稗田出版 | |||
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11/15 | 稗田阿求 | 幻想郷縁起 第124季増補改訂版 | ご存じ幻想郷縁起シリーズ最新版。地底の妖怪や縁起のいい妖怪たちの情報を追加、持ち運びやすいコンパクトサイズで登場! |
竹林書房 | |||
11/22 | 永月夜姫 | 満月はもう来ない | 二人はただ、《満月》から逃げていた――。夜の闇に身を潜め、逃げ続ける二人の少女。彼女らを追いかける不死の殺戮者。果てしない逃避行の果てに、少女たちを待つ運命とは。そして不死の殺戮者の正体とは。ノンストップ・サスペンス! |
11/22 | 富士原モコ | 屍は二度よみがえる | 殺されたはずの少女は、しかしベッドの上で目を覚ました。自分を《殺した》のは、憎むべき両親の仇。だが仇は殺されていた。誰が殺したのか? そして自分は何故生き返ったのか? 謎が謎を呼び、そして衝撃の結末が訪れる。本格ミステリ長編。 |
スカーレット・パブリッシング | |||
11/25 | ミス・レッドラム | 不夜城ブラッド | 魔都倫敦の霧の中、《不夜城》と呼ばれるその城では、夜毎血塗られた饗宴が開かれる。魔都の住人を恐怖で支配する《不夜城》の目をかいくぐり、暗躍する殺人鬼。吸血鬼と殺人鬼の死闘を描くゴシック・アクション・ホラー! |
11/27 | 門前美鈴 | 風雲少女・リンメイが行く!6 昇竜の滝(前編) | 師匠は生きている。《昇竜の滝》を超えた先で暮らしている――。リンメイたち一行は噂に従い昇竜の滝へと向かう。しかしそこで待っていたのは、史上最悪の敵だった! 《不運少女》リンメイの冒険譚、第6弾! |
是非曲直庁出版部 | |||
11/30 | 小松町子 | そして、死神は笑う。 | 死にゆく者の魂を回収する死神の《私》。お人好しな彼女は、死にゆく者たちの抱える未練についつい手を貸してしまう。優しい死神と死者たちの紡ぐ、ハートフルな短編連作。 |
白玉書店 | |||
12/05 | 西行寺幽々子 | 食いだおれ幻想郷5 焼鳥放浪記 | 今回のテーマは「焼き鳥」! 幻想郷中の焼き鳥を食べ尽くす、西行寺幽々子の体当たりグルメガイド第5弾。 |
12/05 | 魂魄妖夢 | 辻斬り双剣伝 半霊の章 | 立ち会いに敗れ、半霊を奪われた妖忌。その力の半分を失いながらも、主を護るため妖忌は再び剣を取る。剣豪妖忌の生涯を描く人気シリーズ第3弾! |
旧地獄堂出版 | |||
12/08 | 水橋パルスィ | 世界なんて滅べばいいのに | 幸せそうな者が妬ましい、世界なんて滅んでしまえばいい――。全ての哀しみを背負った人々の心に響く、大人気エッセイついに書籍化! |
鴉天狗出版部 | |||
12/10 | 河城にとり | ステルス・マジック 光学迷彩に挑んだ技術者たち | 魔法の技術《光学迷彩》は、いかにして生まれたのか。そこには何人もの技術者の挫折と苦難、そして真摯な願いがあった――。今語られる、光学迷彩の開発秘話。感動のサイエンス・ノンフィクション! |
12/10 | 厄井和音 | 不幸のシステム | あなたの《不幸》を払いましょう――。どん底にある人々のもとへ、その神様は訪れる。ささやかな不運から、大きな悲劇まで、神様はその不幸の元を解き明かしていく。小さな幸福をくれる、珠玉の短編集。 |
○月×日
稗田阿求『幻想郷縁起 第124季増補改訂版』が発売。売れ行き好調。
上白沢慧音『幻想郷の歴史』シリーズと合わせて買っていく人が多いので、隣に並べる。
午後、鴉天狗出版部の営業が売り込みに来る。
来月の新刊は河城にとり『ステルス・マジック 光学迷彩に挑んだ技術者たち』と厄井和音『不幸のシステム』。
前者は光学迷彩技術の開発秘話を綴るノンフィクション、後者は新人作家のデビュー作。少し控えめに発注。
○月×日
『猫のいる暮らし』11月号が並べた途端九尾のお客さんに買い占められた。追加発注。
文庫本コーナーで《秋の夜長のミステリー・サスペンスフェア》開始。
永月夜姫『満月はもう来ない』と富士原モコ『屍は二度よみがえる』の売上が伯仲。
ミス・レッドラム『不夜城ブラッド』はもうひとつ。POPでも作るべきか。
笠原たたら『風が吹いたら傘屋がもうかる』は相変わらず売れる気配がない。ホラーとしてはやはりタイトルがダメなのか?
○月×日
オーナーの指示で霧雨魔理沙『グリモワール・オブ・マリサ』を平台に。
魔導書は正直あまり売れないから別の本を置きたいのだが……。
午後、いつものメイドさんが来店。『不夜城ブラッド』を五冊ぐらい買って行った。
○月×日
宗教コーナーでは相変わらず命蓮寺関連書籍が人気。
聖白蓮『博愛の法』、寅丸星『あなたの人生の宝物 大切なものが集まる生き方』ともに好調。
博麗神社関連書籍は埃を被っている。そろそろ棚差しにすべきかもしれない。
午後、ジュヴナイルコーナーで男の子が、門前美鈴の『風雲少女・リンメイが行く!』シリーズを熱心に立ち読みしているのを見つける。
立ち読みは本が傷むのでいつもなら注意するところだが、あまり熱心に読んでいるのでしばらく様子見。
子供が本に夢中になっている姿を見るのは悪くない。
○月×日
鴉天狗出版部の営業から貰った『不幸のシステム』を家で読み終える。
これは自力で売らねばと営業さんに電話、発注を増やす。
発売日に備えてPOP作成。
○月×日
紅魔館付属図書館の司書さんが来店。
『紅魔館付属図書館蔵書目録』を貰うついでに、本について色々と話をする。
本の盗難被害について互いにため息。
○月×日
昨日発売の『週刊ブンブン』の内容に関してクレームの電話が来る。
うちではなく鴉天狗出版部の方に電話してくださいと伝える。
本の内容に関するクレームを書店に向けるのは止めてほしいと思う。
ジュヴナイルコーナーに星丸小虎の新刊『ミッシングハンター・ナッツ』が入荷。売れ行きはまずまず。
○月×日
西行寺幽々子の『食いだおれ幻想郷5 焼鳥放浪記』が発売。
波及して伊吹萃香『孤独の呑んべえ』が売れて品切れに。慌てて発注。
マーガレット・アイリス『人形の森』が女性客の間で好調。恋愛小説フェアを開くか検討。
○月×日
水橋パルスィ『世界なんて滅べばいいのに』が発売。
人気エッセイと言うので多めに発注したのだが、初日の売れ行きは今ひとつ。とりあえず様子見。
大橋もみじ『白狼の咆吼』シリーズがチャンネル109でドラマ化との情報。追加発注。
○月×日
先日熱心に『風雲少女・リンメイが行く!』シリーズを立ち読みしていた子が、シリーズの最新刊を万引きしようとしていたのを捕まえる。
お小遣いが無くて立ち読みしていたのだけれど、どうしても欲しくなってしまったらしい。
寺子屋の先生を呼んで叱ってもらう。
こういうとき、この子に本を自分が買い与えてあげるべきなのかで悩む。
○月×日
めっきり冷え込んできた。
秋静葉『幻想郷紅葉ガイド 第124季版』と秋穣子『実りの季節 豊穣神の農作指南』を返本。
季節が過ぎてしまった以上売れ行きが見込めないため。
この季節になると売れる白岩怜『雪桜の街』を平積みにして、『人形の森』と並べて《冬の恋愛小説フェア》のPOPをつける。
しかしその隣に並んでいるのは『白狼の咆吼』シリーズと、魂魄妖夢『辻斬り双剣伝』シリーズの剣豪小説。
配置を考え直す必要があるか。
○月×日
『ステルス・マジック』と『不幸のシステム』が発売。
POP効果かどちらも売れ行きはまずまず。
『白狼の咆吼』シリーズと合わせて鴉天狗出版部の本がここのところ好調。
POPもつけてみたものの売れ行きが伸びる気配がない『世界なんて滅べばいいのに』を棚差しにしたら、いつの間にか平台に戻されていた。
棚に戻すとまた誰かが平台に置いていく。
気味が悪いので平台に置いたままにしておく。
○月×日
小松町子『そして、死神は笑う。』を小さい女の子が買っていった。
レジで何故かその女の子に、陳列方法をもう少し白黒はっきりすべきと説教される。あの子は何者だろうか。
○月×日
『ステルス・マジック』の波及効果か、八坂神奈子『エネルギー革命』、八雲紫『コンピュータの彼岸』もここのところ好調。
ノンフィクションフェアとして面陳に。
年の瀬ということで今年のベストセラーランキングを出すための集計作業。
○月×日
オーナーが変装して『グリモワール・オブ・マリサ』を一冊買っていった。
これで何度目ですかオーナー。
今年の稗田文芸賞の候補作が発表。平台に六冊並べる。『不幸のシステム』の候補作入りが嬉しい。
受賞作の傾向からすれば今年は風見幽香『輪廻の花』が最有力か。
お客さんに受賞作予想をしてもらうのも面白いかもしれない。
○月×日
飲み会シーズンのせいか、永江衣玖『空気の読める人・読めない人』に関する問い合わせが多い。
『食いだおれ幻想郷』『孤独の呑んべえ』も引き続き好調。
午後、香霖堂店主が来店。
発売延期になっている『香霖堂日誌』はいつ出るのかと訊ねてみたが、曖昧に濁される。
○月×日
年間ベストセラーの集計完了。店頭に掲示。
その効果か上位の本がまた少し捌けた。
今年の傾向としては信仰と技術に関連する本がよく売れた気がする。
『博愛の法』は相変わらずコンスタントに捌けている。
それ以外では森谷カエル『幻想戦隊セイレンジャー』シリーズも夏頃から非常によく売れた。
○月×日
新年まであと一週間という今頃になって『世界なんて滅べばいいのに』が急に売れ始める。
在庫が減って一安心だが、どうしてまた急に?
○月×日
稗田文芸賞、受賞作は順当に『輪廻の花』。やはり賞を獲るとよく売れる。
受賞を逃した『不幸のシステム』『そして、死神は笑う。』あたりもコンスタントに売れており、個人的には満足。
○月×日
年の瀬、最後の営業日。 店を閉めようとしたところでふたりお客さんが来る。
ひとりはあのときの男の子。握りしめたお小遣いで『風雲少女』の最新刊を買っていった。思わず顔がほころぶ。
もうひとりはヒラヒラの服を着てくるくると回っている変な少女。
『ステルス・マジック』と『白狼の咆吼』の最新刊を買い、「ありがとう、厄いわね」と言い残して去っていった。
意味はよく解らないが、少しいい気分で閉店。
年明けの営業は四日から。それでは、良いお年を。
オーナーwww
本屋の雰囲気が出てて面白かったです。
クリスマスに売れるパルスィの本に吹いたwww
書店は、人なつこい猫と同様、最強のトラップだ(足止め的な意味で)
各書をそれぞれ独立したお話として読んでみたいです。
外の世界では一昨日くらいのことですかねwwww
新しい発想で非常に面白かったです。出てきた各書籍も読んでみたいですね。
細かいところでいちいち面白いw
久しぶりにさっくり読めるSSを見た気がします。
個人的にはステルスマジックを読んでみたい。
『そして、死神は笑う』がよんでみたいです
本に元ネタはあるのかな
…ところで『香霖堂日誌』の発売日の件なんですが、一体いつに(ry
面白かったです。
>幻想戦隊セイレンジャー
某動画サイトのあれですか?w
細かい部分も凝っており非常に楽しめました。
本屋いいよね。
「エネルギー革命」と「ステルス・マジック」を立ち読み隊。
ちょっとびっくりした分もあって面白かった
>平台に戻されていた
売れて欲しいのは分かるが本の並びは乱しちゃいけませんよパルさんww
とりあえずあれですね、パルスィの本を(ry)
本屋好きなので、面白かったです。
『孤独の呑んべえ』はやはりあの絵柄なのだろうかw
>八雲紫『コンピュータの彼岸』
さりげなく公式設定の本も含まれているのが素晴らしい。
『そして、死神は笑う。』は『しにがみのバラッド』が元ネタでしょうか。それを買っていった小さな女の子の姿にほっこりしました。
それで2008年春はまだ(ry
暖かい書店ですね。実にいい。
これ読んだらなんとなく本屋に行きたくなった。
それと、『世界なんて滅べばいいのに』を一冊ください
孤独の呑んべえとか自分で書いてみたいなww
なんつうかアレな匂いがする妙蓮寺組でニヤニヤしましたw
え? 図書券のみ? 図書券は数年前にもう……
ああっ、ここが幻想郷だと云うことを失念していました。これは失礼……
店長お勧めの不幸のシステムが読んでみたいなー。
そういえば、自分も仕事しながらみんな死ねばいいのに~♪て歌ってた。
いかにもありそうな本と本屋、いろいろ仕込まれたコネタがとても楽しかったです。
これはあれか。単に俺がミステリ好きというだけなのか……
とりあえず面白い作品をありがとうございます。
ああ、こういうアイディアは胸があつくなる。ありがたい
さりげなくくろまくみこ入れやがってwww2828したじゃねーかちくしょうw
あと、孤独の呑んべえみたいw
細かいところまで凝ってて面白かったです。
>本の盗難被害について互いにため息。
司書さーん!盗難の犯人が目の前にいるよ!w
某氏の作品思い出した
読んでみたいなぁ
ってセイレンジャーってオイw
浅木原さん、書いてください