私たちが幻想郷に移り住んでからはしばらくごたごたしていました。
それはもう、博麗の巫女が押し掛けてきたり、
白黒の魔法使いがやってきたり……
まぁ、そんなこともありつつ最近では私たちの守矢神社も
落ち着いてきたのですが……
秘め心
幻想郷での暮らしにも慣れてきました。
外の世界といた時に比べるととても生活が変わりました。
とても忙しくなりましたが、八坂様といる時間が増えた気がします。
洩矢様といる時間も増えました。
そして、信者数も増えました。
何もかが変わりました。
しかし、一つ変わっていないものがありました。
私の八坂様に対する心です……
今までより長い時間一緒にいるせいか、最近ではますます気持ちが強くなった気がします。
しかし、強くなったのは恋心だけではありません。
嫉妬……と表現するのが最適な気持ちが強くなりました。
八坂様の洩矢様に対する恋をした顔を見る機会が増えたせいかもしれません……
最近では八坂様はよく、山の妖怪方や色々な方々の宴会によく行かれます。
なにより、こういう話は杯を交わすのが一番早いとの事です。
そのせいか八坂様は最近、よくお酒を飲み、夜遅く帰ってきます。
普通、そのような行いを許すのはよくありませんが、
私はやめてほしいなどとは言いません。
何故なら……
今日も、八坂様は宴会に言っています。
帰るのは0時を超えるといっていました。
外の世界と違い、幻想郷の夜はとても暗いです。
なので、普通はもう寝てしまうのですが……
私は居間で、外から持ってきた小説でも読みながら、
八坂様の帰りを待ちます。
最近では、これが当たり前となってきました。
しばらくすると、外の方から足音が聞こえてきました。
こんな時間に帰ってくる方は一人しか考えられません。
「ただいま」
戸を開けながらそういう声は八坂様のものです。
私は急いで玄関の方まで行き八坂様をお出迎えます。
「おかえりなさいませ 八坂様」
すると、八坂様は私に優しく微笑みながら
「ただいま 早苗」
といってくださいました。
八坂様の笑顔の一つだけでも、私の心は高鳴ってしまいます。
その声を聞けるだけでも私は幸せなのです。
八坂様は玄関から上がると、すぐに居間の方へ向かわれました。
私もそちらの方へ行きます。
畳の上にあぐらをかいて八坂様は座られました。
私も、すぐそのそばに座ります。
「今日の宴会はどうでしたか?」
私は尋ねました。
すると、八坂様はほほ笑みながら答えてくれます。
「まずまず……と言ったところね 信者数も増えるんじゃないかしら」
「そうですか それは良かったですね」
「ええ、でもこう宴会続きだと体が持たないわ 嫌いじゃないんだけど」
「では、次のお誘いはお断りしますか?」
「そういうわけにもいかないでしょうね……
全く、信仰対象であるはずの私が信者の機嫌を取らないとやっていけないんだから
笑っちゃうわね」
「お疲れですよね」
「ええ だから早苗」
そういうと八坂様は正座している私の膝の上に頭を乗せいいました。
「すこしだけ、こうさせて……」
「……はい」
私の膝の上に頭を乗せたまま、八坂様は眠りについてしまいました。
これが私の八坂様の宴会を止めたりはしない理由です。
どんなに愚かでも、みじめであったとしても、
この八坂様を占領できる時間だけが、
今の私を支えているようなものですから……
八坂様が寝息を立てているのを確認した後、
私はそっと八坂様のくせの入った髪を指に絡めました……
ある日のことでした。
昼だというのに八坂様は出かけてしまい、
神社には私と洩矢様だけが残されました。
私は、神社の落ち葉を掃除していると、
不意に洩矢様は声をかけてきました。
「ねぇ、早苗」
「はい、なんでしょうか」
私は普通に受け答えます。
別に洩矢様のことを嫌いなわけじゃないのですから……
それにいつも、話しかけてくる内容といえば夕食の献立のことか、
最近あった面白いことぐらいしか話しませんし……
しかし、今日は内容がいつもと違いました。
「早苗はさ、少し前から凄くきれいになったよね」
「そ、そんなことはないですよ、洩矢様」
「いや、きれいになったよ 私が保証するし」
「そうですか ありがとうございます」
「でも、それって何のため?」
私は思わず、箒の掃くのを止めてしまいました。
何のためと言われたら……一つしか理由がありません。
しかし、この方の前だけでは言いたくありませんでした。
しかし、洩矢様はさらに続けます。
「私はさ、それは神奈子の為だと思うんだけど違う?」
「……」
その通りです。
しかし、なぜあなたがそれを探る必要があるのでしょうか?
八坂様はあなたしか見ていないのに……
しかし、洩矢様は続けます。
「答えにくかったら答えなくてもいいよ
でも、仮にそうだとしたら聞いて欲しいんだ」
「……なにをですか?」
「半端な気持ちだったら、あの子のことはあきらめてほしいってね」
そう言われた瞬間、私の中でなにかが切れるような音がしました。
きっと頭のどこかでも言ったんでしょう。
その言葉を聞いた次には、すでに私の口が動いていることに気がつきませんでした。
「私が……半端な気持ち? そんなわけないですよ!!
こんなにも……こんなにも……」
そして、とうとう私はその言葉を叫んでしまいました。
「愛しているのに!!」
流石にこれだけの声量を出したので、いくら洩矢様といえども、
多少おじけたのではないでしょうか?
「あ、あのね、早苗 私が言いたいのは……」
「八坂様をあきらめろってころでしょ!?
どうして!? なぜなんですか!? 私は……私は……」
この言葉を自分で口にしたとき涙が止まりませんでした。
「八坂様に見られてすらいないのに!!」
「いや、あの、早苗……待って」
洩矢様がすべてを言い終わる前に、もう体は動いていました。
私は神社から全力で行くあてもなく、逃げていくことしかできませんでした……
結局、私はそのあと神社から離れた人里に来ました。
人もまばらな道を歩いていましたが、通行人は全員、
私の方を見たんじゃないのかと思いました。
ものすごく泣いたままだったと思いますから……
ここがきっと、外の世界の都会だったとしても、
構わず泣いていたでしょう……
しかし、私は前を見た瞬間に、涙が止まることになるとは思いませんでした。
人気の少ない街、涙で霞む視界の中でも容易にとある人を見つけることができました。
少し先の道の方に、八坂様を確認することができたからです……
八坂様が何をしているのかはよく分かりませんでしたが、
何やら男の人と一緒に歩いているようです。
信者関係の人なのでしょうか。
しかし、次に私の眼に映ったのは、その男の人に頭を下げている八坂様でした。
男も戸惑い気味でしたが、なにやら変な感じでした。
八坂様がなぜ、普通の男に頭を下げていたのか、とても気になりました……
その日の夜、私は八坂様に心配をかけないために、
なるべく平常を装っていました。
洩矢様も、同じような感じでした。
しかし、いつもよりも早く夕食を食べ終えると、
洩矢様はすぐに自室に行ってしまいました。
流石にその様子に違和感を感じたのか八坂様は、
なにかあったか尋ねてきましたが私は何もなかったと答えました。
それよりも私は気になっていることがあったので八坂様に尋ねました。
「八坂様」
「なに?」
「今日、人里の方へいっていましたよね?」
八坂様は驚いた表情を浮かべるとしばらくだまっていましたが、
ゆっくりと口をあけました。
「見てたの……早苗」
「はい 男の人と歩いているのも」
「そう……」
また、八坂様はしばらく黙っていましたが突然、
覚悟を決めたかのように話し始めました。
「そろそろ、早苗に教えてもいいかな」
「私にですか?」
「そう」
そういうと、八坂様は自分の服から私の使っていたノートを取り出しました。
そこには、さまざまな人の名前やら職業やらが書いてありました。
「なんですか? これは」
「いや、あのね、早苗にとっては迷惑かもしれないんだけどね」
次の瞬間聞こえてきた言葉は今の私を絶望させるのにはちょうど良かったです……
「許婚探し」
「許婚?」
私は驚きました。
ノートをよく見ると、
その人の印象だとかいろんなことが細かくびっしりと書かれていることに気が付きました。
どうやら、八坂様は私の許婚を探していたようです……
「早苗もさ、もう恋愛の一つや二つあってもいい年頃だろう
それに、風祝や守矢神社当主を次世代に受け継がないといけないし」
……聞きたくなかった
「そこで、人里離れてここじゃああまりいろんな人に知り合えないからさ、
少しでも力になればいいって思ってね」
……もう、言わないで下さい。
「余計な御世話かもしれないけど、かわいい早苗の為だからね、
ほら、この人なんて結構な霊力持ってて」
「やめてください!!」
私は叫んでいた。
もう耐えられなかった。
八坂様の言葉は、優しかったけどそれはナイフのように私に突き刺さる。
私の心をずたずたに引き裂いて行く……
「さ、早苗?」
八坂様が困っている。しかし、そんなのことはすでに関係がない。
私を見てくれないのなら、見なくてもいい。
しかし、私は私自身を八坂様にぶつけたかった……
「き、気に食わなかったならやめるから…… きゃあ!!」
私は無理やり八坂様を押し倒した。
そして八坂様の上に乗りいう。
「八坂様は……ひどいです……」
「さな……!?」
八坂様が言葉を言い終える前に私は八坂様の唇を自分の唇で塞いだ。
とても強引で、わがままで、独りよがりなキス……
しかし、八坂様の唇はやわらかく……甘い味がした……
八坂様が力ずくで私をどかすまで私は動かなかった。
どかされると、私はすぐ自分の部屋に駆け込んでいった。
居間には、呆然とする八坂様だけが取り残されていた。
自分の布団に入ると、
私の唇には、少しの甘い幸福と、苦い絶望感だけが残っていた……
それはもう、博麗の巫女が押し掛けてきたり、
白黒の魔法使いがやってきたり……
まぁ、そんなこともありつつ最近では私たちの守矢神社も
落ち着いてきたのですが……
秘め心
幻想郷での暮らしにも慣れてきました。
外の世界といた時に比べるととても生活が変わりました。
とても忙しくなりましたが、八坂様といる時間が増えた気がします。
洩矢様といる時間も増えました。
そして、信者数も増えました。
何もかが変わりました。
しかし、一つ変わっていないものがありました。
私の八坂様に対する心です……
今までより長い時間一緒にいるせいか、最近ではますます気持ちが強くなった気がします。
しかし、強くなったのは恋心だけではありません。
嫉妬……と表現するのが最適な気持ちが強くなりました。
八坂様の洩矢様に対する恋をした顔を見る機会が増えたせいかもしれません……
最近では八坂様はよく、山の妖怪方や色々な方々の宴会によく行かれます。
なにより、こういう話は杯を交わすのが一番早いとの事です。
そのせいか八坂様は最近、よくお酒を飲み、夜遅く帰ってきます。
普通、そのような行いを許すのはよくありませんが、
私はやめてほしいなどとは言いません。
何故なら……
今日も、八坂様は宴会に言っています。
帰るのは0時を超えるといっていました。
外の世界と違い、幻想郷の夜はとても暗いです。
なので、普通はもう寝てしまうのですが……
私は居間で、外から持ってきた小説でも読みながら、
八坂様の帰りを待ちます。
最近では、これが当たり前となってきました。
しばらくすると、外の方から足音が聞こえてきました。
こんな時間に帰ってくる方は一人しか考えられません。
「ただいま」
戸を開けながらそういう声は八坂様のものです。
私は急いで玄関の方まで行き八坂様をお出迎えます。
「おかえりなさいませ 八坂様」
すると、八坂様は私に優しく微笑みながら
「ただいま 早苗」
といってくださいました。
八坂様の笑顔の一つだけでも、私の心は高鳴ってしまいます。
その声を聞けるだけでも私は幸せなのです。
八坂様は玄関から上がると、すぐに居間の方へ向かわれました。
私もそちらの方へ行きます。
畳の上にあぐらをかいて八坂様は座られました。
私も、すぐそのそばに座ります。
「今日の宴会はどうでしたか?」
私は尋ねました。
すると、八坂様はほほ笑みながら答えてくれます。
「まずまず……と言ったところね 信者数も増えるんじゃないかしら」
「そうですか それは良かったですね」
「ええ、でもこう宴会続きだと体が持たないわ 嫌いじゃないんだけど」
「では、次のお誘いはお断りしますか?」
「そういうわけにもいかないでしょうね……
全く、信仰対象であるはずの私が信者の機嫌を取らないとやっていけないんだから
笑っちゃうわね」
「お疲れですよね」
「ええ だから早苗」
そういうと八坂様は正座している私の膝の上に頭を乗せいいました。
「すこしだけ、こうさせて……」
「……はい」
私の膝の上に頭を乗せたまま、八坂様は眠りについてしまいました。
これが私の八坂様の宴会を止めたりはしない理由です。
どんなに愚かでも、みじめであったとしても、
この八坂様を占領できる時間だけが、
今の私を支えているようなものですから……
八坂様が寝息を立てているのを確認した後、
私はそっと八坂様のくせの入った髪を指に絡めました……
ある日のことでした。
昼だというのに八坂様は出かけてしまい、
神社には私と洩矢様だけが残されました。
私は、神社の落ち葉を掃除していると、
不意に洩矢様は声をかけてきました。
「ねぇ、早苗」
「はい、なんでしょうか」
私は普通に受け答えます。
別に洩矢様のことを嫌いなわけじゃないのですから……
それにいつも、話しかけてくる内容といえば夕食の献立のことか、
最近あった面白いことぐらいしか話しませんし……
しかし、今日は内容がいつもと違いました。
「早苗はさ、少し前から凄くきれいになったよね」
「そ、そんなことはないですよ、洩矢様」
「いや、きれいになったよ 私が保証するし」
「そうですか ありがとうございます」
「でも、それって何のため?」
私は思わず、箒の掃くのを止めてしまいました。
何のためと言われたら……一つしか理由がありません。
しかし、この方の前だけでは言いたくありませんでした。
しかし、洩矢様はさらに続けます。
「私はさ、それは神奈子の為だと思うんだけど違う?」
「……」
その通りです。
しかし、なぜあなたがそれを探る必要があるのでしょうか?
八坂様はあなたしか見ていないのに……
しかし、洩矢様は続けます。
「答えにくかったら答えなくてもいいよ
でも、仮にそうだとしたら聞いて欲しいんだ」
「……なにをですか?」
「半端な気持ちだったら、あの子のことはあきらめてほしいってね」
そう言われた瞬間、私の中でなにかが切れるような音がしました。
きっと頭のどこかでも言ったんでしょう。
その言葉を聞いた次には、すでに私の口が動いていることに気がつきませんでした。
「私が……半端な気持ち? そんなわけないですよ!!
こんなにも……こんなにも……」
そして、とうとう私はその言葉を叫んでしまいました。
「愛しているのに!!」
流石にこれだけの声量を出したので、いくら洩矢様といえども、
多少おじけたのではないでしょうか?
「あ、あのね、早苗 私が言いたいのは……」
「八坂様をあきらめろってころでしょ!?
どうして!? なぜなんですか!? 私は……私は……」
この言葉を自分で口にしたとき涙が止まりませんでした。
「八坂様に見られてすらいないのに!!」
「いや、あの、早苗……待って」
洩矢様がすべてを言い終わる前に、もう体は動いていました。
私は神社から全力で行くあてもなく、逃げていくことしかできませんでした……
結局、私はそのあと神社から離れた人里に来ました。
人もまばらな道を歩いていましたが、通行人は全員、
私の方を見たんじゃないのかと思いました。
ものすごく泣いたままだったと思いますから……
ここがきっと、外の世界の都会だったとしても、
構わず泣いていたでしょう……
しかし、私は前を見た瞬間に、涙が止まることになるとは思いませんでした。
人気の少ない街、涙で霞む視界の中でも容易にとある人を見つけることができました。
少し先の道の方に、八坂様を確認することができたからです……
八坂様が何をしているのかはよく分かりませんでしたが、
何やら男の人と一緒に歩いているようです。
信者関係の人なのでしょうか。
しかし、次に私の眼に映ったのは、その男の人に頭を下げている八坂様でした。
男も戸惑い気味でしたが、なにやら変な感じでした。
八坂様がなぜ、普通の男に頭を下げていたのか、とても気になりました……
その日の夜、私は八坂様に心配をかけないために、
なるべく平常を装っていました。
洩矢様も、同じような感じでした。
しかし、いつもよりも早く夕食を食べ終えると、
洩矢様はすぐに自室に行ってしまいました。
流石にその様子に違和感を感じたのか八坂様は、
なにかあったか尋ねてきましたが私は何もなかったと答えました。
それよりも私は気になっていることがあったので八坂様に尋ねました。
「八坂様」
「なに?」
「今日、人里の方へいっていましたよね?」
八坂様は驚いた表情を浮かべるとしばらくだまっていましたが、
ゆっくりと口をあけました。
「見てたの……早苗」
「はい 男の人と歩いているのも」
「そう……」
また、八坂様はしばらく黙っていましたが突然、
覚悟を決めたかのように話し始めました。
「そろそろ、早苗に教えてもいいかな」
「私にですか?」
「そう」
そういうと、八坂様は自分の服から私の使っていたノートを取り出しました。
そこには、さまざまな人の名前やら職業やらが書いてありました。
「なんですか? これは」
「いや、あのね、早苗にとっては迷惑かもしれないんだけどね」
次の瞬間聞こえてきた言葉は今の私を絶望させるのにはちょうど良かったです……
「許婚探し」
「許婚?」
私は驚きました。
ノートをよく見ると、
その人の印象だとかいろんなことが細かくびっしりと書かれていることに気が付きました。
どうやら、八坂様は私の許婚を探していたようです……
「早苗もさ、もう恋愛の一つや二つあってもいい年頃だろう
それに、風祝や守矢神社当主を次世代に受け継がないといけないし」
……聞きたくなかった
「そこで、人里離れてここじゃああまりいろんな人に知り合えないからさ、
少しでも力になればいいって思ってね」
……もう、言わないで下さい。
「余計な御世話かもしれないけど、かわいい早苗の為だからね、
ほら、この人なんて結構な霊力持ってて」
「やめてください!!」
私は叫んでいた。
もう耐えられなかった。
八坂様の言葉は、優しかったけどそれはナイフのように私に突き刺さる。
私の心をずたずたに引き裂いて行く……
「さ、早苗?」
八坂様が困っている。しかし、そんなのことはすでに関係がない。
私を見てくれないのなら、見なくてもいい。
しかし、私は私自身を八坂様にぶつけたかった……
「き、気に食わなかったならやめるから…… きゃあ!!」
私は無理やり八坂様を押し倒した。
そして八坂様の上に乗りいう。
「八坂様は……ひどいです……」
「さな……!?」
八坂様が言葉を言い終える前に私は八坂様の唇を自分の唇で塞いだ。
とても強引で、わがままで、独りよがりなキス……
しかし、八坂様の唇はやわらかく……甘い味がした……
八坂様が力ずくで私をどかすまで私は動かなかった。
どかされると、私はすぐ自分の部屋に駆け込んでいった。
居間には、呆然とする八坂様だけが取り残されていた。
自分の布団に入ると、
私の唇には、少しの甘い幸福と、苦い絶望感だけが残っていた……
続きにwktk
変な嗚咽が漏れた
続きに期待
良いなあ良いなあ、次を待ってます
チラッ(つ口・∩;)
うわああああっ(つ血⊂;)
風祝り殿に救いをオオオオオ