Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

Espresso Day

2009/11/28 17:52:29
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Espresso Day





私を呼ぶ声がし、目を開く。
キスできそうなほど近くに咲夜の顔があった。
軽くキスをし、身体を起こす。
時計は正午を指している。
まだ、起きるには早い時間だ。
咲夜は時間を間違えていないだろうし、何か指示を出していなかったかハッキリとしない頭で考える。
咲夜に髪を梳かしてもらい、服を着替えたところで書類が溜まっていたため早めに起こすよう指示していた事を思い出した。
今から始めれば、夜のティータイムには間に合うだろう。
昼食にアプリコットティーとフルーツサンドを食べ、執務室へと向かう。
花瓶に生けられたラベンダーの香りを楽しみながら、溜まっている書類を処理する。
夕食の頃には3分の2を終えていた。
ナイトティーまでの時間を考えると、少々厳しい。
夕食は摂らず、作業を続ける。
残っていた書類を片付けたところでナイトティーまで残り10分。
なんとか間に合ったというところだ。
威厳を損ねないようにゆっくりと、可能な限り速くナイトティーへと向かう。


扉を開けると、パチェと咲夜がいた。
フランはいない。
なにか気に食わないことでもあったのだろう。
あとで部屋に行かないといけないわね。
引かれた椅子に腰掛けると、デミタスカップが置かれた。
「あら、今夜は紅茶じゃないのね?」
「本日はお忙しそうでしたので、気分転換をと思いまして」
「そう、嬉しいわ」
咲夜の返事に満足し、デミタスカップを手に取る。
エスプレッソの香りを楽しみながらパチュリーを見ると、持っているのはティーカップだ。
エスプレッソの香りで、紅茶の香りが消えてしまっていて気付かなかった。
「パチェは何を飲んでいるの?」
エスプレッソを一口飲む。
香りが口の中に広がり、次に苦味が広がる。酸味は少ない。
「オレンジ・ペコよ。レミィが羨ましいわ」
パチュリーがカップに口をつける。
羨ましい、か。
「そう?あなたには可愛い司書がいるじゃない」
咲夜お手製のクッキーを手に取り、口に含む。
香ばしいナッツが、味にアクセントを加えていて美味しい。
「あの子はエスプレッソなんて淹れないわ」
パチェはチョコクッキーに手を伸ばす。
「言いつければ良いじゃない」
エスプレッソをもう一口。
「それじゃ意味ないでしょう?」
呆れたような顔でオレンジ・ペコを口に含む。
「まったくね」
咲夜がデミタスカップをさげ、カフェ・ラッテを用意するとパチェが席を立った。
「それじゃ、今日は失礼するわ」
「ええ」
パチェが部屋を出ると、咲夜が私を見る。
「不機嫌そうでしたけれども、どうかなされたのでしょうか?」
自分がなにか粗相を犯したのか不安なようだ。
「どうということもないわよ。別に誰のせいってわけでもないから、気にしなくて良いわ」
「はい、わかりました」
口ではそういいつつも、納得できていないようだ。
顔にも体にもそれが表れている。
「それより食事がしたいわ。今日はあまり食べていないの」
「それではすぐに準備を致します」
「しなくていいわ。せっかく極上の品が目の前にあるんだもの。食さない手はないでしょう?」
咲夜を手招く。
至高の一品なのは咲夜の血。
私以外、誰も食せぬ特別なもの。
前作に対して御感想有難う御座いました。
どうも最近は物語が書けなくて困ります。

今回はレミリアと咲夜について書いてみました。
御感想・批評があれば是非お願い致します。
S
http://syusetusroom.hp.infoseek.co.jp/index.html
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
レミ咲?ジャスティスに決まってんだろ!
2.名前が無い程度の能力削除
レミ咲!ジャスティス!素晴らしい!
3.名前が無い程度の能力削除
オレンジペコは葉の大きさを示す単語であって、種類を示すものではないのぜ!
レミ咲美味しいです!