きっと、ここは何時まで経っても変わらない――。
夕飯の片付けを終え、就寝までにぽっかりとできた微妙な時間。
私は、お盆に銚子と猪口を置き、縁側に腰かけた。
空には月と星が舞っている。
風もない静かな夜。
とは言え、時期的に気温は低い。
意識したからだろうか、微かに震えた。
羽織っていた半纏に腕を通し、ふと、苦笑いを浮かべる。
「寒気を通さない結界を張ればいいだけ、なんだけど」
まだまだ未熟な私の腕では、空気そのものを閉ざしてしまうだろうか。
そうなると、私の体温と相まって暖かくなるのだろうか。
それとも、寒気だけが残るのか。
興味はある。
あるのだが、私は結局‘力‘を使わなかった。
在るものをそっくりそのまま受け入れる――向こうにいた頃から変わらず、忘れてはならない大事な事。
「それに、熱燗も美味しく飲めるし」
猪口をくぃと呷る。
するりと喉を落ちる。
胃が、ぽぅと熱くなった。
ふと見上げた空に、星屑が一つ、尾のようなものを引いて走っていた。
自身のスペルカードか、或いは友人のスペカか。
……どちらかと言えば後者かな、と思う。
そう、それは、物音を立てず気配さえも断ち、私の後ろに近付いてくる友人――
「半年ほど前に泥酔して私の服をはいだ奴が、よく言うぜ」
――‘白黒魔法使い‘魔理沙さんを象徴するような、彗星だった。
「御馳走様でした。……何故、声をかけたんです? 私に気づかれないようにしていたのでは?」
「意識がこっちに向いたのを感じたんでな。出鱈目な奴め。と言うか、言う事はそれだけか」
「と、仰いますが、それを感知するのも出鱈目だと思います」
「違ぇ。『御馳走様』だけかと聞いている」
「黒い下着が扇情的でしたね」
しかも、紐だ。
そのままの姿勢で思い出していると、魔理沙さんは私の後頭部に手の平を当ててきた。
代名詞たる魔砲の準備動作。
やだこわい。
けれど、私は振り向かない。
「……我慢比べのつもりか? 幾らお前でも、直撃は安全を保証しないぜ」
「なら、しないでください。……ではなくて」
「あー?」
「私は、降る彗星を見て、なんとなく貴女を感じました」
「おいおい、そんなぽんぽん見えるもんじゃないだろう。椛じゃあるまいし」
『彗星と言う現象はそうそう起こるものではない』。
一般的な認識だが、それは我々の驕りと言うべきだろう。
広大な宇宙では瞬く間に、一つの星が現れ、また別の星が消えていっているのだから。
……などと角ばった思考を展開するつもりはない。
「ですから、魔理沙さん。先に何かを言うべきなのは貴女なのです」
「あー……? あ。相変わらず、角ばった奴だな」
「あら、お言葉。常識ですよ?」
良く言うぜ――肩を竦めたのだろう、衣擦れの音と共に呆れた声が向けられた。
「軽口の叩きあいも悪かないが、月と星がいい夜にゃ、ちょいと無粋か」
そうして、一度口を閉じ、空咳を打ち――言う。
「こんばんは、早苗」
そう、魔理沙さんは挨拶を忘れていた。常識でしょう?
「はい、いらっしゃいませ」
振り向き、笑みながら返す。
視界を覆うのは手。
……あれ?
「それはそれ、これはこれだぜ。繰り返す。『言う事はそれだけか?』」
「お似合いでした。ですが人形のワンポイントはどうかと思います」
「おいこら!?」
「あ、魔理沙さん、お静かに。起きてしまいます」
「お前が悪いんだろうがお前が! ……あー、もう、寝てるのか?」
問いに、私は小さく頷いた。
「よい子はもうお休みの時間ですから」
「んじゃぁ、お前は悪い子だな」
「訪ねてきた貴女もですね」
手の平越しに、笑む魔理沙さんを感じる。
私も口を閉じ薄らと伸ばした。
久しぶりの緊張感だ。
「早苗、お前、ほんっと……いい性格になったな」
「ふふ、白は染まりやすいんですよ、魔理沙さん」
や、自分でも、元からまっ白ってわけでも、とは思うんだけど。
なんて微苦笑した一瞬後――私たちは、互いに依る力を解放した!
激震する魔力! 発光する神力!
そして寝ぼけ眼の巫女が現れた!
……え?
「二人とも、うるさい……」
とろんとした声で呟かれ、そっと障子が閉じられた。
残された私たちは顔を見合わせる。
数秒、微妙な沈黙が場を支配した。
どちらかと言うと嬉しくない類だ。
「えっと」
「まぁ、その、なんだ」
「あの、重ね重ね申し訳ありませんでした」
「や、私も過ぎた事をぐちぐちと」
「とりあえず、お座りください」
「あぁ。隣、失礼するぜ」
ほぼ同時に言葉を発し、たどたどしい会話を展開する。
手をお腹のあたりで組み、頭を下げる私。
両手を振って応える魔理沙さん。
体勢を戻した私と、座った魔理沙さんの視線が重なり――
「くくっ」
「ふふ……」
「あはははは!」
なんだか可笑しくなって、互いの肩を軽く叩きながら、私たちは笑い合った。
――うるさいってばー!
おっとっと。
きっと、ここは何時まで経っても変わらない。
変わらない、筈だ――。
両手で持った銚子を傾け、向けられた猪口に注ぐ。
透明な液体が音を立てる事なく流れていく。
溢れるまで後一秒。
「まずは一杯」
そんなタイミングで切り上げ、私は言った。
「ん、サンキュ」
どうと言う事もなく口まで運び、唇をつける魔理沙さん。
酒を啜る微かな音だけが、この場に流れる唯一の音。
先ほどとは一転して、静かだ。
……うんまぁ、騒いでまた怒られるのも嫌だし。
「そう言えば、魔理沙さん」
こっそりと微苦笑した後、話を振る。
「珍しいですね」
「そうか? 夜って言っても、まだ日は回っちゃいないぜ?」
「その認識もどうかと思いますが。ではなくて、お一人で来られるのが、です」
含まれる言葉の意味を理解したのだろう、魔理沙さんは苦笑いを浮かべた。
「酷いな。まるで私がヒトリじゃ動き回れないみたいな言い草じゃないか」
「そうまでは言いませんけど……。お二人は?」
「‘神綺をちいちゃくする魔法‘を開発中」
うわぁ。
「実験台にされそうになったから逃げ出したんだ」
「惜しい事を」
「あー?」
「いえ……って、追って来られるのでは?」
「……小悪魔が頑張ってくれるといいんだが」
あ、夜空にひと際輝くお星様。
「流石に厳しいと思います」
煌めく星に小悪魔さんを重ねた。
敬礼する司書さんの姿が浮かんで消える。
けれど、その表情は微笑みで、あ、星まで消えちゃった。
……などと妄想していると、魔理沙さんの唸りが聞こえ、私は視線を戻した。
「んぅ、どうかな。主がボケに回ると、なかなかに強かだぜ?」
言う通りだ。
腰に手を当て人差し指を立てる小悪魔さんは、私にして破壊力大。
けれども、そう、だけれども、相手はパチュリーさんだけではない。
「でも、暴走しているだろうアリスさんも一緒ですよね?」
「うむ。……悪い事をしたな。すまんかった、小悪魔」
「まぁ、ほどほどには楽しんでいると思いますが」
因みに、幻に見た小悪魔さんは軽くイきかけていた。
閑話休題。
「で、そのまま家に帰るのもなんだか癪だし」
「此処に来た、と」
「だぜ」
頷き、魔理沙さんは飲み干した猪口を盆に置く。
先ほどと同じように、私は酒を注ぐ。
白い手は離れていなかったから。
「此処にくりゃ、とりあえず酒はあるだろう?」
事あるごとに宴会してますから。
騒ぐだけ騒いで掃除もろくにしてくださらない。
副産物の置き土産、酒やつまみは、そろそろ蔵の許容量を超えてしまいそうだ。
私がそう揶揄する前に、再度猪口に唇をつけるその直前に、魔理沙さんは、言った。
「それに、誰かしらいるだろうしな」
そうして、夜空に視線を向けていた。
……いや。
正確には、夜空を駆け、此方に来るモノを見ている。
同じように空を見上げ、私は、二人を微笑みで迎えた。
「――到着、と。こんばんは、ご無沙汰しています、おフタみょわー!?」
「魔理沙、お久しぶり! 早苗さん、こないだぶり! 遊びに来ましたー!」
二人――妖夢さんとうどんげさんだ。
因みに妖夢さんの叫びの理由は、後ろから両手を広げたうどんげさんに追突されたから。
しかも、うどんげさんに止まる気配はない。
妖夢さんの腕が四本あるように見える。
「進化の秘宝を使った妖夢か」
「私的には隠し腕と言う表現の方が」
「や、腋越しだし。ともかく、止めてやらんと」
「ふむ……お応えしないといけませんね」
「おーい」
私の呟きに半眼を向ける魔理沙さん。
無視して、立ち上がる。
そして、駆けた。
「うどんげさん、妖夢さん、ようこそいらっしゃいました!」
無論、両手を広げて、だ。
数秒後、互いの背に腕を回しあう私とうどんげさん。
薄紫色のさらさらとした髪が、こそばゆくも心地よい。
「早苗さん、その後、風邪はどうです? 治りましたか?」
「ええ、それはもう元気に! 葛根湯でしたっけ?」
「はいな。初期症状には最適なんですよ」
「そう言えば、一緒に頂いたもう一つのお薬は?」
「あれ、補中益気湯は早苗さん用です」
「私用……ですか?」
「ええ、看病疲れに、と思いまして」
「なるほど、では、次の機会にでも」
「あちゃ、説明していませんでしたか」
「あはは、でもまぁ看病程度で私は疲れませんよ?」
「どれどれ……わ、ほんとですね! お肌ぷるぷるですぅ!」
きゃっきゃうふふと抱き合い近況を報告するわたくしたち。
「あのー、私を挟んでるの、忘れていませんよね?」
その狭間、サンドイッチ状態で身動きのできない妖夢さん。
えぇもう、忘れていませんよ。
だって額と額が当たってる。
ほぼ零距離だ。
勿論、わざとやっている。
「おフタリとも、もう少しこう、恥じらいを。娘子でもあるまい――しぃ!?」
言い切らせる前に、腕の力を増した。
うどんげさんも同じく。
形が、変わった。
妖夢さんが、ではなく、私とうどんげさんの胸が。むにむに。
「お、おフタリとも、冗談も大概にしてくださいよ!」
「恥じらいが、うふ、なんでしょうか、妖夢さん?」
「あ、ちょ、耳は駄目です早苗さん!?」
「私たち、女の子だよ妖夢ぅ」
「ひぁ、項はもっと駄目!」
わーわーきゃーきゃーもみもみくちゃくちゃ。
「たわわな果実ととたわわすぎる果実が私を苛む! ――じゃないっ!?」
――ふふ、後ひと押しですね。
――あは、やっちゃいましょう!
妖夢さん越しのアイコンタクトはしかし、完璧に行われたのであった。
「えへー、妖夢ってば、むっつりさんなんだからぁ」
「うふふ、相変わらずですねぇ」
「み――」
みょわー!
……と言う、普段は凛々しい妖夢さんのあられもない可愛らしい悲鳴が上がる、その直前――
「ぁいたっ」
「うさっ?」
――後頭部に突っ込みを入れられてしまう私たち。
「いい加減にせんかぃ」
被弾箇所をさすりながら、後ろを振り向く。
座ったままの魔理沙さんが、半眼で手を向けていた。
何と言う事もなく、遠隔発生させた弾幕をぶちあてたのだろう。
「最近、よく魔理沙さんから突っ込まれている気がします」
「気だけじゃないな」
「あはは、と」
愛想笑いを浮かべていると、妖夢さんがするりと腕から抜け出した。
「すまない、魔理沙。また助けられたね」
「んぁ。……なんだか面白くない役回りだぜ」
「あはは、魔理沙、案外良識あるんだもんねぇ」
喧しい――視線に込められたその手の避難を、赤い瞳は軽く受け流していた。
「うどんげさんはともかく、早苗さん、貴女はもう少し慎みを持った方がいい」
「偶にはいいじゃないですか。って、うどんげさんは?」
「もう諦めました」
月兎は順調にお師匠様の後を追っているようだ。
嘆息をついた後、妖夢さんは、項辺りで括っている飾り気のないリボンを外し、多少乱れた髪を手ぐしで整える。
雪のような白い髪は、抵抗する事なく指を上から下に通す。
腰まで届く長さなのにも関わらず、だ。
癖毛の私には、少し羨ましい。
「そー言う妖夢は、もうちょっと身嗜みに気をつけようねー」
「わ、と、……うどんげさん?」
「櫛くらい持っておこうよ」
「はぁ……」
「何その気のない返事」
「と言われましても、偶には伸ばせと命じられたので放っているだけで」
「なーんて澄ましている妖夢だけど、腰につけた巾着の中にはちょうちょの髪留めが!」
みょわー!?
……と言う悲鳴はやはり聞こえず、再びうどんげさんの後頭部が弾幕ではたかれた。
魔理沙さん、ほんとに突っ込み役が板について。
ほろり。
「おい、早苗。そのわざとらしい泣き真似は止めぃ」
「おほほ。――と、暫く、お願いしますね」
「どうした?」
「二人ならともかく、四人で回し飲みする訳にも」
「それもそうか。酒と、つまみも頼むぜ」
了承の意を返し、私は奥へと歩を進める。
その間も、三人の会話は途切れなく続いていた。
耳へと流れ込んでくるのは、そう、少し前にも聞いた言葉。
「お前ら、来るなら来るで連絡くらい入れてろよ。や、私もヒトの事は言えんが」
「うどんげさんが突然、ウチに来たのよ。だから、もてなしも何もできなくて」
「で、どうしようかなって。此処なら、誰かいて、騒げるでしょ?」
「怒られたけどな、さっき」
「お酒も用意してもらえるみたいだし。てゐの目を盗んで出てきた甲斐があったわ」
「あぁ、そうか。童はもう寝る時間……うどんげさん! 今何か聞き流してはいけない事を! また怒られる!?」
なんだかな――くすりと、私は笑った。
きっと、ここは何時まで経っても変わらない。
変わらない、筈だ。
それは――。
お盆に大瓶と人数分の猪口を乗せ、縁側に戻ってきた私を迎えたのは、先ほどと変わらずの姦しい声だった。
「だっかっら! だいぶん前にも言いましたが私を小さくしてどうするんですか!? 誰得でしょう、パチュリー様!」
「アリス、さぁ、次は魔理沙を……いいえ、いっその事、この場全員を!」
「聞いてねぇぇぇ!?」
「私得だけど。可愛いし。ね、そう思わない?」
「小悪魔の嘆きはあっさり流すんだな。可愛いけどさ。……で、アリス、素敵に邪悪な笑顔で詰め寄るのは勘弁してほしいぜ」
「さて。この収穫時期に、しかもご丁寧に『妖夢の所に行ってきますかっこハート』なんて書置きまで残して出て行った兎さんの言い訳は?」
「何してんですかうどんげさん!? あ、あのですね、てゐさん、うどんげさんも悪気があった訳じゃなく!」
「あはー、てゐってば、私が妖夢に構うから妬いてるのね。かーわいっ!」
「波長読んで!? 妬いているのは事実でしょうが――じゃない!」
「……フタリとも、後でお仕置き」
なんだか増えている。
「お猪口、四人分追加しないといけませんね」
三度目の正直か、あげられる可愛らしい悲鳴に微苦笑を零しつつ、私は独りごちた。
そう、それは独り言。
小さな、自身の耳に届く程度の声。
庭で笑い泣き叫ぶ魔理沙さんたちには聞こえない。
「ふむ。プラス三杯、用意してもらえるか?」
だから、すぐ傍で囁かれるその声に、私の体は一瞬硬くなった。
「――ふふ、修行が足りていないんじゃないか」
「そう言う貴女には礼儀が欠けていますよ?」
「全くだな」
此方の咄嗟の軽口などものともせず、声の主――‘永遠に紅い月‘レミリアさんは優雅な仕草で胸に手を当て、言う。
「こんばんは、早苗」
「いらっしゃいませ。今日は……?」
「面白い……と言うのも失礼な表現だが、まぁそんな人間を連れてきた」
「あぁ、あの柱の影にいるお二方」
「うむ……何時の間にか痴話喧嘩しているな」
「なんだか言い争いをされていますね」
「人様の家で何をしているんだか」
「ナニをされているんではないかと」
「お姉様、そう言う下品な表現はどうかと思うわ」
おほほのほ――口に手を当て笑む私に、レミリアさんが微苦笑を浮かべ手を振る。
「それはそうと……都合のいい事に、各勢力の代表が集まってるじゃないか」
「そのうち天子さんやさとりさんたちも来られるかもしれませんねぇ」
「ふぅん……幻想郷をひっくり返す密会でも?」
「イーッ!」
「神奈子と諏訪子が泣くぞ」
「輝夜さんと幽々子さんは参加してくれそうですね」
「それは永琳が泣く。後、確実に妖夢も泣くだろうな。手も出すか」
振っていた手を差し出すレミリアさんに、私は小さく頭を下げ、盆を渡した。
「冗談は置いておいて。貴女が操った、とかどうでしょう?」
「庭の全員をか? 無茶を言うな」
「あら、ご謙遜」
言いつつ、再び奥へと引っ込む――
「……ったく、言ってくれるね。
変わらない奴らばかりだと思ったが、くく。
早苗――あいつはどんどん、‘お前‘に似てきたよ」
「此処は、そう言う場所らしいです。
笑って騒げる、誰かしらがいる。
‘たまり場‘ですね」
――振りをして、私は囁いた。
「あはっ、レミリアさん、今びくっとされたでしょう! 修行が足りていませんよぅ?」
「結界移動使ってまで仕返しか。その通りだよ。ほら、さっさと行く!」
「はーい」
するりと伸ばされた指に目元を拭われた私は、レミリアさんの微笑に応えるように、笑ってその場を後にした。
戻ってきた時にはまた誰かしらが増えているだろうな、なんて思いつつ。
だって、此処は皆の‘たまり場‘なのだから。
きっと、ここは何時まで経っても変わらない。
変わらない、筈だ。
それは――
――そう、私たちが愛した彼女たちの、望んだ事なのだから。
<幕>
私たちがレミリアに連れられ辿り着いたのは、控え目に表現をしても神社の皮を被った桃源郷と呼べる場所だった。
ぼぼんきゅぼぉんのお姉さんをはじめとして、ちょっとこれ、もう……っ!
しかも、未成熟な巫女さんもいるらしいのよ!
おぉっとちょっと待って、私、宇佐見蓮子は老若男女区別なくいけるわ!?
「メリー! どうしようどうしよう、ちょっともう堪んないんだけど!」
「や、どうもしなくていいから。落ち着きなさい」
「グーは止めて!? もう、わかったわよぅ」
……ふぅ。
「愛そう、全てを――!」
「賢者タイム!? 早い……じゃない! 何一人で楽しんでるのよ楽しませるのは私でしょう!?」
「拳は止めて――って、ちょ、メリー、此処神社、神聖な場所、と言うか人様のおうちで――あぁんっ」
‘たまり場‘だけにためました。
あっはっは、私ったら巧い!
……あんっ。
<了>
殆どしんみりせず、ノリの変わらない辺りがまた素敵です。というか酷くなっているようなw
しかしロングの妖夢とな!? ええい、絵師は(ry
なんという素敵な未来
また見たいけど、この未来にいたる頃には霊夢が死んでるかもしれないと言うことを思うと一抹の寂しさが残る