Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

コタツにみかんは日本の文化

2009/12/30 02:15:30
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とにかく、年末である。



寒さも増し、外に出るのが段々億劫になる12月。
私は蓮子の家で、コタツにくるまりながらみかんの皮をむいていた。

「むけたー?」
「自分でむきなさい」

ごろんと横になって雑誌を読む蓮子に軽く答え、皮がばらばらにならないよう丁寧にむく。
時刻は11時。夜型の私達は、まだまだこれからなのだった。





かつて日本に旧習復古が起きたように、人間は文明や文化が一応の発展を遂げると
急にかつてのものを懐かしく思うらしい。
このコタツだって、今となってはこんなものより便利なものが沢山あるというのに
わざわざ何処かから調達してきたというのだから蓮子らしいといえば蓮子らしい。
そもそも私が急に蓮子の家に呼ばれた所以も

「かつてのこの国の文化を、叙情的に味わいましょう」

などと、もっともらしい言葉で誘われたからである。
まったく、みょんな所に情熱的というかなんというか。
まぁ、何事にも積極的に取り組む姿勢は見習うべきなのだろう。


「むけたー?」
「はいはいむけたわよ」

が、みかんの皮をむくのが億劫で私が終えるのを待っている姿からは
積極性のせの字も見当たらないというか。
のそのそと毛布をずらして起きてくる様は猫かなにかのよう。


「それにしても、どうしてコタツにみかんなのかしら」
「単純に旬の季節というのが第一。それと、コタツで失った水分を補給しやすいのと
 常温で置いてもさほど変化しないからかしらね」
「蓮子は物知りねぇ」

ご褒美とばかりに、ひょいと口の中にひとかけら放り込む。

「いかがかしら?」
「んー」

おいしいと口に出す代わりに、頬を緩ませて顎を天板に乗せる蓮子。
はしたないと思いながら、しばしその顔に見とれてみたり。

ああもう可愛いな畜生!



「そういえば、みかんってもんだりこねたりすると甘くなるらしいわよ」
「ああ、そんなこともきいたっけ。あれって筋がとれやすくなるから?」
「というより、みかんの自己修復作用ね。もむと酸味で痛んだところを治そうとするから
 酸味が少なくなって相対的に甘さを強く感じるというわけ」
「蓮子は物知りねぇ」

もう一度口の中にぽいと。
ふにゃっと口元を綻ばせる様子にどきどきしながら、もう一つみかんに手を伸ばす。

「あ、次のはもんでからむいてよメリー」
「面倒だわ。試してみたいなら自分でむきなさい」
「もーんーでー。こーねーこーねーしーてー」

首を天板においたまま、メトロノームよろしく顔を左右に揺らす蓮子。
ええい、主語を抜かして喋るないかがわしい!

「もんでくれたっていいじゃない。メリーの手で優しくぎゅっと痛くない程度に・・・」
「もうわかったからって、最後のは余計でしょう」


残りのみかんを一切れ残して一気に押し込むと、ため息をつきながらもみはじめる。
蓮子は何か言いたげだったが、生憎口の中はみかんの大感謝祭なので喋れないのであった。
してやったりである。


「・・・・・・ほら、こんなもんでしょう」
「んぅ・・・、どんな感じ?」
「食べてみなさいよ」

と、またも餌付けよろしくみかんを放り込む。

「んー・・・、甘くなってるような、なってないような」
「なによそれ。あれだけ頬張っておいて」

と、残しておいた一切れをつまむ。
向いた本人は一切れしか食べていないとは、なんとも切ない感じである。


「あー、あれよ。また甘くないほうを食べてみないと」
「ちょっと。私まだこれが一切れ目なんだけど」
「それじゃないわよ」
「また新しくむくの? 体黄色くなるわよ」

ため息をつきながらつまんだ一切れを口に含み
新しいみかんに手を伸ばすと、そっとその手を制す蓮子。

「ん?」

ふと顔を上げると、そこにはにこにこ微笑んだ蓮子の笑みが。
大概こういう笑みを浮かべている相手は、ろくなことを考えていないと相場が決まっている。

「ん」
「ん?」

嬉しそうに私の口元を指差す蓮子に、何のことやらと首をかしげる私。
そんな私の方を見たってなにもでやしない・・・・・・


「ん」


と、ようやく蓮子の真意に気づいたときには既に遅く。
身を乗り出してきた蓮子に唇を奪われると、あっさり口の中のみかんをさらっていってしまった。



「・・・・・・こっちの方が甘いかも」
「うっさい!」


腹が立ったので、とりあえずみかんの皮を折りたたんで汁を目元に飛ばす。
結局私は、自分がむいたみかんを一切れも食べることができなかったのであった。
この後蓮子さんがお酒なんか出してきて
お詫びといいながらにやにやしつつお酌なんかしたりして
とろんとろんになったメリーさんを蓮子さんが優しく抱き起こして
そっと耳元で囁きあった後朝チュンとかだったら俺得
樽合歓
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
後書きどうりなら、同じく俺得ww
2.ぺ・四潤削除
俺得ww 耳元で囁きあったところから朝チュンまでの過程をぜひ!
3.名前が無い程度の能力削除
後書きが俺得すぎるww
4.名前が無い程度の能力削除
ああもう可愛いな畜生!
後書きまで含めて俺得すぎるwww是非書いてください!
5.名前が無い程度の能力削除
この冬五度目のこたちゅっちゅ、しかも秘封とくれば言うことなし!
6.名前が無い程度の能力削除
秘封のちゅっちゅは東方の文化
7.名前が無い程度の能力削除
なんてこった、皆得じゃないか
久しぶりにあなたの作品が読めて嬉しかったですよ
8.名前が無い程度の能力削除
お 前 は 俺 か ?
9.名前が無い程度の能力削除
俺はいつのまに多重影分身を習得したんだ
10.名前が無い程度の能力削除
俺がこんなに沢山いたとは驚いた
後書きのように蓮子が積極的なほうが好ましいですね^^