「ぐずっ、う゛っ、鈴仙～」
怖い、イヤだ、孤独はイヤだ。嫌な記憶が蘇りそうになった時、いきなり扉が粉砕された。
「てゐ！居る！？」
「鈴仙？う、うわぁぁぁぁん」
「てゐ？…良し良し。見つかって良かった、怖かったね」
「うん、うん…」
「それじゃ、今からご飯作って食べようか」
「うん、あ、その…今日一緒に寝て良い？」
鈴仙の顔が自分の眼に負けない位真っ赤になった。
そして夜ーー
私は鈴仙と寝ていた。鈴仙と一緒に居ると安心して、そしてすごくドキドキする。今日だって私を助けてくれた。涙を流して喜んでくれた。私はそんな鈴仙が好き。でも鈴仙は私の事好きなのかな、でもそれはまた今度聞こう。
「鈴仙」
「何？てゐ」
「大好き」
私は鈴仙にキスをした

「寝ちゃったかな…」
私の事を好きと言ってくれた１羽のウサギ。私はいつもあの笑顔をみるとドキっとしていた。
「ふふ…私も大好きよ」
そう言って鈴仙はてゐにキスをした。実はてゐは起きていて２羽ともドキドキして朝まで眠れなかったとか。

おまけが始まります
えりーんが脇役達の切望を身代わり（？）で飲み、てゐの罠（御柱）をくらった後の話。
えりーんは498円を貰って永遠亭に帰って来てもちろんの事かなり鬱気味になってました。なので仕方無く机の上にあった酒を持って友人の慧音の家に向かった所からです。
「やっと着いた。慧音居る…って慧音！？」
そこにはぴくりともしない慧音が血を吐いて倒れていた。
「おぉえりーんどのか、ちょっと妹紅の料理を食ったら…」
「あなた実は元気じゃない？」
「まあ何とかメ○シャキ飲んだら楽になったな、というか妹紅が居ないから寂しいんだよ」
「何でメ○シャキで直るのよ…用途が違うでしょ。で、あなたもストレス溜まってそうね、どう？お酒でも」
「それはいいな。頂こう」
「「乾杯」」
ーーぐいっ
「「ぐはっ！！！？」」
『キッチンネーム』
No.427
名前、もみ殺し
アルコール120％

二名、瀕死