Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

アルティメットシィングレミリア

2009/12/09 19:26:46
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1

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JOJOのパロネタを含みます、じゃなくてJOJOのパロネタで構成されています。
分からんって方には理解しづらい内容になっています。


以下本編







「あっはははははははは!!ついに完成したわ!」

深夜の紅魔館でレミリアの歓喜の叫びがこだました。

「お姉様五月蠅い」
「ごめん」

まあすぐに静かになったのだけど。



「で、今日の丑三つ時頃でしょうか、とても五月蠅かったのですが」
咲夜は眠っていた主が起きるや否や、苦情の申し立て。
「あー、お嬢様!今朝方妖精達が泣いてましたよ?折角爆睡してたのにーって」
美鈴からもなんか嬉しくない報告。
「レミィ。私せめて睡眠位はまともに取って養生したいのだけど」
パチュリーにはかなり棘のある口調で。

それでも彼女らは優しく、主思い、親友思いな奴らだから。
そうレミリアは内心で嬉しく思い、次の言葉を待った。そう、即ち――――

「さて、ご飯にしましょうか」
「ちょっと待ったあああああああああああっ!!」
訂正。全然優しくなんかなかった。主思いでも親友思いでもなかった。
「どうなさいました?」
「あ、あの、さ!聞く事とか無いの?その―――」
夜中に叫んだ原因とか。
「ああ、お嬢様まさか!」
「まさか?」
「おねしょなんてしたんじゃないでしょうね!洗濯するのは私なんですからね!?」
「不夜城レッドオオオオオ!」

倒れた咲夜を見捨てつつ今度はパチュリーの呆れた声が部屋に響く。
「分かったわよレミィ……『イッタイナニガアッタノ?』」
「何故かしら、久し振りにこんな悲しい気分になったわ」

そうは言いながらもレミリアは部屋の奥へと進む。
「ずっと作ってたのよ。それがやっと完成したの」
テーブルの上からレミリアの掌へと乗せられたそれは、―――仮面だった。

石で出来た、不気味な仮面だった。





「たのも――――――!!!」
聡明な者ならば分かるであろう、レミリアの永遠亭への訪問はそれから1時間も経たない内に。
「うわっ!確かあんた吸血鬼のストレツィ」
「レミリアだ!!何を覚え間違えた!!」
挑発的な見た目の二人が相対する中、咲夜はまっすぐ永琳の所へ。

「……何?」
「お嬢様が貴女の所のお姫様から宝物を一つ奪いたいとの事」
「ふぅん、お断りだけど」
「そう言われても困るわ。お嬢様の我儘と好奇心は達成するまで終わらないのよ」
「じゃあ……そうね、一旦興味さえ失わせてしまえば問題ないでしょう」
永琳の含みのある言い方に咲夜は素直には頷かない。
「何を企んでるの?」
「ふふ、まあ貸してあげるくらいなら構わないって言ったのよ。ただし……」
永琳から魔力、霊力、そういった『力』が溢れてくる。

やばい。

時を止めて大幅に距離をとる。最早後ろで兎と戯れる(一方的にいじめる)主は眼中にすらない。
「ふふ、逃げなくてもいいわ。ただね、条件があるの」
「条件……?弾幕勝負で勝てって言うの?」
それが幻想郷のスタンダード。簡潔で、かつ現実的な問題の解決策。
咲夜の手にはスペルカード、『咲夜の世界』が握られている。
いつでも即座に対処できる。永琳ほどの実力者とは出来ればこんな相手のホームグラウンドで戦いたい物ではない。油断なんて出来ない。


そんな思索が挙動を遅らせた。正に本末転倒。


永琳の手には既に紙が握られていて、その周りには絶大な魔力が渦巻いていなかった。











渦巻いていなかった。

全然、ちっとも。

「あらどうしたの?ずっこけちゃって」
永琳の手に握られている紙は紙状の物ではなくてただの紙。
それに気付いた咲夜はひとまずほっと胸を撫で下ろす。

「これが条件よ」
「何の紙?」
「領収書」
「は?」


『研究協力費、材料費、口止め料、食費、気紛れと私のお小遣い
           計9738103630000』

「は?」
繰り返してしまう。
「貴女の主さん、実は随分前から貴女達には秘密であのお面作ってたみたいでね。その際秘密にしたいからそっちの魔女さんには知恵を借りれなくてうちに来たのよ。で、これがその諸費用ね」
ただの紙ではないとはお世辞にも言えない気がした。
「ちょっとちょっとちょっと。何これ?高すぎるでしょう?」
「そりゃまあ」
「この小遣いって何よ。気紛れって何よ」
「小遣いは私の。気紛れは私のへそくりに」
「ふざけないで!こんなの払いませんからね!」
「じゃあ姫の宝もお貸し出来ませんね。あ、後このお金の件ですがね、」
付け足す様に、自然な流れで咲夜に止めを刺した。

「すでに悪魔の契約とやらを交わしていますので反故には出来ないそうです」




永琳はここが屋内である筈なのにどうして冷たい風が吹いているのかしら、とよそよそしい態度を崩さない事に決めた。


「お嬢様―ちょっとこっち来て下さいー」
「ん、何?宝もらえそう?」
「波紋疾走!!」
「アーッ!!」



『紅魔館の財政
昨日  黒字62382936200
今日  赤字 9738103630000-62382936200=884279306200』


結論:すんごく赤字。



「お嬢様……しばらくは貧相な生活を続けて頂きますからね」
紅魔館にて、緊急会議である。
「お姉様……酷過ぎ」
「お嬢様ー、私達の生活は……」
「レミィ、今までで一番呆れたわ」
「え……う、五月蠅い奴らだね!私が成し遂げた事の大きさを知るがいい!」
「まあ折角貧相な生活を強いられるんだから聞いてあげるけど。『ナニヲナシトゲタノ?』」
「冷たいなぁパチェは。私が貰って来たのは!『エイジャの赤石』!」
「お嬢様、借りてきたのであって貰ってはいません」
様々な思惑は大して交錯するような事はなく、単純にレミリアは自分の為した事に喜びを感じ、後の者はさっぱり理解が追いつかないでいた。

「ねえフラン?私達の弱点といえば何かしら?」
「日光。それがどうかした?」
当たり前な事を聞かれても困る。フランドールは面白みもなさそうに答えた。
「でもね!これがあればその太陽を克服できるのよ!」
「嘘でしょ?」
「本当よ!それだけじゃないわ。手をリスに変えたりとか溶岩に呑みこまれても平気だったり羽生やして飛んだりとか!」
「まあ最後のは要らないかな。でもほんとなら……凄いかも」
「でしょ!?それを私は開発したの!見てなさい!こうしてこの仮面に石をはめ込んで、と」
がちり、という不気味な音がして、石が仮面にはめ込まれる。
赤石は光を受けてその赤を増し、仮面はその光に不気味さを添える。
「で、……どうするんですか?それを」
咲夜もいつのまにか興味が出たのか、質問が口から出た。
「咲夜は馬鹿ね。仮面だよ?被るに決まってる!」
勢いよく被ると仮面から現れた何か凄そうなの(美鈴談)がレミリアの頭を突き刺した。
「お嬢様!?」
「ふ、ふふ……来たわ!これでいいのよ咲夜!こうする事で私は完全な生命になった!」
「完全な生命?」
「何かカッコイイですね咲夜さん!」
「そうよ!太陽の光を克服した私には怖いものなど何もない!」
叫び、そして間もなく沈みそうな美しい夕陽の下にレミリアは走り出した。

咲夜は慌て、
美鈴は『完全な生命』の響きに憧れ、
パチュリーは呆れ、
フランドールは期待を胸に姉の姿を見送った。

皆がテラスから見ている目の前で、レミリアは夕陽と対峙し、






「最高に『灰』ってやt」

灰になった。


「ええええええええええええええええええ!!?」
「お姉様!?」
「ぐふ……駄目みたい……だわ……!何で?」
「お嬢様!?『完全な生命』の夢は!?」
「知るかっ!……うう……死ぬ」
「やれやれね、レミィ」
「パチェ!?」

紅魔館に緊急避難(スタンド名:十六夜咲夜 能力:時間を止めて自分を運んでくれる)したレミリアを皆が様々な思惑を持って近付く中、パチュリーは一人立ったままレミリアを見下ろしていた。

「この石……ナントカエイジャって純度の高いやつじゃないわ。パチモンよ」
「パチェモン?」
「黙ってなさい」



まんまと永琳に一杯食わされたレミリア達。

昨日までと同じように生活する中に、お金を稼ぐ要素が多少増えた毎日。

「お嬢様、もう何も企んだりしないでくださいね」
「えっ」
レミリアの後ろに見えたパチェモンエイジャの周りには色々と悪あがきの跡が覗えたのは、きっと気のせいなのだ。
紅魔館門前
『格闘家の貴女に朗報!いつでも腕試しが出来る!紅魔館の門番と戦いませんか!?
格闘派の妖怪として名高い紅美鈴が貴女の腕試し・修行に協力いたします!

挑戦料金:1時間1000円 延長20分300円
     フリータイム3000円
     たこ殴りコース1000000円』


「少しでも稼ごうと思ってね。美鈴、どうかしら」
「嫌です」

*****

最近JOJOにハマりすぎた。今日とか明日とか試験なのに投稿。いえーい。
やりたい事はやった!書いてる側だけが一方的に楽しいってのはあれだけど。
楽しんで頂けたらいいなぁと(最早願望)

そして書き手からの独り言なんてのもまたアレだけど私は話を終わらせるのが苦手。
巧い事締められないんです。投げっぱなしに感じたらすみません。そんなつもりはなかったんだと弁解。

P.S
今からJOJOを全巻揃えようと思っている俺は無謀者ですか(読んだのはBO●KOFFでばかり
楼閣
http://ameblo.jp/danmaku-banzai/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
たこ殴りコースwwwwww
Mな人専用のSMクラブじゃねーかwwwwwwww
料金の方、分割払いになりませんか?
2.名前が無い程度の能力削除
なんというか適当なところが適当すぎる感じでした。
3.名前が無い程度の能力削除
請求額の桁が多過ぎて数える気にすらなれんwww

試験中・でも執筆・JOJOハマり――楼閣さんと自分の状況が似通り過ぎてて吹いたww
4.名前が無い程度の能力削除
この作品のどこをとっても中途半端。
5.名前が無い程度の能力削除
この9兆7381億0363万0000 とか、623億8293万6200 などの数字を出すのはいいんです。
この数字が出てくる為のフリというか、前置きが無いので、いきなり数字だけ出されても置いてけぼりを食らった気分です。

というか、この作品。
どこに面白さを見出したらいいんですか?
6.楼閣削除
えーと、コメント返すのはプチでもやって良いのかな。一応やります。場合によっては後で消します(コメ数増えちゃうからね

時間の関係もあるのでざーっとですみません。

楽しんで頂けた方、ありがとうございます。似た境遇の人まで居て、何かみょんにテンションが上がりました。
適当と言った方。その言い方が適当でしょう。根詰めて書いた話も良いですがノリだけで書くのも好きなんです。
数字の前フリですが、最初は悩みましたが適当に打った後ゼロを足すだけにしました。うーん、話には無駄があるくらいで丁度良いかと思ってたので新鮮な意見でした。ありがとうございます。
最後にどこを楽しめば良いか。違う!
楽しみとは与えられるものではない。自分で探s(ry まあさて置き、楽しんで頂けた方のコメントからご推察下さい。

初プチ投稿で色々やらかした気もしますがこれからもよろしければ見てやってください。通学途中の楼閣でした。
7.名前が無い程度の能力削除
あの仮面は被っただけでは針がでません
通常の仮面は血で、石嵌め込み型は(石部に?)外線により起動

あと、どうせ波紋疾走を出すなら、「何の」波紋疾走かも書いて欲しかった
8.名前が無い程度の能力削除
7の者ですが、コメントし忘れていた事があったので
作者のコメントに対してですが・・・
競争主義的な書き方止めてもらえませんかね?

作者の本心がどうあれ、
点数やコメント数にそんな拘るな
とコメントせずにはいられません

ああ、それと、作者によるレス返しは別にいいと思います
9.名前が無い程度の能力削除
試験勉強しとけw
単行本も買っとけw
10.名前が無い程度の能力削除
うーん、おもしろくないな
私にはこの作品は楽しめない
私はJOJO二部が大好きだ、その点から言わせてもらうとこの作品からは元ネタに対する尊厳、敬意が感じられない
安易に共通点を結び合わせただけにしか思えない
厳しいことを言ってしまったが、これが自分の正直な感想です
11.名前が無い程度の能力削除
たこ殴りコースって美鈴が無抵抗に殴られるってこと?
12.名前が無い程度の能力削除
ちょっ、JOJOだと吸血鬼はサンタナ達の食料w

「完全」ではなく「究極」
あと、JOJOの話をちゃんと知ってから書け
何箇所か間違ってるところがあるが、少なくとも石仮面の起動、あれは無いわ
夕陽と対峙してからだろ
13.楼閣削除
ちょっと色々な言葉をいただいたので返信させていただきます。一回で済ませてしまうつもりだったのですが意見への投げっぱなしは私のよしとする所ではないので。
長くなったらすみません。

競争主義に見えたのは申し訳ありませんでした。得点やコメントは多い方がより多くの方の目にとまります。そういう点から言って高い方が嬉しいと感じることは否定しません(単純に嬉しいというのもありますが)が、読む方に不快感を与えてしまう、という可能性を考慮しないものとなってしまいました。競争主義的な意見を書きこんだつもりはなかった事と、以上が私の価値観である事を明記します。ご理解頂ければと思います。また、以後書きこむ文章には気を付けると共に、不快感を与えてしまい、申し訳ありませんでした。
また、JOJOへの尊敬の意を感じられない、という意見に対しましてもそういった不快感を与えてしまい申し訳ありませんでしたといわせてください。ただ、私自身もJOJOという作品が大好きであり、また尊敬の意を持っています、という事をパロディ作品という形を用いた一作者としてここに明記し、また理解して頂けたらなと思います。
また、パロディなので話の関係上原作とは全て同じ設定のもと扱っているわけではない事の理解を求めるとともに、石仮面が針を出すのは血を吸った時である事を失念していたことを謝罪いたします。申し訳ありませんでした。

パロディ作品にはその原作のファンの方が居て、それぞれに意見を持っている、という事をあまり考慮せず、不快感を覚えた方が少なからず出てしまう作品になってしまった事を反省するとともに、これからの作品づくりに生かしたいと思っています。
申し訳ありませんでした、それからご意見ありがとうございました。

P.S
11>どちらにも取れますね。きっとどっちでもOK。そりゃ美鈴も嫌でしょう。どっちにせよ。
14.名前が無い程度の能力削除
面白かったよー
15.名前が無い程度の能力削除
もう指摘されてるけど作者コメントだと理解してるか分からんので
>石仮面が針を出すのは血を吸った時
 試作品はそうですが、完成品(赤石嵌め込み型)は太陽光(紫外線)により出ます
 血でも出るかは分かりませんが、もし出ても、その場合エイジャの赤石を嵌め込んであっても試作品と変わらないでしょう(赤石の意味が無いから)

>今からJOJOを全巻揃えようと思っている俺は無謀者ですか(読んだのはBO●KOFFでばかり
最初の方は店頭に置いてあるかどうか、取り寄せもする覚悟はありますか?
あと、第何部までをJOJOと認められるかという問題も(現在連載中のスティール・ボール・ランもPart7のJOJO。話の流れや画風などの作風が大分変わってますからね