「お~い、輝夜いるか?」
返事がない、留守のようだ。と思ったら輝夜は台所に居た。そして真ん中に設置してあるテーブルの上には出来たての卵焼きが置いてあった。
「珍しいな。卵焼き一個貰うぜ」
「あら、妹紅来てたの。後その卵焼き食べない方が良いわよ」
輝夜は振り向かずに呟いた
「それなりに強力な放射能出てるから」
「ぶはっ!?」
「あ、吹いた」
「色々突っ込みたい事があるが私だって苦しい時は苦しいんだぞ!そしてなぜそんな物を作った!」
「そこに卵があったから!」
「なぜ放射能が出る!?」
「知らないわよ。私はこの本どうりに作っただけだし」
そういって輝夜は私に『キッチンネーム』と書かれた本の表紙を見せた。
「輝夜、これ何?」
「どうやら外の世界とは違う世界の本みたいなんだけど…」
「というか、料理じゃなくて兵器だよな…」
「この本にキッチンは戦場を含むって書いてある」
「怖っ!でさ、これは放射能放つって分かって作ったの?」
「いや、なんか作った後に料理名と特徴が出る仕組みになってるみたいなの。それで頼みがあるんだけど…」
「何だ?」
「私、これ一冊じゃなくてたくさんあったから皆に配っちゃったの」
…嘘だろーー!?
もこてる良いわぁ。