Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

抱き枕状態!

2009/11/11 01:07:34
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 今、私の目の前には、居間のソファーで寝ているお姉ちゃんがいる。
 
 たまには家に帰ろうと思って帰ってきた。
 誰にも気づかれないように居間まで入って来た。
 居間にはお姉ちゃんがいるから、驚かそうと思ってた。
 
 そしたらお姉ちゃんはソファーの上で仰向けに寝ちゃっていた。それはそれは気持ちがよさそうに。
 静かに上下しているあまりない胸に、いつものとろんとした瞳は、まぶたの下に隠れている。

「お姉ちゃん? 寝てるの?」

 一応そう問いかけてみる。返事の代わりに帰ってくるのは、すうすうという寝息だけ。
 ゆっくりと近づいて、そのほっぺたを突っついてみる。

――――ぷにぷに

 おお、何という弾力! 癖になりそう!
 でも、何の反応もしないお姉ちゃん。確かに寝てしまっているようだ。
 面白いので、しばらくほっぺたでもつついていよう。

――――ぷにぷに

 やっぱり素晴らしい弾力。癖になった。

――――ぷにぷにぷにぷに

 ここまでつついても起きないなんて、案外隙があるんだなあ。

「ううん」

 あ、いけない。起きちゃったみたい。
 慌てて手を離そうとする。
 
 すると、急に私の手をつかんだかと思ったら、お姉ちゃんは私を自分の胸にグイッと引きよせて、ギュッと抱きしめてきた。
 私は、仰向けのお姉ちゃんの上に覆いかぶさるようになる。
 
 私の頭はお姉ちゃんの胸の上に。お姉ちゃんの腕は、今は私の背中にまわされている。
 簡単に言うと、今の私はお姉ちゃんの抱き枕状態だ。

「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! なにするの!?」
「ううん。あったかぁい」

 そう言ってさらにぎゅうって、きつく抱き締めてくる。
 顔を胸に押し付けられて、控え目なふにふにという感触が、私の頬に伝わってきた。
 
 どうやら、暖を取るために抱きしめられちゃったみたい。完全に抱き枕状態なわたし。
 お姉ちゃんは、その細うでからは想像ができないくらい、強い力で抱き締めてくる。
 
 ちょっともがいてみたけど、離れようとしても離れられなかった。

「もう、しょうがないなあ」

 よし、逃げられないなら諦よう。

 きつく抱きしめられているとはいえ、そんなに苦しくない。からだの大きさがあんまり変んないからかな。
 ジャストフィットな感じで、お姉ちゃんの体の上は居心地は良かった。
 
 そう考えたら、抱き枕状態な私ともいえるし、私の抱き枕状態のお姉ちゃんともいえるかな。
 それに、お姉ちゃんだけじゃなくて、私もあったかい。
 
 さっきから胸に押しつけられている私には、直接お姉ちゃんの心臓の音が聞こえてきている。
 とくんとくん、という一定のリズムが、なんだか優しく聞こえちゃう。
 あったかくて、静かで、どこか懐かしい感じで。
 
 そんな音を聞かされたら、私も眠たくなっちゃった。

「ふわぁ」

 あくびが勝手に出てくる。
 うん、どうせここから抜け出せないんだから、どうせならもう、このままでいよう。
 それで、お姉ちゃんが起きたら、いっぱいからかってやろう。寂しがり屋とか言っちゃって。
 
 それからちょっとして、私はお姉ちゃんの体の上で、意識を手放した。









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 今、妹が私に覆いかぶさって、抱き締められている。

 いつの間にか居間のソファーで眠ってしまっていたようだ。
 昼食を終えて、ソファーでうとうとしてしまっていた所までは、記憶がある。
 そして次に目を開けたら、妹に抱きしめられていたというわけだ。うん、理解不能。
 
 第一、この子は今日家にいなかったはずだ。いつの間にか帰ってきてたのかな。
 それにしても、このままでは身動きが取れない。こいしが私の背中に、手を回してしまっているから。

「こいし、起きなさい」

 そう問いかけても帰ってくるのは

「すうすう」

 という寝息だけ。
 
 仕方ない。実力行使に出ますか。
 そう考えて、こいしを起こそうと触ったとき、ぐりぐりと顔を押し付けてきた。

「あったかぁい」

 そう言って、むにゃむにゃとまた寝始めてしまった。なんか、抱き枕状態の私。
 
 しかし、確かにあたたかい。
 こいしがあたたかさを感じているように、私もこいしからあたたかさを感じていた。
 
 抱き枕状態の私といえるけど、私の抱き枕状態のこいしともいえるかもしれない。
 それに、こんなに近くに妹を感じるのは久しぶりだ。

「もう。こいしったら、しょうがないわね」

 やさしく髪をなでてあげる。どうやら外から帰ってきたままらしい。
 さらさらの髪はちょっと埃っぽかった。

「むう、おねえちゃん・・・」

 いけない! 起こしちゃった!?

「むにゃ」

 ふう、寝言か。
 ほんとにしょうがない子ね。
 
 どうせ身動きが取れないなら、もう一度寝ましょう。
 そっとこいしの背中に手をまわし、抱きしめてみる。外から見たら抱き合ってるみたいでしょうね。
 すうすうという寝息と、それとなく聞こえるこいしの鼓動の音を感じながら、私はもう一度意識を手放した。






 



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「お燐っ! 大変だよっ!」
「どうしたの、空? そんなに慌てて」
「さ、さとり様とこいし様が抱き合ってる!」
「にゃ、にゃんだって! どこで!?」
「居間のソファーでだよ!」
「よし、今すぐ見に行こう!」
「写真とか撮った方がいいかな?」
「あたぼうよ! 今すぐ準備だ!」
「おっけー! それじゃあ行こう!」
「にゃあい!」

 今日も地霊殿は平和です。

「にゃっはー! 素晴らしい光景!」
「フィ、フィクストスターーー!!」
限りなくほのぼのしたなにか。
そんな感じを目指しましたがいかがでしたでしょうか。

そして、こいし遭遇記念でもあったりします。

あ、空さん。その写真、わたしも一枚頂けませんか?

ここまで読んでいただき、圧倒的感謝!
ジーノ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ほのぼの姉妹のいい話で終わると思ったのに。
お空ちゃん、私にも一枚いただけるかな。
2.奇声を発する程度の能力削除
私も写真を一枚プリーーーーズ!!!!!!

この姉妹愛は本当に良いなぁ。
3.名前が無い程度の能力削除
なんという無限ループwwwあぁもうかわいいなぁかわいいなぁ
ゾンビフェアリーちゃん、一枚こっそり持ってきてくれないかな。
4.名前が無い程度の能力削除
おくうwww
写真を一枚いただきたいなw
5.名前が無い程度の能力削除
頬が緩む~
6.名前が無い程度の能力削除
写真を三枚(保管用、鑑賞用、布教用)要求する!!
7.名前が無い程度の能力削除
言い値の3倍出すから1枚頼む!!